【レベル別】表現力を上げる為のギターアレンジ術5選
「オリジナル曲を作りたいけど、ギターのアレンジをどうしていいかわからない…」「いつも同じパターンで弾いていて、なんかつまらない…」そんな悩みをお持ちのギタタリストの方も多いのではないでしょうか?
実は、ギターアレンジをする時にはちょっとしたコツを掴むだけで、ギターのアレンジはもっと楽になって、表現力豊かなギターサウンドにすることができます。
そこで今回は、すぐに実践できる「レベル別ギターアレンジテクニック」についてご紹介します。
ギターアレンジのやり方
ギターアレンジを行う際には、まずは楽曲のキーを見つけて使用するスケールを選択することが重要となります。キーとは、楽曲を構成する音の調性のことで、キーが分かれば、音を外すことなくフレーズが作れたり、どんなスケールを使ってフレーズを作ればいいかが分かるようになります。
キーの見つけ方はキーの正しい決め方【作曲に役立つ音楽理論】を参考にしてみてください。すべてに当てはまるわけではないですが、一番最後のコードがその楽曲のキーである可能性が高いです。
また、最近だとスマホアプリや専用のソフトウェアを使ってキーを自動解析することもできます。手軽にキーを知りたい場合は、そういったツールを活用するのも良いでしょう。
F→G→Am(キー=Cメジャー)を使って実際にアレンジしてみよう!
早速、実際にロックでよく使用されるF→G→Amのコード進行に対してアレンジをつけていってみましょう。※キーはCメジャーです。
コード進行だけだとこんな雰囲気です。
これにドラム、ベース、バッキングギターを付けて、伴奏はパワーコードにしてロック調にアレンジします。
【レベル1】コードアルペジオ
アルペジオは、コードを1音づつ分散させて演奏するテクニックのことで、ギターやピアノ、ハープなどの楽器でよく使われています。→ギターアルペジオ上達の為に知っておくべき5つのこと
コードを押さえた左手はそのままで、右手をジャーンと1~6弦まで弾かずに、1音1音順番に弾いていきます。この方法だとコードトーンの音だけを鳴らすことになるので、音を外す心配もなく、コードの流れに沿った自然なアレンジが可能になります。
アルペジオの弾く順番を変えるだけで、まったく違うアレンジのように聴こえるので色々と試してみましょう。
【レベル2】オクターブ奏法
オクターブ奏法は、同じ音程を1オクターブ離して2つの音を同時に鳴らすテクニックで、ギターやピアノなど、幅広い楽器で活用されています。
ロックのような疾走感のある楽曲との相性が良く、メロディックかつキャッチーなアレンジが可能なので、イントロや間奏などで印象的なフレーズを付けたい時におすすめです。
単音弾きのリードギターよりも、力強く深みのあるサウンドが特徴です。
【レベル3】ペンタトニックスケール
ペンタトニックスケールは、5つの音からなる音階のことで、ロックとの相性が抜群です。ペンタトニックスケールを使うだけで安定感のあるアレンジになるので、アドリブやソロ演奏の時にも役立ちます。
キーに合わせて適当に弾いてるだけでもそれっぽい感じになるので、初心者の方にもおすすめです。慣れてきたらコードの流れに沿って、コードトーンを中心にフレーズを構成するようにすると、より楽曲に合ったギターアレンジができるようになります。
ネットやYouTube上で調べれば、ペンタトニックを使ったカッコいいフレーズもたくさんヒットするので、参考にしてみましょう。
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【レベル4】コード&オブリガード
オブリガードは、意味合いがたくさんある言葉でもありますが、ギターの場合は伴奏にのせて同時(もしくは隙間)に演奏される別のメロディーや短いフレーズのこをいいます。ドラムでいうところの「フィル」や「おかず」に近いです。
通常は、コードを鳴らす→短いリードフレーズを弾く→次のコードを鳴らすのような使い方が多く、ロックのような激しく歪ませたサウンドであれば、コード部分をルート音のみにしても迫力がでます。
上手く弾ければカッコいいですが、コード→リード→コードと繰り返すのでバタつきやすく、難易度は比較的高めのアレンジスタイルです。
【レベル5】引き算アレンジ
最後は、テクニックを身に着けると一番難しくなる「引き算アレンジ」です。具体的には音数を減らしたり、休符を活かしたりするようなアレンジ方法になります。
特にロック系の場合、アレンジとなるとどうしても音を詰め込んだり、テクニック重視なフレーズになりがちですが、一音一音を大切にすることで、より楽曲に深みが増すことも多いです。
もちろん、速弾きのようなスタイルも魅力的なテクニックの一つではありますが、曲に合ったフレーズを作成することを忘れないようにしましょう。
まとめ
ギターアレンジテクニックをいくつかご紹介しました。
- 【レベル1】コードアルペジオ
- 【レベル2】オクターブ奏法
- 【レベル3】ペンタトニックスケール
- 【レベル4】コード&オブリガード
- 【レベル5】引き算アレンジ
ギターアレンジは、楽曲をより魅力的にするための重要な要素です。最初は簡単なアルペジオから始めて、徐々にレベルアップしていくと表現の幅が広がっていきます。
難易度関係なく、レベル1のコードアルペジオが主体となっている名曲も世の中にはたくさんあります。色々なテクニックを試してみて、自分だけのオリジナルサウンドを追求してみてください。
以上、「【レベル別】表現力を上げる為のギターアレンジ術5選」でした。
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