【名曲を生み出した】ビンテージシンセサイザー5選
現在のデジタルシンセサイザーも、昔からある伝説的な機種をベースにした製品が多く存在します。
テクノロジーの進歩でサウンドが忠実に再現できるようになったとはいえ、やはり「ホンモノ」でしか味わえないサウンドは多くの人達の憧れのサウンドとして確立しています。
中には「Roland TR-808」のような40年前に開発されたリズムマシンが再び注目され、現在のメインストリームの中で無くてはならない楽器として使われていることもあります。
今回は多くの名曲達を生み出してきた伝説的なビンテージシンセサイザーを5つご紹介します。
Moog Mini Moog
1970年に発売された、世界初のライブ用アナログモノフォニックシンセサイザー。
モジュラーシンセサイザーのパッチングをあらかじめ行い、内部配線にすることでコンパクト化することに成功。多くのアーティストがライブで使用するようになりました。
最も初期の小型シンセサイザーながら、現在でも最高のシンセサイザーの一つとして君臨し、モデリングされたソフトウェアバージョンが多くリリースされています。
後にMIDIの時代に突入し、ラックマウントのMIDIに対応したバージョンが製造されましたが、微妙なサウンドの違いがあり、結果として初期のMini Moogの希少性が上がりました。
ARP Odyssey
同じく1970年代、Moog Mini Moogに少し遅れた形でリリースされた「ARP Odyssey」
モジュラーシンセサイザーですがこれまでのパッチングとは違う、マトリクススイッチパネルを採用し、Mini Moogに対応する形で販売されました。
スライドタイプのつまみを使い、連続可変の周波数設定、モジュレーションにプレッシャーセンシティブパッドを採用し、他の機種との差別化を図っていました。
2015年にKORGから、当時の回路を完全に再現し、ミニ鍵盤のコンパクトな製品と、フルサイズの復刻版がリリースされ、低価格で手に入りやすくなりました。
KORG MS-20
1978年にKORGから発売されたモノフォニックシンセサイザー。
メカニカルなつまみやパッチングが多くの音楽キッズ達を刺激していた時代に、小型で拡張性の高いシンセサイザーとして発売することで人気を獲得しました。
レゾナンスを搭載した2つのローパスフィルターとハイパスフィルターで、太く芯のあるサウンドを生成することができるのが特徴。
現在は様々なタイプのソフトウェアバージョンの復刻版がリリースされており、発売当初のことよりも持ち上がりを見せている人気機種となっています。
Sequential Circuits Prophet 5
プログラム可能なアナログポリフォニックシンセの最高傑作「Sequential Circuits Prophet 5」
1987年にリリースされ、その後の多くのポリフォニックシンセサイザーのデザインやサウンドの基盤を作り上げ、これまでに多くのアーティストが使用してきました。
特徴的なサウンドのポリモジュレーションセクション、同時発声による温かいストリングス系、ユニゾンによるオシレーターを複数使った強力なリードシンセサウンド等、一台で多くの実用的なサウンドを再現可能。
改良された製品や復刻盤も多くリリースされていますが、「オリジナルと微妙に音が違う」とファンの間では議論が絶えません。
ROLAND SH-101
1982年に発売された、ROLANDの最後のアナログシンセサイザーとして人気の「SH-101」
多くのシンセサイザーがMIDI化していく中で、デジタルに移る前の最後にシンプルで非常に完成度の高いアナログシンセサイザーを発売。
一つのVCOですがサブオシレーターを使用することで非常に図太いサウンドを生成することが可能。
現在はROLANDの「SYSTEM-1」という機種でモデリングされた「SH-101 Plug Out」「SH-01A」という名前でコンパクトな復刻版として再現されています。
まとめ
ビンテージシンセサイザーを5つご紹介しました。
- Moog Mini Moog
- ARP Odyssey
- KORG MS-20
- Sequential Circuits Prophet 5
- ROLAND SH-101
どれも現在でも人気の高い伝説的な名機です。
VSTプラグインのソフトシンセとしてリリースされている製品も多いので、気になる方はチェックしてみてください。
以上、「【名曲を生み出した】ビンテージシンセサイザー5選」でした。