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【ADSR】エンベロープを使いこなそう

2019年12月30日

【ADSR】エンベロープを使いこなそう


DTMやシンセサイザー等の電気楽器を扱うときに必ず出てくるのが、「エンベロープ」とそれをコントロールする「ADSR」というパラメーターです。


今回はADSRパラメーターの効果とその使い方について解説します。

エンベロープとは?

エンベロープ


エンベロープとは

音量を時間変化させる装置

のことです。


電子楽器を扱わない方からすると全く聞きなれない言葉かもしれませんが、ピアノやギター、ドラムにもこのエンベロープの概念は当てはまります。

エンベロープを使うと音の立ち上がり継続時間鳴りやむまでの時間を調整でき、楽器の持つ特性をより強化したり、まったく違うサウンドに変化させることも可能になります。


そして、それらを調整するパラメーターのことを「ADSR」と呼びます。


ADSR

ADSR


ADSRとは各パラメーターの頭文字をとった言葉で

A=ATTACK(アタック)
D=DECAY(ディケイ)
S=SUSTIN(サスティン)
R=RELEASE(リリース)

ATTACK

音声信号が入力されてから最大音量なるまでの時間を調節するパラメーター。

DECAY

最大音量からサスティンの値に移行するまでの時間を調節するパラメーター。

SUSTIN

ディケイ後の持続音量のパラメーター。

RELEASE

音声信号を止めてから音量がゼロになるまでの時間を調節するパラメーター。


ミキシングにおいてのADSRエンベロープの重要性

ADSRエンベロープの重要性


ADSRエンベロープは、サウンドの音量とその長さを自由に変更可能になり、サウンドを長く伸ばしたい場合や、PLUCKやスネア等の瞬間的エネルギーを強調するのにも非常に有効です。


シンセサイザーのサウンドをゼロから自分で作る場合にも、正しくADSRを設定することが理想のサウンドミックスへの近道です。

また、サンプル音源やギターやピアノ等のオーディオ信号をミックス内の適切な場所へ配置するためにもADSRの設定は欠かせません。


シンセサイザーのADSR

SERUM


シンセサイザーではADSRエンベロープを使用することでより高度なサウンドメイクが可能となります。

PAD

PADエンベロープ
PAD

・ATTACK : 遅い
・DECAY : 最長
・SUSTIN : 最大
・RELEASE : 長い


KEYBOARD

KEYBOARDエンベロープ
KEYBOARD

・ATTACK : 速い
・DECAY : 長い
・SUSTIN : 小さい
・RELEASE : 短い


KICK & SNARE

KICK&SNAREエンベロープ
KICK
SNARE

・ATTACK : 速い
・DECAY : 短い
・SUSTIN : 最小
・RELEASE : 最短


BASS

BASS

・ATTACK : 速い
・DECAY : 最長
・SUSTIN : 最大
・RELEASE : 最短


PLUCK

・ATTACK : 速い
・DECAY : 短い
・SUSTIN : 最小
・RELEASE : 最短




シンセサイザーでは音量のADSRエンベロープ以外にも、人の耳には聴こえない低周波をADSRを使って操作し、「ピッチ・PAN・フィルター」等のより複雑な効果を与えることも可能です。


トランジェントシェイパー

トランジェントシェイパー


ギターやピアノ等のレコーディングされたアナログ信号にも「トランジェントシェイパー」と呼ばれるプラグインを使用すればアタックサスティンを調節することが可能です。

これはミキシングにおいて、各楽器の配置を決めるのに役立ちます。


例えば、ドラムのキックドラムにトランジェントシェイパーを使ってアタック部分をブーストすれば、よりパンチのあるキックドラムをミックスの手前に配置することができます。

また、ベースのアタックを抑えてサスティンをブーストすると、ミックスの奥に配置することができ、ボーカルや他の楽器への干渉を減らし、伴奏としての役割をより強くすることも可能になります。



このようにオーディオファイルに対してもADSRを上手く使いこなすことで空間の中により広く、自由に楽器を配置することができるようになり、ミキシングの幅が広がります。


まとめ


ADSRエンベロープで音の波形を直接変化させることで、サウンドの持つ瞬間的なパワーや持続エネルギーをより有効的に活用でき、ミキシングバランスを向上させることができます。

空間の前後を感じ取れる、より高度で複雑なミックスが可能となります。



【SERUM】シンセサイザーの基本的な使い方

【Sylenth1】シンセサイザーの基本的な使い方


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