【アンプ弾き比べ】マーシャルのメサブギー音の違いは?
「Marshall」と「Mesa/Boogie」はスタック型のアンプの中でも特に人気が高く、長年スタジオやライブハウスの定番として多くのギタリストに愛されています。
両機種ともにロックとの相性が抜群で、それぞれのサウンド特性を理解することで、より自分の演奏スタイルに合ったトーンを選択することができるようになります。
今回は、この二つのアンプの特徴と実際にさまざまな奏法で弾いたときの音の違いについてご紹介します。
マーシャルの特徴
今回使用する「JCM800」は、当時ハードロックに欠かせないギターアンプだった「Marshall 1959」をさらにハイゲイン仕様にして1981年に登場したアンプヘッド。今だにリハーサルスタジオに常設しているところもある程、定番のロングセラーモデルです。
サウンド特性は真空管アンプ(チューブアンプ)を使用した、暖かみのあるトーンとよく歪むハイゲインのオーバードライブ・ディストーションサウンドを鳴らすことができます。
特に中音域が多く含まれた豊かなサウンドですが、エッジの効いた高音域とズンズンとした分厚い低音域も出力されるので激しめのロック系との相性抜群です。
→Marshall(マーシャル)アンプの音作り
メサブギーの特徴
Mesa/Boogie「Rectifier」が市場に登場したことでラウドロックシーンに影響を与えました。これまでに無かったモダントーンを鳴らすハイゲイン・アンプの代表格であり、現在に至るまで大きな影響力を与え続けてきたアンプの一つです。
ロックのみならず、オールマイティに使える優れたアンプです。 特にドンシャリ系の歪みは音圧があり、歯切れの良いエッジのあるトーンが特徴です。
そのビジュアルからもハードロックな印象が強いですが、クリーンからクランチサウンドまでの煌びやかな透明感のあるサウンドはロック以外のジャンルでも即戦力となります。
実際のサウンドの違い
実際にアンプシミュレーターを使用して、さまざまな奏法を弾き比べてみました。
今回使用したセッティングはこんな感じです。
- シミュレーター : Line 6 Helix
- ギター : Ibanez RG421
- ピックアップ : シングルコイル
- アンプEQ : オールフラット(つまみがすべて12時の状態)
- 歪みの質感は同じようになるように揃えています。
パワーコード
単音弾き
アルペジオ
マーシャルは丸みのある暖かいMidサウンドが特徴的で、メサブギーは低音と高音が強調された金属的なトーンが特徴的です。
ゲイン量によってさらにサウンドの差は大きくなりますが、それぞれの持ち味を活かしたサウンドセッティングで、ジャンルや演奏スタイルに合わせてサウンドメイクしてみましょう。
→ギターアンプのセッティングと音作りの基礎
まとめ
マーシャルは少しクラシックな印象で、メサブギーはよりメタリックなモダンサウンドが印象的でした。
両機種ともに幅広い音作りが可能で、万能プレイヤーとして愛されていますが、やはりゲインつまみを上げた時のエッジのある攻撃的なサウンドはハードロック、メタルといったジャンルとの相性抜群です。
実際に使用する際はギター本体やエフェクター等の足回りを考慮して、サウンドメイクしてみましょう。
以上、「【アンプ弾き比べ】マーシャルのメサブギー音の違いは?」でした。
※YouTube版 : https://youtube.com/shorts/axA19Z2YcnE