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代理コードを使ってアレンジ【作曲に役立つ音楽理論】

2019年12月29日


代理コードを使ってアレンジ【作曲に役立つ音楽理論】


前回ダイアトニックにおける主要3コードについてお話しました。

ダイアトニックコードとは?【作曲に役立つ音楽理論】

コード進行の基礎、ケーデンスについて【作曲に役立つ音楽理論】


今回はコード進行のアレンジには欠かせない「代理コード」について解説します。

前回のお話した主要三和音(3コード)の役割

トニック(Ⅰ)
ドミナント(Ⅴ)
サブドミナント(Ⅳ)



これ以外のⅡm、Ⅲm、Ⅵm、Ⅶm-5の4つのコードがどういう役割を持つのか?どのようにコードアレンジに活用するべきなのか?

このことについて今回は具体的にお話ししていきます。


スリーコードの代わりとなるコード

代理コード


ダイアトニックにおける、スリーコード以外のコードもトニック、ドミナント、サブドミナントとしての役割を代用することができます。


代理コードを使用することで、コードの役割はそのままでコードの響きを変えることができ、アレンジの幅がグッと広がります。


それぞれの代理コードの持つ役割は以下の通りです。

3コード代理コード
トニック(Ⅰ)Ⅲm、Ⅵm
ドミナント(Ⅴ)Ⅶm-5
サブドミナント(Ⅳ)Ⅱm



例えばキーがCメジャーの場合

トニックである「C」の代理コードは「EmAm」ということになります。


代理コードの構成音


何故、スリーコードの代理が可能なのか?


それは、スリーコードとそれぞれの代理コードの構成音が非常に似ているからです。

Cメジャー(Ⅰ)と代理コードであるAマイナー(Ⅵm)を例に見てみます。

同一音


Cの構成音である「CEG」とAmの「ACE」が同じなので、実際に鳴らしてみると分かるのですが、響きが非常に似ています。


以下、Cメジャーダイアトニックコードの構成音を表にまとめました。

コード構成音
C(トニック)C・E・G
Dm(サブドミナント代理)D・F・A
Em(トニック代理)E・G・B
F(サブドミナント)F・A・C
G(ドミナント)G・B・D
Am(トニック代理)A・C・E
Bm-5(ドミナント代理)B・D・F



それぞれの代理コードと見比べると、すべて2音以上同じ音が入っています


代理コードの使い方

代理コードの使い方


実際のアレンジ方法なのですが、まずは基本的なカデンツ進行にそのまま代理コードを当てはめてみましょう。



Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ



これにいくつか代理コードあてはめてみます。

・Ⅰを代理コードであるⅥmに
・Ⅳを代理コードであるⅡmに置き換えます。
・ⅤをⅤ7にします。




Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ7




どうですか?

マイナーコードを取り入れるだけで結構雰囲気が変わったと思います。

V7は「ドミナントモーション」と呼ばれる手法で、Vに進む時は短7度の音を付ける場合のほうが多いので、これを機に覚えましょう。




この要領で色々試してみましょう。



ケーデンスの3通りのコード進行

・Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ
・Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ
・Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ



ピアノやギターを使用して、実際に代理コードを色々当てはめて音を出してみてください。



意外と「ん?」となる組み合わせが多いかと思います。

Ⅲmは最後のⅠコードには使わないほうがよかったり、ドミナントの代理コードにはノンダイアトニックである♭Ⅱ7のほうがよく使われていたりと少し複雑です。


意外と制約が多くて自由に使える訳じゃないんです・・・


ややこしくなるので、とりあえず今は代理コードの音の感覚を掴むぐらいで十分です。

この辺の詳しい話はまた別記事で紹介できればと思います。


ツー・ファイブ


サブドミナントの代理であるⅡmからⅤ7へのⅡ→Ⅴの動きを「ツー・ファイブ」といい、コード進行アレンジにおいてかなり重要な役割を果たします。

ツー・ファイブを使いこなすことでようやく「ダイアトニック」という枠組みから飛び出すことができ、違うキーのコードを借りてきたり、スムーズに転調ができるようになったりと、更にコードアレンジの幅は大きく広がります。



次回はこの「ツー・ファイブ」の解説とツーファイブを利用したリハーモナイズという手法について紹介します。




【エレキギター】作曲に役立つ音楽理論 (パワーコード編)

これを使えば名曲に!人気のコード進行 5選


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