ローファイヒップホップ制作に最適なエフェクト「RC-20 RETRO COLOR」
XLNAudioのRC-20 Retro ColorはヒップホッププロデューサーやLo-Fiクリエイターに非常に人気の高いエフェクトプラグインです。
複数のパラメーターを使用することで、ミックス内の任意のトラックにヴィンテージ感やキャラクターを簡単に追加することができます。
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RC-20 RETRO COLORの概要
XLN AudioのRC-20開発の目標はクラシックなアナログ録音のさまざまな「ローファイ」特性をモデル化できるプラグインを作成することでした。
RC-20には6つの異なるエフェクトモジュールがあり、個別またはすべて一緒に実行することで、目的のエフェクトを実現できます。
効果としては、微量のテープヒスノイズやチューブサチュレーション、壮大なアンビエントリバーブやピッチを変えるワウフラッターまで様々なエフェクトを搭載。
バーチャルインストゥルメンタル、電子ドラムサンプル、およびループ素材に使うことでその効果を発揮し、デジタルドメインからのソースを提供します。
各種エフェクトによる効果は以下の通りです。
プリセット選択
はじめてRC-20を使う方は画面上部のプリセット機能を利用することをおすすめします。
VinylやVHS、808 Crushなどのあらかじめ決められたエフェクト効果を簡単に適応することができます。
プリセットから選択した後に手動で微調整すると、目当ての効果が得られやすく、自分で作ったサウンドの保存と読み込みもできるので、作り込んだエフェクトをいつでもすぐに呼び出すことが可能です。
続いて、各種エフェクトの効果と使い方です。
NOISE
さまざまなタイプのアナログ機材に関連するノイズをエミュレートするモジュールです。
ヴァイナルノイズやテープのヒスノイズから、スタジオノイズ、電気回路のハム、ストンプボックスのノイズまで、ほぼすべての種類のノイズをトラックに付加することができます。
デジタルサウンドの冷たさにこのモジュールを適応することで、アナログ録音に似た温かさを与えることができます。
WOBBLE
WOBBLEは、レコードプレーヤーやテープマシンなどのアナログギアでの不安定な再生に似たピッチの揺れを追加します。
基本的には微量に加えることで、Lo-Fi感やダークメロディのような不気味な雰囲気を付与しますが、激しく揺らして飛び道具的な使い方もできます。
iZotopeのVinylのような他のテープマシンプラグインにも同様のパラメータがあります。
Distort
トラックに歪みを加えて倍音を強化する目的で使用します。
RC-20 Retro Colorには、チューブやクランチ、スピーカーコーンなどのいくつかのディストーションタイプが付属しています。
歪みを適応する周波数帯域を選べたりと、単体で使用できるほどの高パフォーマンスを発揮します。
DIGITAL
これはアナログの歪みとサチュレーションに相当するデジタルノイズの一種です。
このモジュールを使用することで、昔ながらのサンプラーのようなビンテージデジタル機材のサウンドを再現できます。
サンプルレートとビットレートを下げて、トラックにデジタルノイズを加えることができます。
SPACE
SPACEはシンプルなステレオリバーブです。
ディケイとプリディレイを調節できる非常にシンプルなモジュールで、トラックに奥行きと幅を簡単に追加することができます。
ローカットも簡単に設定できるので、こちらも単体として使える優秀な空間系エフェクトです。
MAGNETIC
テープレコーダーを使用したときに生じる摩耗、音飛び、および音量の低下を再現するマグネティックセクションです。
ビンテージ機材のエラー関連のエフェクトなので、あまり深くかけるとリスニングに影響が出るレベルなのでご注意を。
Lo-Fiクリエイトにおすすめ
これらのエフェクトが一つにまとまったプラグインで、海外のトップクリエイター達からも非常に高い評価を得ています。
808、ギター、レトロゲームサウンド、ビニールおよびVHSノイズ、その他様々なプリセットが工場出荷時にロードされており、特にビートメイカーやLo-Fi Hiphop系のプロデューサーにおすすめです。
以上、「ローファイヒップホップ制作に最適なエフェクト「RC-20 RETRO COLOR」」でした。
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