
ギターでよく使う音階(スケール)トップ5
「ギタースケールっていろいろありすぎて覚える気にならない..。」
といった感じでスケールやモードを学ぶのを挫折した方は多いかと思います。しかし、実際にギターでよく使うスケールは限られています。
今回はアレンジや即興演奏で使用されることの多い、一般的なスケールのいくつかを紹介し、スケールの使い方についても少しご紹介します。
1. メジャースケール

メジャースケールはさまざまな場面でよく使われているスケールです。一般的な音楽の授業で習う「ドレミファソラシド」はCメジャースケールから出来ています。
メジャースケールから形成されたコードは、楽曲の流れとなるコード進行を形成するためにも使用され、このスケールとコードの関係性についても多くの理論があります。
→【ギターに役立つ音楽理論】スケールとコードの関係性を理解する為の5つのヒント
さらに、このスケールは後述する「ドリアンモード」のような、モードを形成するためにも使われる基礎的なスケールとなります。
2. ナチュラルマイナースケール

ナチュラルマイナースケール(エオリアンモード)は、メジャースケールと並んでポピュラーな音楽ジャンルで広く使用されているスケールです。
ロック、ハードロック等は基本的にマイナー系の曲が多く、メジャースケールよりもナチュラルマイナースケールの方が使用頻度が高い印象です。
メジャースケールの6番目の音からスタートするとナチュラルマイナースケールになることから、エオリアンモードとして捉えることもできます。
3. マイナーペンタトニックスケール

ペンタトニックスケールは、1オクターブの中に7音で構成されている音階の中から、2個の音を省略して5つの音符で構成されたスケールです。
マイナーペンタトニックスケールは、ナチュラルマイナースケールから2番目と6番目の音を省略したスケールで、ギタリストがソロを学ぶ為の最初のスケールであり、ロック、ブルース、ジャズ等、さまざまなスタイルでソロを作るために一般的に使用されます。
ギターソロを作ったり、アドリブ奏法に強くなりたいギタリストは、真っ先に覚えるべきスケールの一つです。
4. ハーモニックマイナースケール

3種類あるマイナー系スケールの中の一つ、ハーモニックマイナースケールです。
ナチュラルマイナースケールの7音目を半音上げることで「導音」を形成し、コード進行の中でトニックへの解決を促すために作られました。
ギターソロに使われることも多く、伝説的なギタリストであるイングウェイ・マルムスティーンが多用していたことから、メタル系の速弾きでよく使用される印象です。
5. ドリアンモード

ドリアンモードはジャズやフュージョンといったスタイルの音楽でよく使用される、メジャースケールの2番目の音からスタートした音階です。
別名ジャズマイナースケールとも呼ばれるぐらい、よく親しまれているスケールなので、ジャズ系のギターを演奏する方にとって重要度は高めです。
ドリアンの雰囲気を出すには、6thの音を上手く使うことがポイントです。ジャズに限らずマイナーコードの上で、マイナーペンタトニックスケールに6番目の音を足して使用されることがよくあります。
まとめ
ギターでよく使う音階(スケール)をご紹介しました。
- メジャースケール
- ナチュラルマイナースケール
- マイナーペンタトニックスケール
- ハーモニックマイナースケール
- ドリアンモード
ロックならマイナーペンタ、ジャズならドリアン。といった具合に音楽ジャンルによってスケールの優先度も変化するので、自分の演奏している音楽に合わせて練習してみてください。
ギターでスケールを練習するときは、スケールのポジションと上昇と下降を習得したら、スケールの中の「度数」を意識しながら練習することをおすすめします。
スケールを形で覚えるよりも、後ろで鳴っているコードに対して今何度の音を使っているのか?を把握しながら練習することで、コードとスケールの響きを染み込ませるのに役立ちます。
以上、「ギターでよく使う音階(スケール)トップ5」でした。