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キーの正しい決め方【作曲に役立つ音楽理論】

2019年12月28日

キー

キーの正しい決め方【作曲に役立つ音楽理論】

今回はキー(調)についてお話します。音楽をしていると必ず出てくるのがキーという概念です。

「音を高くしたり低くしたりすることでしょ?」

では、作曲をするときにどうやって曲のキーを決めればいいのか、どうやってキーを見分ければいいのか、わかりやすくお話していきます。

キーとは?

カラオケ

音楽における「キー」とは、楽曲がどのような音階で構成されているかを表すものです。たとえば、「Cメジャー」というキーを持った楽曲は、C、D、E、F、G、A、Bの7つの音から構成されています。

音楽のキーには、メジャーキーとマイナーキーがあります。メジャーキーは、基本的に明るい印象を与える音階で、マイナーキーは暗い印象を与える音階になっています。

さらに、キーは楽曲の途中で変更することができます。途中でキーを変更することを「転調」と呼び、転調を上手く取り入れることで、楽曲に変化を加えてダイナミックにしたり、和声的な関係を変えたりすることができます。

つまりキーとは、楽曲のメロディーやコードの中心音と、中心音から成り立つ音の集まりを相対的に見たものであり、

キーを変更する目的

キー

キーについて身近なところでいうと、カラオケがわかりやすいかと思います。「サビの音程が高すぎて声が出ない・・・」というとき、リモコンの#や♭を押して曲の高さを変えたりできる便利な機能です。

音の並びはそのままで、音の高低だけを変更することができるので、ボーカルの歌いやすい音域に合わせて変更することが一般的です。

また、楽器や歌声によって、特定の音域でより効果的な音を出すことができる場合があるので、その点も考慮する必要があります。なので、キーを変更するときには、楽器や歌声を上手く使いこなせる音域内で行うようにすることも重要です。

つまりキーとは、楽曲のメロディーやコードの中心音と、中心音から成り立つ音の集まりを相対的に見たものであり、例えばキーが「Cメジャー」の場合、Cが中心音で、その他の構成音がCから成り立つ音の集まりと考えることができます。

スケール

スケール



音の集まりのことを音楽の世界では「スケール」と言ったりします。

みなさんが学校で習った「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」これを海外ではローマ字に変換して「C・D・E・F・G・A・B・C」と呼ぶのが一般的です。これはCメジャースケールという音の集まりになります。

代表的な音の集まりには、西洋音楽でよく使われる「ダイアトニックスケール」や「ペンタトニックスケール」などがあります。そのほかにも、地域や特定の音楽ジャンルに合わせて、様々な種類のスケールが存在し、スケールは楽曲の雰囲気や印象を決める上で非常に重要な要素となります。

相対的な音程間隔

スケールの具体的な見分け方なのですが、ここで音程の間隔というものが重要になってきます。

Cメジャースケールをピアノロールで並べると


こうなります。

ここで音と音の間隔に注目してほしいのですが


全全半全全全半

この音程間隔の並び方が「メジャースケール」となり、中心音を変えてもこの音程間隔で並べれば、すべてメジャースケールです。

Eから始めても、Gから始めても 「全全半全全全半」の並びなら
「Eメジャースケール」「Gメジャースケール」となるわけです。

これがカラオケでキーを変更して、使う音を変えてもまったく同じ楽曲に聴こえる理由で、音の並びはそのままで相対的にすべての音を上下に移動しただけだからです。

簡単なキーの見分け方

キーの見分け方

ここからは、キーについての理論的なことは大体理解したけど、じゃあ具体的にキーを見分けるにはどうすればいいの?といった話です。

結論からいうと、ダイアトニックコードにおけるトニック音やケーデンスの終止形が重要になってきます。

※ダイアトニックについての詳しくしりたい方は、こちらの記事を合わせてご覧ください。

作曲に役立つ音楽理論(ダイアトニックコード編)

作曲に役立つ音楽理論(ケーデンス編)


最近の音楽はほとんどがダイアトニックで構成されているので、コードなら終止形「Ⅴ→Ⅰ」「Ⅳ→Ⅰ」の終わった感じを探すか、曲中のもっとも安心感のあるトニック音がキーなので、耳の良い人なら曲を流しながら1~2音鳴らせば判別できるのですが、なかなか熟練の技です。

では、初心者の方でも一瞬でキーの判別ができる方法が以下の通りです。

「Aメロの始まりと、曲の一番最後のコードは高確率でその曲のキーが使われており、その両方が同じである場合99%の確率でそのコードがキーです。」


もちろん例外はありますが、POPSやロックの場合はほぼほぼこれで探せます。曲の一番最後の「ジャーン」で終わるコードだけでも判別できます。

キーの選び方

キーの選び方

続いて作曲におけるキー選定について。

実際に曲を作っていく中で、自分の好きなフレーズから作り始めてなんとなくキーが勝手に決まっちゃってるパターンが結構多いとは思いますが、楽曲に合わせてキーをしっかり選ぶことができれば、ワンランク上の楽曲制作が可能になります。

ボーカルの音域に合わせる

これが一番ベターなキー選定方法の一つです。

ボーカルは生身の人間なので、当然出せる音の限界と歌いやすい音域というものが存在するので、ここに楽曲のキーを合わせる方法です。

作曲する人はボーカルの最高音と最低音を把握し、それをはみ出さないように歌メロを作っていきます。

最高音を飛び出していなくても、実際に歌ってみて最高音付近の音が続いて苦しいとか、サビの頭で気持ちよくハイトーンを使いたいといった場合にもキーの変更が必要です。

ローエンド楽器に合わせる。

最近のEDMやHip-hopのベースミュージック主体のジャンルは、歌よりも曲中の最低音を重要視する傾向があります。

ローインターバルリミットといった概念や人間の耳で判別できる低音の限界が関係しています。

コンサート会場やクラブ等の大きい音で再生する場合、Fの音「43.7Hz」が一番綺麗に鳴ると言われており、ほとんどの楽曲のキーがFだった時期もあります。

最近では音響機器の性能向上によって更に低い音が使われていたりします。


※この辺りの話をまとめた記事です。

Hiphop,Trapブームとオーディオ機器の進化


この曲中の最低音に合わせてキーを選定するというのが現在のトレンドです。

まとめ

以上、作曲に役立つ音楽理論(キー編)でした。

キーを選ぶということは、楽曲の主役を選ぶということになるので非常に大切です。より詳しく学びたい方は、プロの音楽研究科の方が書いた音楽理論の本をオススメします。

かなり硬派な本で完全初心者の方には少し難しいかもしれませんが、コードについてより深く分析されていて、楽曲のクオリティを一段レベルアップすることが可能です。




これから作曲を始める方へ、もっと簡単な曲の作り方。

これを使えば名曲に!人気のコード進行 5選


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