本当にギターが上手くなりたい人が取り入れるべき5つの練習項目
ギターを始めたはいいものの、「なかなか上達しない」「何を練習すればいいのかわからない」「どうすればギターがより効率的に上手くなるのか?」これは、ギター初心者の方にとって最も多い悩みではないでしょうか?
多くの教則本やウェブサイトで「練習あるのみ」と言われることも多いですが、確かにその通りです。しかし、ただ漫然とギターを弾いていればいいというわけではありません。
ギターの上達には、ただ闇雲に練習するのではなく、正しい方法で効果的な練習を積み重ねることが重要です。そこで今回の記事では、本当にギターが上手くなりたい人が取り入れるべき5つの練習項目についてご紹介します。
1. リズム練習
ギターに限らず楽器演奏において、リズムは非常に重要です。プロとアマチュアの差はリズムの安定感と言っても過言ではないほど、しっかりとしたリズムで演奏できることはリスナーを魅了する上で欠かせない要素の一つです。
とはいえ、ギターを始めたばかりで機械的なリズム練習ばかりに集中するのは、退屈だと感じてしまうこともあるかもしれません。どうせなら自分の好きな曲やカッコいいギターフレーズを弾きたいですよね!
そこでおすすめのリズム練習方法が、普段の練習をクリック(メトロノーム)に合わせて一緒に弾くという方法です。そうすることで、ギターの技術向上と同時にリズム感も養うことができます。
メトロノームは、今だとスマホアプリで無料でダウンロードできるので、スマホに入れておいて練習するときにすぐ鳴らせるようにしておきましょう。
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2. コード練習
ギター演奏はギターソロのような華のあるフレーズに注目しがちですが、実はリードやギターソロよりもコードバッキングを弾く割合が圧倒的に多いので、コード弾きを上達させることは最も効果的な練習方法といえます。
クロマチックと同じように最初はゆっくりと演奏し、すべての音を完璧に鳴らせるようにすることが重要です。そこから徐々にスピードを上げていき、コードチェンジでもたつかないように各小節の1拍目がはっきりと鳴るようにします。
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弾けるコードを増やす
基本的なコードが安定して弾けるようになったら、次に演奏できるコードの種類を増やして、どんなコードでもスムーズなコードチェンジを行えるように反復練習しましょう。コードチェンジをスムーズに行うことはギター上達の為の最良の方法の1つです。
いきなりすべてのコードを覚える必要はありませんが、
- メジャー&マイナートライアド
- メジャー&マイナーセブンス
- ドミナントセブンス
これらのコードの5弦ルートと6弦ルートの押さえ方を覚えておけば、かなり対応できる幅が広がるのでおすすめです。
コードが弾けるようになったら、プロの楽曲をたくさんカバーすることで、ジャンルごとのコード進行パターンや、楽曲構成、アレンジテクニック等、理論的なことをギター演奏を楽しみながら自然と身に付けることができるのでおすすめです。
3. ミュート練習
ミュートは鳴らしたい弦以外の音が鳴らないように音を止めるテクニックです。余計な弦を鳴らしてしまったり、弾かない余った弦をしっかりと指で触れてミュートしておかないと音が濁ったり、不協和音の原因にもなります。
多くの初心者の方は、ミュートの重要性に気づいていなかったり、どのようにミュートすればいいのかわからなかったりして、余計な音を鳴らしてしまいがちです。初心者の頃からしっかりとミュートを意識することができれば、将来的に大きく差をつけることができます。
具体的なやり方としては
- 余った指で軽く弦に触れる
- 右手のお腹の部分で低音弦に触れておく
- 弦を押さえている指の先やお腹の部分で隣の弦に触れる
これらが一般的ではありますが、正直慣れるまではかなり苦戦すると思うので、常に「弾く弦以外は鳴らさない」という意識を持って練習に臨むことが大切です。
ギターソロを綺麗に鳴らすミュートテクニック
4. 弾けない部分を重点的に練習する
すでに弾ける手癖フレーズやコードを演奏することは非常に楽しく、多くのギタリストがギターを手に取ったときにやってしまうルーティーンではありますが、技術向上を目的としている練習中においては、必ずしも効果があるとはいえません。
毎日の基礎練習以外にも、フレーズ、コードチェンジ、ピッキング等、難しいと感じている特定の1つの部分に集中して重点的に練習することで、苦手を克服する能力を身に付けることができます。
世界的なギタリストであるガスリー・ゴーヴァンも「練習中の演奏はひどいものであるべきだ」と語っているとおり、練習時は、すでに弾けるフレーズを弾くことよりも、弾けないフレーズを弾けるようにすることに注力するようにしてみましょう。→トップギタリスト「ガスリー・ゴーヴァン」が効果的に練習する方法と即興演奏について語る
弾けない部分を重点的に練習することで、その部分をプレイするために必要な技術や感覚、筋力を身に付けることができます。
5. 練習を録音する
最後は練習項目というわけではないのですが、非常に重要なことなので「練習を録音する」ことについて触れておきます。練習中は、自分の演奏を録音して聞き返すことで、客観的に演奏を評価する癖がつき、弱点を見つけやすくなります。
演奏中は、どうしても自分の感覚に頼ってしまいがちです。録音した音を聴きかえしてみると 「リズムがずれている…」「音が濁っている…」「強弱がついていない…」 など、演奏中には気づかなかった問題点に気づくことができます。
普段からギター練習を録音することで、早い段階で自分の演奏に足りない部分を見つける癖をつけておきましょう。※無料のDAWでもいいので、クリックを鳴らしながら録音して、リズムのズレを修正するようにすると一気に演奏のクオリティが上がります。
まとめ
今回は、ギター初心者の方が本当に上手くなるために取り入れるべき5つの練習項目をご紹介しました。
- リズム練習
- コード練習
- ミュート練習
- 弾けない部分を重点的に練習する
- 練習を録音する
これらの練習項目を意識することで、基礎力から応用力までバランス良く身につけることができ、将来的な演奏レベルにも大きな差が生まれることでしょう。楽しむことを忘れず、最初は焦らずに一つずつ着実に練習に取り組んで、ギター上達を目指しましょう!
以上、「本当にギターが上手くなりたい人が取り入れるべき5つの練習項目」でした。