【音痴の原因】間違ったギターチューニングのやり方
ギターのチューニングは基本中の基本ですが、間違ったチューニング方法を用いると、演奏が音痴に聴こえてしまったりと、様々な問題が生じる可能性があります。
特にこれから始める初心者の方は、正しいチューニングの癖をつけておくことで、正しい音感が身に付き、ギターを楽しむ為に必要なスキルが自然と身についていきます。
今回は、間違ったギターチューニングのやり方について、いくつかご紹介します。
1. 音を下げながら合わせている
チューニングの基本は音を上げながら合わせることです。目的の音程を超えてしまったとき、音を下げる(緩める)方向にペグを回して合わせると、演奏中に音が狂いやすくなります。
目的の音程を超えてしまったときは、一度ペグを緩めてから、締めながら音を合わせることで、弦のたるみや引っかかりが発生せず、チューニングの安定性が向上します。
チューニング中に音が上がりすぎた場合は、いったん目標の音よりも下げ、音を上げながら合わせましょう。
2. 一度ですべての弦を合わせている
すべての弦を一度だけで正確にチューニングすることは難しいです。弦と弦の間で相互作用が起こり、弦のテンション感(引っ張られる力)が変化することで、音程が狂いやすいのです。
例えば、すべての弦をチューニングする場合、低い方の6弦側から順番にチューニングをスタートしたとして、最後の1弦のチューニングを終えたときには、6弦側チューニングが狂っていることがほとんどです。
全ての弦を正確にチューニングするには、最低でも6~1弦までを1セットだとすると、2セット以上は行うようにしましょう。
3. 強く弾いてしまっている
チューニングをする時に弦を強く弾いてしまっている人、意外と多いんではないでしょうか?
弦を強く弾くと、弦が引っ張られることでわずかではありますが、音程が上がってしまいます。弾いた後に少し時間をおくと、音程が下がってきて自然な音程に落ち着きます。
チューニング中に強く弾きながら合わせていると、普段の演奏時に音が若干低くなってしまう可能性があります。音を合わせるときには、なるべく普段と同じようなピッキングの力でチューニングするようにしましょう。
少し余談ですが、弾いた瞬間で合わせるのか?または音を伸ばした状態で合わせるのか?というのはギタリストによって意見が分かれるところです。以前にこのことについて、YouTubeで問いかけた動画のコメント欄が非常に参考になったので、気になる方はチェックしてみてください。
4. 精度の低いチューニングツールを使っている
精度の低いチューナーは、周波数を正確に測定できないため、正確な音程を判定することができません。特に、一部のスマホアプリのチューナーや安価なチューナーでチューニングしていると、演奏の質が下がってしまう可能性があります。
また、精度の低いチューナーは、ノイズや周囲の音に影響を受けやすい場合があります。例えば、チューニング時の周辺環境が騒がしい場合や、スタジオやライブハウスで他の楽器が演奏されている場合には、チューナーが正確な測定を行えなくなり、正確なチューニングが難しくなる場合があります。
正しいチューニングを行う為にも、ある程度精度が保証された高品質なチューナーを使用することをおすすめします。
→【2022年最新】高品質なギター用ペダルチューナーおすすめ8選
5. オクターブチューニングをしていない
オクターブチューニングは、開放弦の音とフレットを押さえた音のズレを修正する為のチューニングで、「開放弦の12フレットのハーモニクス音」と「12フレットを押さえた実音」 をきちんと合わせることを目的としています。
これがズレていると特に12フレット以上の高音弦を押さえた時に音が狂いやすくなり、ギターソロのような単音弾きや、ハイフレットでのコード弾きに影響します。
通常は、ギターの弦が乗っているサドルポジションを前後させることで、調節することができます。
まとめ
ギターをチューニングする際に、間違った方法で行うと正しい音程にならず、演奏に影響を及ぼす可能性があります。
特に初心者のうちは、正しくチューニングをする癖をつけることで、正しい音程感覚が自然と身についていくので、チューニングをしっかりとしてから演奏するようにしましょう。
以上、「【音痴の原因】意外と知らない、間違ったギターチューニングのやり方」でした。