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本当にギターが上手くなりたい人が取り入れるべき10の練習習慣

ギター 上手くなりたい

本当にギターが上手くなりたい人が取り入れるべき10の練習習慣

「もっとギターが上手くなりたい!」そう願うあなたへ。ギタリストとして着実にステップアップするには、効果的な練習方法を知り、それを継続する「習慣」を身につけることが何よりも大切です。

単に練習時間を増やせば比例して上達するわけではありません。短い期間に詰め込むよりも、質の高い練習を毎日コツコツと積み重ねることが、上達への確実な道となります。

そこで今回は、日々のギター練習をより効率的かつ効果的にするための、具体的な10個の習慣をご紹介します。初心者から経験者まで、さらなるレベルアップを目指すすべてのギタリスト必見です。

1. バンドを組む・セッションに参加する

バンド

一人での練習も重要ですが、他のミュージシャンと音を合わせる経験は、独学だけでは得られない多くの学びを与えてくれます。バンドを組んだり、気軽にセッションに参加したりすることは、演奏力向上に非常に効果的です。主な理由は以下の通りです。

  1. 人前で演奏する意識
    ライブや発表の場があると、「人に聴かせる」という意識が生まれます。適度な緊張感とプレッシャーは、練習へのモチベーションを高め、本番で力を発揮するための精神的な強さを養います。
  2. アンサンブルにおける責任感
    バンドはチームプレイです。自分の演奏が全体のサウンドにどう影響するかを考えるようになり、リズムキープや音量バランスなど、アンサンブルに必要な責任感が自然と身につきます。一人で弾くのとは違い、ミスが他のメンバーに影響するため、より正確な演奏を心がけるようになります。
  3. 実践的な対応力・アドリブ能力
    ライブやセッションでは、予期せぬ展開がつきものです。他のメンバーのミスをカバーしたり、急なテンポチェンジに対応したり、即興的なジャムセッションが始まったり…。こうした経験を通して、楽譜通りに弾くだけではない、生きた音楽に対応する力が磨かれます。

他の楽器の音を聴き、呼吸を合わせることで、音楽的な視野が広がり、コミュニケーション能力も向上します。一人での練習に行き詰まりを感じたら、勇気を出して仲間を探してみましょう。メンバー募集サイト、音楽スタジオの掲示板、SNS、地域のセッションイベントなどが活用できます。

バンドを組みたい!バンド活動に必要な10のこと

 

2. メトロノームを活用する

メトロノーム

「上手いギタリスト」に共通するのは、例外なく正確で安定したリズム感です。メトロノームを使った練習は地味で退屈に感じられるかもしれませんが、上達のためには避けて通れません。特別な練習時間を設けなくても、普段のスケール練習や曲練習にメトロノームを取り入れるだけで大きな効果があります。

効果的なメトロノーム練習の進め方

  1. ドライな音で練習する
    まずはエフェクトを切り、クリーントーンで練習しましょう。ピッキングのアタック音やミュートの粗さが明確になり、リズムのズレをごまかせなくなります。
  2. 確実に弾けるゆっくりなテンポから始める
    焦りは禁物です。「絶対にミスしない」と言い切れるくらい、遅いテンポからスタートします。
  3. 完璧に弾けたら少しずつテンポアップ
    ノーミスで弾けるようになったら、BPM(1分間の拍数)を3~5ずつ上げていきます。
  4. ミスしたらテンポを戻す
    少しでもミスが出たり、リズムが不安定になったりしたら、無理せず一つ前のテンポに戻って再度練習します。

特に苦手なフレーズやセクションは、この手順で安定して弾けるようになるまで繰り返しましょう。慣れてきたら、クリック音を裏拍(2・4拍目)で鳴らしたり、2拍に1回だけ鳴らすなど、より高度なリズムトレーニングに挑戦するのも効果的です。

※さらに詳しいリズム練習法を知りたい方はギターのリズム感を養う為のメトロノームの使い方を参考にしてみてください。

 

3. 練習時のエフェクトは最小限に

エフェクター

ディストーション、ディレイ、リバーブなどのエフェクターは、サウンドに彩りや深みを与え、演奏を魅力的に演出してくれます。しかし、その効果ゆえに、演奏の粗さやミスを覆い隠してしまうという側面も持っています。

ライブやレコーディング本番ではもちろんエフェクトを活用しますが、日々の基礎練習やフレーズ練習では、可能な限りエフェクトをオフにし、ギターとアンプだけの「素の音(ドライサウンド)」で練習することを強く推奨します。

歪んだサウンドでは気づきにくい、ピッキングの微妙な強弱のムラ、左手の運指ノイズ、チョーキングの音程の不安定さ、サスティンのコントロール不足など、ごまかしの効かない自分の「本当の音」と向き合うことで、テクニックの精度が格段に向上します。

 

4. 練習時は量より「質」にこだわる

ギター練習

難しいフレーズを練習していると、「なんとなく弾けるようになった」時点で満足してしまい、すぐに次のフレーズや曲へ移りたくなりがちです。しかし、その「弾けるようになったつもり」が、実は上達を妨げる落とし穴かもしれません。

「質を高める」とは、単にノーミスで弾けるだけでなく、以下の点も意識することです。

  • リズムの安定性: メトロノーム無しでも正確なテンポをキープできるか。
  • 音の粒立ち: 一音一音がクリアで、均一な音量・音価で発音されているか。
  • ダイナミクス: 意図した通りの強弱(アクセント、クレッシェンド、デクレッシェンド)が表現できているか。
  • ノイズコントロール: 不要な弦の音やノイズをしっかりミュートできているか。
  • 再現性: どんな時でも、何度でも同じクオリティで確実に弾けるか。

魅力的なフレーズに挑戦したい気持ちはよく分かりますが、一つのテクニックやフレーズを、完全に無意識レベルで、かつ高いクオリティで繰り返し再現できるようになるまで、じっくりと練り上げることが、確かな実力につながります。

 

5. フレット(指板)を見ずに弾く練習

フレットをみない

常に指板を見つめて下を向いて演奏していては、ライブでのパフォーマンスとして魅力に欠けるだけでなく、視覚情報に頼りすぎる癖がついてしまいます。これは、耳で音を捉え、他の楽器の音を聴きながら演奏する能力の向上を妨げる可能性があります。

本気でミュージシャンとして成長したいなら、ある程度フレーズを覚えたら、意識的に指板から目を離し、前を向く、あるいは目を閉じて、自分の出す音や周りの音に集中して演奏する練習を取り入れましょう。

具体的な練習方法

  • 簡単なスケール練習や基礎的なコード進行を、まずはゆっくり目を閉じて弾いてみる。
  • ポジション移動が必要なフレーズも、手元の感覚(指の距離感)を頼りに弾いてみる。
  • 暗い部屋で練習してみる。

これにより、指板上のポジションを感覚的に把握する能力(フィンガーボード・マッピング)や、音程・音色を耳で判断する能力が養われます。さらに、自分の音だけでなく、ドラムやベースなど、バンド全体の音を聴く余裕が生まれ、より音楽的な演奏ができるようになります。

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6. 自分の演奏を録音して客観的に聴く

ギター 録音

「自分がどう弾いているか」と「他人にどう聴こえているか」の間には、想像以上に大きなギャップがあるものです。演奏に集中していると、自分の演奏を客観的に評価することは非常に困難です。

そこで、普段の練習を録音し、第三者の視点で自分の演奏を聴き返す習慣をつけましょう。「完璧に弾けた!」と思っていても、録音を聴いてみると、リズムのズレ、音程の不安定さ、不要なノイズなど、多くの課題点に気づき、最初は愕然とするかもしれません。しかし、この「気づき」こそが上達への第一歩です。

録音を聴き返す際のチェックポイント

  • リズム/タイミング: メトロノームと比較して正確か?走ったりモタったりしていないか?
  • 音程: チョーキングやビブラートは狙った音程に達しているか?不安定ではないか?
  • ノイズ: ピッキングノイズ、フィンガリングノイズ(キュッという音)、不要な弦の共鳴音などはないか?
  • 音の明瞭さ/粒立ち: 一つ一つの音がはっきりと分離して聴こえるか?ミュートは適切か?
  • ダイナミクス(強弱): 意図した通りの音量変化が表現できているか?
  • トーン(音色): ピッキングの位置や強さによる音色変化は適切か?

録音には、スマートフォンのボイスメモ機能や、無料のDAW(音楽制作ソフト)を活用するのが手軽です。可能であれば、音声だけでなくビデオで録画し、フォームやピッキング、フィンガリングの動きもチェックすると、さらに効果的です。

ギター演奏を録音する場合は無料のDAWをダウンロードするか、スマホのボイスメモ機能などを使うのが一般的です。音声だけでなく、ビデオ映像で撮るとさらに効果的です。

 

7. ランダム再生に合わせて即興演奏(アドリブ)

ランダム再生

音楽ストリーミングサービスや手持ちの音源をランダム再生し、流れてきた曲に合わせて即興で演奏する練習は、音楽的な引き出しを増やし、応用力を養うための優れたトレーニングです。

曲のテンポや雰囲気を素早く掴み、キー(調)を判断し、それに合ったコードやスケールを選んで演奏する必要があります。初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、耳コピ能力、コード進行やキーを瞬時に判断する能力、そして音楽的なアイデアを形にする力を実践的に鍛えることができます。

アドリブ練習の例

  • 知らない曲で挑戦: 自分の知らないジャンルやアーティストの曲で再生してみる。
  • 好きなジャンルで深掘り: 好きなジャンルのプレイリストで、様々な曲に対応できるように練習する。
  • 役割を決めて練習: コードバッキング(伴奏)をつける、メロディ(主旋律)を弾く、ギターソロを弾く、など役割を意識して練習する。
  • シンプルなコード進行で練習: まずは簡単なブルース進行や定番コード進行のバッキングトラックに合わせて練習する。

基礎的なスケールやコードがある程度身についたら、ぜひ毎日の練習ルーティンに取り入れてみてください。最初はうまく弾けなくても、続けるうちに確実に力がついていきます。

 

8. 自分の演奏を発信する

ギター発信

現代では、SNSや動画共有プラットフォーム(YouTube、Instagram、TikTok、Xなど)のおかげで、誰でも気軽に自分の演奏を発信できるようになりました。これは、「人に聴かれる」ことを意識し、練習の質を高める絶好の機会です。

自分の演奏を公開することで、「もっと上手く弾きたい」「良い評価が欲しい」というモチベーションが生まれ、練習にも熱が入ります。時には厳しいコメントや否定的な意見に直面することもあるかもしれません。しかし、人からのフィードバック(良くも悪くも)は、自分だけでは気づけなかった課題や改善点を発見する貴重な機会となります。

完璧な演奏である必要はありません。練習の成果や、好きな曲を弾いてみた動画など、まずは勇気を出してアウトプットする場を設けてみましょう。多くの人の目に触れることで、客観的な視点を得られ、それが成長の糧となります。

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9. 練習前のウォーミングアップを欠かさない

ギター ウォーミングアップ

ギター演奏は、指や手首、腕の筋肉を繊細に使う「スポーツ」のような側面も持っています。スポーツと同様に、本格的な練習に入る前のウォーミングアップは非常に重要です。

ウォーミングアップを行うことで、血行が促進され、演奏に必要な筋肉が温まります。これにより、指の動きがスムーズになり、集中力が高まるだけでなく、腱鞘炎などの怪我のリスクを減らす効果もあります。

ウォーミングアップ

ウォーミングアップの例

  • クロマチック練習(半音階練習): 画像のような基本的な4本指の運指練習を、ゆっくり正確に行う。
  • 簡単なスケール練習: メジャースケールやマイナースケールを、ポジションを変えながらゆっくり弾く。
  • フィンガーストレッチ: 指をゆっくり開いたり閉じたりする

練習全体の最初の5分~10分程度をウォーミングアップに充てるだけでも、その後の練習の質と安全性が大きく変わります。自分なりのウォーミングアップメニューを決めて、必ず練習に取り入れるように習慣づけましょう。

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10. 「毎日少しずつ」を継続する

毎日練習

ギターの上達において、最も重要かつ基本的な習慣は「毎日ギターに触れること」です。週末にまとめて長時間練習するよりも、たとえ短い時間でも毎日継続する方が、スキルは着実に定着し、向上していきます。

理想としては1日1時間程度の練習時間を確保したいところですが、忙しくて難しい日もあるでしょう。そんな時でも、諦めずに1日15分でも良いので、集中してギターを弾く時間を作ることが大切です。全く練習しない日を作らないことが、上達を持続させる鍵となります。

限られた時間で効率を最大化するためには、練習メニューを計画するのがおすすめです。以下はその一例です。

  • ウォーミングアップ(5~10分): 指を温め、準備運動。
  • 基礎練習(15~20分): メトロノームを使ったスケール練習、コードチェンジ練習など。
  • 課題曲・フレーズ練習(20~30分): 新しい曲や苦手なフレーズの反復練習。質を意識して。
  • クールダウン・復習(5~10分): その日の練習内容の確認、録音のチェック、好きな曲を弾くなど。

このメニューはあくまで一例です。自分のレベルや目標に合わせて内容を調整しましょう。また、毎日同じメニューだと飽きてしまう可能性もあるので、曜日ごとに重点的に練習するテーマを変える(例:月曜はリズム、火曜はスケール、水曜は曲練習など)のも良い方法です。

まずは「1週間毎日続けること」を目標に始めてみてください。それが達成できたら、次は1ヶ月、そして3ヶ月と、少しずつ継続期間を延ばしていきましょう。

ギターの練習方法【効率的に上達する為にやるべき事】

 

まとめ:習慣があなたを次のレベルへ導く

ギターが上手くなりたいと願うすべての人が取り入れるべき、10の効果的な練習習慣をご紹介しました。

  1. バンド・セッション: 他のミュージシャンと音を合わせる
  2. メトロノーム練習: 正確なリズム感を徹底的に鍛える
  3. エフェクト最小限: 自分の素の音と向き合う
  4. 量より質: 一つ一つを確実にマスターする
  5. フレットを見ない練習: 耳と感覚を研ぎ澄ます
  6. 練習を録音: 客観的な視点で課題を発見する
  7. ランダム再生アドリブ: 音楽的応用力・対応力を養う
  8. 演奏を発信: 人に聴かれる意識で質を高める
  9. ウォーミングアップ: 怪我を予防し、練習効率を上げる
  10. 毎日継続: 少しずつでもギターに触れる

これらの習慣は、特にギターを始めたばかりの頃から意識して取り入れることで、長期的に見て大きな実力差となって現れます。もちろん、すべてを一度に完璧にこなす必要はありません。まずは「これならできそう」と感じるものから一つずつ試してみてください。

日々の小さな積み重ねが、あなたのギタープレイを確実に、そして劇的に向上させてくれるはずです。ぜひこれらの習慣を参考に、楽しみながら上達への道を歩んでください。

以上、「【完全版】ギターが劇的に上達する!プロも実践する10の効果的な練習習慣」でした。

 
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