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【主要三和音】ケーデンスについて | 作曲に役立つ音楽理論

2019年12月27日

【主要三和音】ケーデンスについて | 作曲に役立つ音楽理論


前回ダイアトニックコードをテーマに主要三和音までお話ししました。

作曲に役立つ音楽理論(ダイアトニックコード編)


今回は3コード進行におけるケーデンスについてお話しします。


ディグリーネーム


今回の内容に入る前に「ディグリーネーム」について軽く説明します。

前回、音程差について「度数」というものが使われていましたが、コードの音程差を表す場合にディグリーネーム表記というのが一般的です。

キーがCメジャーの場合

ディグリーネーム(Cメジャー)
C = I
Dm = Ⅱm
Em = Ⅲm
F = Ⅳ
G = Ⅴ
Am = Ⅵm
Bm-5 = Ⅶm-5


このようにローマ数字でコード表記することで、どのキーの場合でも、コードの役割を相対的に捉えやすくなるので覚えておくと便利です。

それでは本題へ移ります。


ケーデンスとは

ケーデンスは簡単にいうと「終わった感じ」がするコード進行のことで、4小節から8小節の長さのまとまりの終わりにはケーデンスが置かれます。

ケーデンスに使われる主要三和音にはそれぞれ役割があります。

・Tonic(トニック)
安定

・Dominant(ドミナント)

不安定

・Subdominant(サブドミナント)

一時不安定


トニック(Ⅰ, Ⅵm)


トニックはキー内の主音であり、最も安定感のあるコードです。楽曲の中心にあたるコードポジションなので、ここからどのコードにも展開することができ、最終的にここに帰りたくなるコードです。

ドミナント(Ⅴ, Ⅶm-5)


ドミナントは不安感のあるコードで、トニックに進もうとします。
7thの音を加えた「Ⅴ7」で使用される場面が多いです。

サブドミナント(Ⅳ, Ⅱm)


サブドミナントはやや不安感のあるコードで、トニックとドミナントの中間的ポジションです。
トニックやドミナント、もしくはⅤ7に進もうとします。


進行パターン


カデンツの進行パターンは次の3種類に分けられます。

・トニック→ドミナント→トニック
Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ

・トニック→サブドミナント→トニック
Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ

・トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック

Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ


この3パターンで、「終止形」と呼ばれたりします。

Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ


「気をつけ!礼!」でおなじみの進行です。

Ⅴ→Ⅰが強進行なので終止感がとても強いです。


Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ


弱めのケーデンスで、少し浮遊感を感じます。


Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ


この進行はすべてが強進行なので、非常に強いケーデンスです。

キー内に含まれるすべての音を使用することになるので、この進行があるとキーの判別が簡単です。


代理コード


ここまでダイアトニックとケーデンスについてお話してきました。

主要三和音の基本的なコードの役割と進行を覚えたら、次に「代理コード」を使用してさらにコード進行を発展させていきます。

代理コードを使ってアレンジ【作曲に役立つ音楽理論】


コード進行とは?誰でも分かるコード理論講座

作曲初心者の為の音楽理論ガイド


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