
ギタースケールを本気で覚える為にやるべきたった3つのこと
ギターを演奏する上で、スケールを覚えて効果的に活用することができれば、ギタリストとして大きく成長することができます。スケール学習は、作曲、ソロ、アドリブ演奏の基礎となり、コードの仕組みを理解する為の基盤となります 。
スケールを覚えることで、楽曲のキーを見つけだして、曲の雰囲気に合った音を選ぶことができるようになります。しかし、ギターを始めたばかりの初心者にとっては、スケールの学習は複雑で難しいものと感じられがちです。そこで本記事では、ギタースケールを効率的に覚えるために、本当にやるべき3つの重要なことに焦点を当てて解説します。
1. スケールの構造を理解する

スケールを本気で覚えるための最初のステップは、スケールの基本的な構造を理解することです。これは、単に音の並びを暗記するのではなく、スケールがどのように成り立っているのかを深く理解することが重要となります。
ルート音の重要性
スケールにおいて最も重要な概念の一つが「ルート音」です。ルート音は、スケールの基盤となる音であり、そのスケールの音階や"高さ"を決定づける中心的な役割を果たします。例えば、CコードやCメジャースケールであれば、「ド(C)」がルート音となります。ルート音は、楽曲のキーを把握する上でも非常に重要です。

Aマイナーの曲であれば、「ラ(A)」がルート音となり、曲全体の雰囲気や方向性を決定づけます。ルート音は、単にスケールの始まりの音というだけでなく、楽曲全体の土台となり、そこに戻ることで安心感が生まれる「ホーム」のような存在と言えます。
さまざまなキーでスケールを演奏するためには、それぞれのルート音を理解することが大切になります。スケールのパターンは指板上で移動可能で、どのフレットから始めるかによってスケールのキーが変わるため、ルート音を把握することはスケールを自在に操るためのキーとなります。
インターバルを学ぶ
スケールの構造を理解する上で、もう一つ重要な要素が「インターバル(音程)」です。インターバルとは、二つの音と音の間の「距離」を表すもので、一般的にはこの距離のことを"度数"と呼びます。
ギターのフレットボード上では、全音は2フレット分の距離、半音は1フレット分の距離に相当します。スケールには、この全音と半音の組み合わせによって特定のパターンが存在していて、そのパターンによってそれぞれのスケールが持つ特有のサウンドが生まれます 。

スケール内の度数は、ルート音からどれくらい離れているかによって定義されます。(例:Cメジャースケールの場合、Cは1度、Dは2度など)インターバルを理解することで、単に音の配置を覚えるといったことから、スケールの構造を論理的に把握するために重要となります。
基本インターバル表
インターバル | 半音の数 |
---|---|
短2度 (m2) | 1 |
長2度 (M2) | 2 |
短3度 (m3) | 3 |
長3度 (M3) | 4 |
完全4度 (P4) | 5 |
増4度/減5度 (A4/d5) | 6 |
完全5度 (P5) | 7 |
短6度 (m6) | 8 |
長6度 (M6) | 9 |
短7度 (m7) | 10 |
長7度 (M7) | 11 |
オクターブ (P8) | 12 |
2. 指板上のパターンを覚える
スケールの構造を理解した後は、それをギターの指板上でどのように表現し、効果的に練習していくかが重要になります。
主要なスケールパターンを覚える

スケールを指板上で演奏するための「スケールパターン」は、スケールの音を指板上に配置した視覚的な形状のことです。これらのパターンを覚えることで、指板全体にわたってスケールの音を把握し、スムーズに演奏できるようになります。
特に、メジャーペンタトニックとマイナーペンタトニックの5つの基本パターンを習得することは、スケール学習と作曲やアドリブ奏法を学ぶ出発点としてとても効果的です 。これらのパターンは、指板上で平行移動させることで、異なるキーの同じスケールを演奏することができます。
ルート音を中心とした練習

実際にスケールパターンを練習する時には、各パターンのルート音の位置を常に意識することが重要です。例えば、フレーズの始まりの音と終わりの音をルート音にすることで、より安定した演奏ができるようになります。
ルート音は、度数による音の感覚を理解するための基準点となるので、常に「ルートの音に対して何度離れた音を鳴らしているか?」を意識することで、スケール内の音を感覚的に理解できるようになります。
様々なキーでの練習
スケールパターンを一つのキーだけで覚えるのではなく、指板上の異なるルート音から開始して、様々なキーで練習することで、より実践的なスケール使いを覚えることができます 。一度パターンを習得すれば、それを指板上で横に移動させるだけで、目的のルート音を持つキーのスケールを演奏できるようになります 。
異なるキーのバッキングトラックに合わせてスケールを練習することで、音楽的な響きを感じながらスケールを活用する感覚を養うことができます 。
3. スケールを音楽的に応用する

スケールを単に覚えるだけで終わらせるのではなく、覚えたスケールを実際の音楽演奏に応用することが、スケール学習の最終的な目標となります。
ソロでの活用
スケールを上手く活用することで、ギターソロを演奏する時に、特定のコード進行に対して相性の良い音を鳴らすことができます。特に、ブルースやロックのソロにおいては、シンプルなペンタトニックスケールだけでも本格的なサウンドを鳴らすことが可能です 。
ソロをより旋律的で、ハーモニー的に調和性の高いものにするためには、常にスケール内のコードトーンを意識して演奏することが重要です。プロギタリストのソロを注意深く聴き、どのようなスケールが使われているかを分析することも、ギター演奏力を高める上で役立ちます。
コード進行との関連性
楽曲のコード進行においては、異なるコードに対して違ったスケールを使い分けることができます 。曲のキーやそれぞれのコードに合ったスケールを選ぶことで、より自然で心地よいサウンドを鳴らすことができます。
メジャースケールの各モード(ドリアン、フリジアン、ミクソリディアンなど)は、異なるコードに対して異なる響きを与えるために利用できます 。メジャー、マイナー、セブンスといったコードに対して、どのようなスケールが最適かを理解することは非常に重要です。
スケールとコードのつながりを理解することで、即興のソロ演奏やメロディー作成の時に、どの音を選ぶべきかという判断をより素早く、的確に行うことができるようになります。
音楽的な表現を追求する
最終的にはスケールのパターンを覚えることよりも、創造的に使用して音楽的なアイデアや感情を表現する能力を養うことが大切になります。
スケールごとの独特な響きを特定のコード上で実験的に試してみることで、演奏に表現力と感情を加えることができます。さらにチョーキング、ビブラート、スライドなどの奏法テクニックを取り入れることで、スケールに基づいたメロディーの表現力を高めることができます。
まとめ
ギタースケールを効果的に覚えるためには、スケールの仕組みをしっかりと理解して、指板上のパターンを暗記するだけでなく、学んだスケールを実際に音楽演奏に応用するということが大切になります。
これらの要素を順番にバランス良く習得することで、ギター演奏スキルは大きく向上すること間違いなしです。アドリブソロやメロディー作成する時に良いアイディアが思いつかないときには、色んなスケールを試してみてはいかがでしょうか。
以上、「ギタースケールを本気で覚える為にやるべきたった3つのこと」でした。