【2024年最新】高品質ディレイ&エコーVSTプラグインおすすめ10選
ディレイエフェクトは音楽制作やミックスで使用されるエフェクトプラグインの中でも人気、かつ使用率の高いエフェクトの一つで、やまびこ効果や、ダブリング効果を付与することが可能になり、音楽に深みと特殊効果を加えることができます。
音楽メーカーから様々な種類のディレイプラグインがリリースされており、昔ながらのアナログテープスタイルや、デジタル特有の物理モデリング技術を使ったものや、特殊な空間演出をする製品もあります。
今回ははじめてディレイを購入する方や、人気のある高品質な製品を探している方に向けて、おすすめのディレイプラグインをいくつかご紹介します。
ディレイの効果
ディレイを使用することで、トラックにさまざまな空間表現と、繰り返し再生させることによるループ効果を付与することができます。
ディレイを正しく使用することで音楽にサイズと奥行き追加し、余白のスペースを埋め、リバーブと組み合わせることでさらにサウンドにリアリティ溢れる空間表現が可能になりますが、やりすぎると「濁り」といったトラブルの原因にも繋がる可能性があるので注意が必要です。
ディレイの種類
ディレイプラグインには主に3つのタイプがあります。
テープディレイ
テープディレイは、1940年代のテープユニットをモデルにしており、ドライ信号がテープに印刷され、一定時間経ったあとに再びテープ再生するという手法が使われていました。
この方法は暖かく滑らかなディレイ信号を作り出すことができ、現在でもテープディレイをシミュレートした製品が多くリリースされています。
アナログディレイ
テープディレイは、滑らかなサウンドが魅力的でしたが、その構造上、品質をキープすることが難しいことで有名でした。そのため、ディレイプロセスを簡単にする手段として、1970年代にアナログディレイが導入されました。
アナログユニットは製品ごとにサウンド特性が現れるのが特徴で、80年代のロック全盛期に使用されていた製品をエミュレートしたプラグインソフトも多数存在します。
デジタルディレイ
80年代~90年代にかけて、コンピューター制御によるアルゴリズムベースのディレイユニットを作成できるようになりました。
使いやすさの向上と自由に変更可能な各種パラメーター、そして、様々な斬新なトーンオプションを追加することが可能になりました。
お待たせしました。ここから最新のディレイエフェクトプラグインをご紹介します。
SoundToys Echoboy
Echoboyは市場で最も優れたディレイプラグインの一つとして、多くのエンジニアからの支持を得ている製品です。
何十年にもわたるディレイ&エコーデバイスの歴史と新しい先進的な機能を備えており、さまざまなジャンルのミックスに対応可能な用途の広いエフェクトです。
31種類のさまざまなディレイタイプを備えており、テープディレイや、異なるアナログモデルのディレイトーンを提供します。便利なディレイ信号専用のサチュレーションも追加できます。
SoundToys Echoboy
Fabfilter Timeless 3
ディレイ信号も細かくサウンドデザインしたい場合は、Timelessがおすすめです。
Timeless 3には、2つの独立したプログラム可能なディレイラインと、高品質のエフェクトとフィルター、および非常に柔軟なモジュレーションシステムが備わっているため、ディレイ信号を好みに合わせてカスタマイズすることに長けています。
例えば、ボーカルにモジュレーションピッチドディレイを追加し、シンセワンショットから実物よりも大きなアンビエンスを作成し、時間の経過とともにパラメーターを自動化して、ブレークダウンとビルド用のFXを作成することも可能です。
Fabfilter Timeless 3
SSL Native X-Echo
SSL Native X-Echoは1960年代の初期のハードウェアタイプのテープディレイサウンドにインスパイアされ開発された、ビンテージテープエコープラグインです。
SSLの特徴であるアナログ特有の暖かさを取り入れており、優れたサウンドであることはもちろん、ビルトインのディエッシング、波形の視覚化、新しいリバーブデザインなど、実用的な機能が多数追加されています。
ワンクリックでディレイをノート値と同期したり、切り替え可能な4つのテープヘッド等、デジタルならではの利便性の良さも加わっています。
SSL Native X-Echo
Softube Tape Echo
実機の物理モデリングを得意とする「Softube」による、ヴィンテージ&ローファイな雰囲気にぴったりなディレイ「Tape Echoes」
本物のテープによるザラザラした質感とアナログ機器特有の暖かみのあるキャラクターを持ち、さらに「ドライブ&ダート機能」を使用することで、揺らぎや、ノイズを含んだディレイ信号を簡単に作成することができます。
ローファイトラックや80年代のロック系を作成する方におすすめです。
Softube Tape Echo
Waves H-Delay
これ一台で様々なクリエイターのニーズを満たしてくれる、Waves製の王道ディレイエフェクトです。
「ハイブリッドディレイ」としてブランド化されていますが、ほとんどがアナログ仕様となっており、追加のメニューやドロップダウンがない比較的シンプルなGUIにより、初心者の方でも扱いやすいのが特徴。
アナログディレイには4つの異なるモードがあり、専用の「LoFi」スイッチを使用すると、テープディレイのようなまろやかでカリカリとしたトーンになります。モジュレーションコントロールを使用すると、コーラスディレイも作成できます。
Waves H-Delay
Waves Manny Marroquin Delay
Manny Marroquin Delayは4度グラミー賞に輝いたミキシングエンジニア「マニー・マロクィン」が手がける、即戦力のディレイプラグインです。
ディレイにスパイスを効かせるためにエフェクトを追加すること可能で、ディレイをリバーブに送信したり、サチュレーションを追加したり、フェイザーやフランジャーでモジュレートしたりすることもできます。
また、リンク動作するフィルターと、左右独立してディレイ、フィードバックを調整可能なので、音作りの幅も広がります。
Waves Manny Marroquin Delay
Surreal Machines Modnetic
Modneticは1970年代のアナログテープディレイハードウェアのエミュレーションで、単なるアナログエミュレーションとしてではなく、デジタルならではの追加機能が加えられています。
非常にリアルなスプリングリバーブとBBD(バケット・ブリゲイド・デバイス)、コーラス/フランジャー/フェイザー、クラシック トーンの4つの強力なエフェクトを1つにまとめた製品です。
音質キャラクターとマシンスタイルに影響を与える4つのダイヤルが備わっているため、ヴィンテージな雰囲気のLo-Fi系トラックに最適です。
Surreal Machines Modnetic
AAS Objeq Delay
Objeq Delayは、音響フィルタリングと巧妙なディレイユニットを組み合わせたクリエイティブなディレイプラグインです。
開発者はキックやスネアのようなパーカッショントラックに最適だと主張しており、エコー信号を分割してカスタマイズすることで、単純なループトラックを新しい複雑なリズムに変えることができます。
コーラス、フランジャー、ビブラート、トレモロ、オートフィルターといったモジュレーションエフェクトを使って作成することができるLFOのおかげで、非常に幅広いサウンドメイクが可能です。
AAS Objeq Delay
UAD Galaxy Tape Echo
テープディレイとスプリングリバーブを組み合わせた、最も伝説的なテープディレイユニットである「Roland RE-201 Space Echo」をさらに使いやすくレイアウトを変更したエミュレーションソフトです。
伝説的な機種が多数リリースされている70年代、80年代のユニットを徹底的にエミュレーションし、その歪み、ワウとフラッター、SFのピッチシフト、リアルタイムの微調整に至るまで、ハードウェアの物理的な動作を細かく捉えられています。
暖かく、滑らかなディレイトーンを求めている方におすすめです。
UAD Galaxy Tape Echo
Valhalla Delay
「Valhalla Delay」はクラシックなディレイサウンドとエレクトロ音楽の先進的なサウンドデザインの両方を兼ね備えたディレイプラグインです。
さまざまなエコーアルゴリズムとディレイアルゴリズムを切り替えることが可能で、左下隅にあるMODEコントロールをクリックすることで、アルゴリズムの選択ができます。
さらに、左右のディレイチャンネルの関係や、各チャンネルのディレイボイスの数をコントロールできる「STYLE」コントロールも合わせることで、幅広いサウンドメイクが可能になります。
Valhalla Delay
まとめ
高品質なディレイ&エコーVSTプラグインのおすすめ製品をご紹介しました。
- SoundToys Echoboy
- Fabfilter Timeless 3
- SSL Native X-Echo
- Softube Tape Echo
- Waves H-Delay
- Waves Manny Marroquin Delay
- Surreal Machines Modnetic
- AAS Objeq Delay
- UAD Galaxy Tape Echo
- Valhalla Delay
現在のプラグインソフトの多くは、ディレイタイムやフォードバックといった基本的なパラメーターの変更はすべてのプラグインで可能となっており、豊富なプリセットも用意されているので非常に便利です。
自分の作成している音楽ジャンルや、スタイルに合わせてテープ、アナログ、デジタルといった最適なディレイタイプを選択することで、よりサウンドにマッチしたディレイ信号を作成することができるので、色々と実験的に試してみるのもおすすめです。
以上、「【2023年最新】高品質ディレイ&エコーVSTプラグインおすすめ10選」でした。