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DTM

【ワンランク上のベーストラック】打ち込みベースアレンジに必要な5つの要素

打ち込みベース

【ワンランク上のベーストラック】打ち込みベースアレンジに必要な5つの要素

現代の音楽制作において、生演奏のベースサウンドと並んで、打ち込みによるベースサウンドも現代の音楽制作において重要な役割を果たしています。

その柔軟性の高さサウンドの多様性から、数多くのアーティストやプロデューサーが様々なテクニックを駆使して、打ち込みによるベーストラックを作成しています。

例えば、グルーブ感を増すためのリズムパターンの工夫や、複数のベーストラックを重ねてサウンドの幅を広げる方法など、幅広いアプローチを取り入れることで、リアルなベースサウンドを作り出すだけでなく、音楽に独自の味付けを加えることも可能です。

そこで、今回はDTMにおける打ち込みベース作成に必要ないくつかの要素をご紹介します。

1. ルート弾きの重要性

ルート弾き

ベースアレンジと聞くとハイフレットに飛躍した動きのあるフレーズを思い浮かべるかもしれませんが、その前にまずはルート弾きをすることの重要性を理解しておく必要があります。

ルート弾きとはコードの主音を単音で弾く奏法です。 例えばコードCならルート音である「ド」の音をベースが弾きます。

ルート弾きの重要性についてまとめると、以下の通りです。

  1. 和声の基盤
    ルート弾きは、曲の和声の土台を支える役割を果たします。コード進行のルート音をベースが強調することで、リスナーに曲の基本的な音楽構造を伝えることができます。ベースがルート音を弾くことで、他の楽器との調和が生まれ、メロディーやハーモニーのバランスが整います。
  2. 安定感と方向性
    ルート音は安定感をもたらします。ベースがルート音を強調することで、リスナーに確かな音楽的な方向性を認識してもらうことができます。これにより、曲の進行やコードの変化を明確に伝えることができます。
  3. リズムやグルーヴの基盤
    ルート弾きは、リズムやグルーヴの基盤を形成する上でも重要です。ルート音に対してリズムやフレージングを加えることで、曲のグルーヴ要素を強調することができます。


動くベースラインをチョイスする場合は、メロディーや他の伴奏楽器などの要素を考慮して、慎重にアレンジを加えるようにしてみましょう。

ローエンドを支えるという最重要任務

ローエンド

ベースアレンジする際に大切なことは、低音部分をどっしりと支えるという役割を必ず頭の片隅に置きながらアレンジすることです。

ベース単体で聴くとカッコいいアレンジでも、バンドアンサンブルの場合は、ベースが担当している周波数帯域から外れてしまうとギターと被ってしまったり、低音がスカスカな状態になっているということも考慮しながらのアレンジが求められます。

アレンジとしてハイフレットに移動するのはもちろんアリなのですが、あまりに頻繁に動いてしまうと、アンサンブル全体でみたときに不安定になってしまう可能性があります。

2. リズムパターンのバリエーションを考える

打ち込みベースのアレンジにおいて、リズムパターンのバリエーションを考えることは重要です。

単調なリズムだけではなく、ベースのリズムに変化を加えることでグルーブ感やダイナミクスを生み出すことができます。例えば、オフビートやスライド、トリプレットなどのリズムパターンを取り入れることで、ベースラインにより躍動感とリズミカルな響きを与えることができます。

また、リズムパターンのバリエーションを使うことで、ベースパートのダイナミクスを変化させることができます。リズムのアクセントや強弱の変化を加えることで、曲のセクションやフレーズごとに緊張感や軽快さを演出することができます。

単調なリズムトラックに変化を加える為の5つのヒント【DTM】

3. キックとの関係性

キックドラム

打ち込みによるベースアレンジにおいて、キックドラムとの兼ね合いを考慮することは重要です。

キックとベースはリズムセクションの基盤を築き、グルーヴ感やリズミカルな要素を生み出します。特にローエンド成分がぶつかり合わないように、適切にバランスを調整し、低音域がクリアに響くように注意しましょう。

また、一部のジャンルでは、ベースとキックが競合しないようにサイドチェインと呼ばれるテクニックを使って住み分けを行います。→サイドチェインコンプレッションの重要性とテクニックについて

サイドチェイン
ダッキング効果

強調やアクセントの付け所によってリズムの特徴が生まれ、全体の一体感や緊張感を演出できますが、ジャンルやスタイルによってアプローチが異なります。

例えば、エレクトロニックダンスミュージックではキックドラムとの一体感を重視する傾向にありますが、ジャズやフュージョンでは2つの要素の絡み合いを追求します。キックドラムとベースの調和を考えながら、リズムセクション全体の力強さや変化を生み出しましょう。

キックとベースを綺麗にミックスする為の6つステップ

4. ベースのオクターブを変化させる

ベースのオクターブを変えることで、ベースパートの表情や役割を変化させることができます。

低いオクターブでは重厚感や迫力を出し、高いオクターブでは軽快さやメロディックな要素を加えることができます。さらに、曲の進行やセクションごとにオクターブを変えることで、ダイナミクスや構成の変化を演出することも可能です。

また、「5度アレンジ」を取り入れることで、重厚感を保ったままベースに動きをつけることができます。5度の音は、ロックギターのパワーコードにも使われているように、非常に力強く、ルートに似た性質をもっている音です。

安定感を損なうことなく、ベースに動きをつけることができるので、上に5度下に4度の音はベースアレンジにおいてよく使用されています。

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5. レイヤーとサブベース

サブベース

デジタルミュージックの世界では、ベースラインをより厚みのあるサウンドにするために、音を重ねるレイヤリングとより低いサブベースの追加がよく使用されています。

複数のベースサウンドを重ねることで、ベースラインに豊かなテクスチャと深みを与えることができます。さらに、通常のベース帯域よりも低い"サブベース"を追加することで、曲全体の重厚感やローエンドを強化することができます。

サブベースの追加

ただし、低域のバランスやクリアさを保つために、適切なミキシングやエディットも忘れずに行いましょう。

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まとめ

もりろん生演奏によるベースサウンドも素晴らしいですが、現代音楽では、DAWによる打ち込みベースサウンドも重要な役割を果たしています。

打ち込みならではの柔軟性とサウンドアレンジの多様性から、多くのクリエイターが様々なテクニックを駆使してベーストラックを作り上げています。

リズムパターンの工夫やベースラインのアレンジによって、グルーブ感を増したりサウンドの幅を広げたりすることが出来るので、今回の内容を参考にしながらベーストラックの作成を行ってみてください。

以上、「【ワンランク上のベーストラック】打ち込みベースアレンジに必要な5つの要素」でした。


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