作曲に必要な基礎知識【音程、音階、和音】について
音楽に対する知識や、音楽理論を学ぶことはより良い音楽を作るために役立つことは間違いありません。
すべてを理解するのは難しいので、作曲のための最低限の基礎知識を学ぶだけでも楽曲のクオリティは上がり、制作速度を向上させてくれます。
今回は、基礎中の基礎である「音程、音階、和音」について解説します。
1. ピアノロールについて
現在、音楽を作る手段として「紙とペンとレコーダーを使う」ということは少ないです。
多くの作曲家はコンピューターでDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)と呼ばれる作曲ソフトを使用し、デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業を行います。
その中のピアノロールと呼ばれるワークスペースにノート(音符)を打ち込み作曲を進めます。
縦軸は音の高さを、横軸は音の長さを表しています。
ピアノロール=譜面であり、ここにノートを並べたり、重ねたりします。
2. 音符(ノート)
1オクターブの中の7つの幹音が白鍵、その間の5つの半音が黒鍵で表されます。
西洋音楽では、「C C# D D# E F F# G G# A A# B」という名前のオクターブあたり合計12の音符があります。
スケールまたはキーによっては半音部分を「Db Eb Gb Ab Bb」と表記することもありますが、同じ音です。
さらに上下にも音は続き「オクターブ」と呼ばれます。
一般的に鍵盤全体のノートの絶対値を表すためにト音記号やヘ音記号が用いられますが、ピアノロールでは「C0~C10」の間で表すことができ、例えばC4の1オクターブ上の音はC5となります。
3.音程(ピッチ)
音程は2つのノート間の間隔のことで、ピアノロールでは隣り合う2つのノートは半音離れています。
半音がいくつ分離れているかで、それぞれに呼び名があり英語でマイナー、メジャー、ディミニッシュ、パーフェクトと呼ばれています。
さらに上に9th、11th、13thと続きます。
教則本などでは日本語表記の短二度や完全五度という呼び名が使われていますが、英語で覚えてしまったほうが有利です。
4. 音階(スケール)
スケールは一連の音符の集まりで、音の間隔が定められたグループです。
「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」の音程間隔で並べられたC音をルートとしたグループを「Cメジャースケール」と呼びます。
他にも様々な種類のスケールが存在し、コードやメロディー作成に大きく関係してきます。
この場合の音の間隔は「度数(ディグリー)」で表され、作曲する場合に重要な要素となるので覚えてしまいましょう。
スケールについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を合わせてご覧ください。
5. 和音(コード)
コードとはパワーコードを含む、2つ以上の複数の音を重ね合わせた和音です。
基本的には3つの音(トライアド)で作られるコードのことで、種類はメジャー、マイナー、オーグメント、ディミニッシュの4つがあります。
楽曲の進行として通常は3つのコードから成り立つ主要三和音(ケーデンス)で形成されており、Cメジャースケールから成り立つコード群のことを「Cメジャーダイアトニック」といいます。
作曲においてケーデンスの概念を理解することが重要で、どのキーであってもそのキー内で使える音とその役割がすぐに分かるようになります。
ケーデンスについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
以上、作曲に必要な基礎知識【音程、音階、和音】についてでした。