ギターフレーズを作る時に役立つ7つの簡単アレンジテクニック
オリジナルのカッコいいギターフレーズを作りたいけど、どうやって作ればいいか分からなかったり、出来たけど楽曲に合ってない感じがする…。という悩みはギターを始めたら誰もが通る道です。
ギターフレーズは楽曲の雰囲気を大きく左右する要素の一つですが、初心者の方にとってはオリジナルのフレーズを作るのは中々ハードルが高いものです。
今回はそんなギター初心者の方でも、簡単に楽曲にマッチしたカッコいいギターフレーズを作れるようになる方法についてご紹介します。
1. 楽曲のキーを見つける
ギターリフを作るためにまずは楽曲のキーを見つけて使用するスケールを選択することが重要となります。キーとは、楽曲を構成する音の調性のことで、キーが分かれば、音を外すことなくフレーズが作れたり、どんなスケールを使ってフレーズを作ればいいかが分かるようになります。
キーの見つけ方はキーの正しい決め方【作曲に役立つ音楽理論】を参考にしてみてください。すべてに当てはまるわけではないですが、一番最後のコードがその楽曲のキーである可能性が高いです。
また、最近だとスマホアプリや専用のソフトウェアを使ってキーを自動解析することもできます。手軽にキーを知りたい場合は、そういったツールを活用するのも良いでしょう。
2. ペンタトニックスケールを活用する
ロックなギターフレーズを作る上で、早い段階で覚えておきたいのが「ペンタトニックスケール」です。ペンタトニックスケールとは、5つの音だけで構成された音階のことで、この音階だけで色んなギターフレーズを作ることができます。
ペンタトニックスケールを覚えるだけで、ギターフレーズ作りが格段に楽になります。最初はキーに対してのペンタトニックスケールの音を適当に並べるだけでも(キーがAmならAマイナーペンタトニックを使うと)コードに対して不自然な音が鳴りにくいのでおすすめです。
もちろん、ただ音を並べるだけでなく、メロディーやリズムや強弱を工夫することで、よりオリジナリティ溢れるフレーズを作ることができます。
3. モチーフとなるフレーズを作る
スケールが決まったらギターフレーズのモチーフとなる短いメロディーアイディアを考えます。特にリフっぽいフレーズにしたい場合、この短いメロディーが楽曲全体の核となり、個性を生み出す源となります。
基本的に「3小節+1小節」ほどの短いギターフレーズを繰り返して、最後の+1小節部分に変化を加えることで飽きがこないバリエーション豊かなリフが作れます。
アイディアが思い浮かばない時は、他の音からインスピレーションを得てみましょう。例えば、ボーカルのメロディー、他のパートのフレーズ、同じような雰囲気の曲のワンフレーズ、色々なところにメロディーのヒントが隠されています。
→ギターリフの作り方【簡単アレンジ法】
4. コードに含まれる音を使う
中々モチーフとなるアイデアが生まれてこない時や、楽曲にマッチしたフレーズが付けられなくて困っている時はコードトーンを意識しながらフレーズを作ってみてください。
コードトーンとは、そのコードを構成する音のことで、例えばCメジャーコードであれば、ド・ミ・ソの3つの音がコードトーンとなります。コードトーンを意識することで、楽曲のコード進行に合ったフレーズを作ることができます。例えば、Cメジャーコードが鳴っているときに、Cメジャーコードのコードトーンであるド・ミ・ソの音を中心に使ったフレーズを弾けば、コードとフレーズが調和し、安定した響きが生まれます。
慣れないうちは、拍の頭やロングトーンをコード内の音にするだけで、楽曲の流れに合わせた綺麗なギターフレーズをつけることができます。
→【初心者向け】カッコいいギターフレーズを作るための7つのコツ
5. ルートや5度の音を中心に作る
キーのルート音や5度音を中心にフレーズを作ると安定度が増します。これらの音を軸にすることで、より楽曲の雰囲気に合った安定感のあるフレーズを作ることができます。
ルート音は、コードの基礎となる音であり、フレーズに安定感と方向性を与えます。フレーズの始めや終わりにルート音を置くことで、楽曲のキーを明確に示し、聴き手に安心感を与えることができます。5度の音は、ルート音に次いで安定感のある音であり、フレーズに力強さと緊張感を与えることができます。
ボーカルが歌っているセクションのような、他のパートの邪魔をしたくないような場面で、シンプルでかつ伴奏的なポジションでリフを鳴らしたい場合におすすめのアレンジ方法です。
6. リズムパターンを工夫する
カッコいいギターフレーズを作るには、リズムを意識することが大切です。世界的に有名なギターリフも、実は音使いはシンプルで、リズムの変化や音の強弱を巧みに変化させているものが多いんです。
シンプルなフレーズでもリズムアレンジだけで十分カッコよくすることができるので、休符の位置やゴーストノートを工夫するだけで、グルーヴ感が生まれてさらに魅力的なフレーズにすることができます。
特に邦楽の場合は、表拍(1拍目など)にアクセントを置くことが多いので、裏拍にアクセントを置くだけで、いつもと違う雰囲気のフレーズが作れます。
7. 奏法テクニックを取り入れる
ギターフレーズにバリエーションを持たせるには、ハンマリングやスライドなどのギター特有の奏法テクニックを取り入れるのが効果的です。同じリフでもハンマリング、チョーキング、ブリッジミュート等のテクニックを使うことで、まったく違う雰囲気のギターフレーズに変化するので色々と試してみましょう。
ギターの奏法テクニックは組み合わせて使うことで、さらに多彩な表現が可能になります。例えば、ハンマリングとプリングを組み合わせることで、滑らかなレガート奏法ができたり、チョーキングしたあとにビブラートを組み合わせることで、より感情豊かな表現ができます。
このようなギター特有のテクニックを積極的に取り入れることで、ギターフレーズはより個性豊かで魅力的なものになります。
【表現力UP】エレキギターで使える10の奏法テクニック
まとめ
今回紹介したテクニックを参考にしながら、ぜひ色々なギターフレーズを作ってみてください。最初は上手くいかなくても、アレンジを繰り返していることで、必ずカッコいいギターフレーズを作れるようになります。
また、今回紹介したテクニック以外にも、ギターフレーズを作る上で役立つテクニックはたくさんあります。普段から好きなアーティストやギタリストのフレーズ研究してみたり、実際に色々なテクニックを試してみて、自分だけのオリジナルのギターフレーズを作ってみましょう。
以上、「ギターフレーズを作る時に役立つ5つの簡単アレンジテクニック」でした。
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