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音楽スタジオのマイクの正しいセッティング方法

音楽スタジオのマイクの正しいセッティング方法

音楽スタジオのマイクの正しいセッティング方法

ボーカルやバンド練習のために音楽スタジオをレンタルした際に、いろんな機材とかケーブルが多くてどこにマイクを挿せばいいのか分からなくて困っていませんか?

もちろん、スタッフさんに聞けば丁寧に教えてくれますが「こんなことで呼び出していいのか…」「毎回教えてもらってるからそろそろ覚えないと…」と思って、そろそろ自分でセッティングをしたいと思っている方も多いと思います。

そこで今回は音楽スタジオの簡単なマイクのセッティング方法についてご紹介します。

マイクのセッティング

ほとんどのスタジオレンタルの場合、予約時にマイクの本数を聞かれるかとおもうので、当日は手ぶらでいけば受付で店員さんがマイクケーブルを渡してくれます。

マイクとケーブル

スタジオに入ったらまずはマイクとケーブルを繋ぎましょう。

マイクにはキャノンケーブルとも呼ばれる「XLRケーブル」が用いられ、マイク以外にもスピーカーやオーディオインターフェース、プリアンプ等、音響機器同士を接続するために使われる少し特殊なケーブルです。

キャノンケーブルをカチッとなるまでマイクに挿し込んだら、次は反対側をスタジオ内にあるミキサーと呼ばれる機材に繋ぎます。

ミキサーの使い方

ミキサー

ミキサーと呼ばれている「ミキシング・コンソール」はマイクや楽器などの複数の音声信号を適切なバランスにまとめ、聞きやすい音質に調整するための機材です。

ミキサーはとても便利な機材ですが、初心者の方にとってはつまみやボタンの多さに圧倒されてしまい、ミキサーのどこにマイクを繋げばいいのか分からないという方が多いのではないでしょうか?

細かい調整方法は後述するので、まずは以下の6つの部分のみを使います。

ミキサーの使い方

ミキサーの一番上の部分にマイクを繋ぐのですが、必ずマスターボリュームをゼロに下がっていることを確認してから繋ぐようにしましょう。

気付かずに音量が上がっていると「ボン!」と鳴ってスピーカーを痛めたり、いきなり大きな音が出る可能性があるので、注意です。※抜くときも同じです。

音量の上げ方

通常は前のスタジオ利用者が退室したあとに、スタッフの方がボリュームフェーダーを下げてくれているので、音量調節をしないとミキサーに挿しただけでは音はでません。

マイクの音量調節はマスターボリューム、ボリューム、ゲインの3つを使って調節します。「とりあえず音が出ればいい!」という方はマスターを上げ、ゲインを上げ、ボリュームフェーダーを徐々に上げていけばスピーカーから音が出てきます。

※これで音が出ない場合は、ボリュームフェーダーの上の「オン・オフ」スイッチがオフになっていることもあるので、チェックしてみましょう。(音量は下げてから)

ミキサーの仕組み

これでスピーカーからボーカルの声が出力されるかと思いますが、もう少し詳しく知りたいという方や、音を作り込みたい!という方のために、ミキサーの仕組みについてお話します。

ミキサーには基本的に3つの音量調節用のコントロールがついており、それぞれの役割は以下の通りです。

  • マスターボリューム : ミキサー全体の最終的な音量調節
  • ボリューム : チャンネルごとの音量調節
  • ゲイン : 入力信号の音量調節

マイク入力から入った声はゲイン→コンプ→EQ→AUX→エフェクト→PAN→ボリューム→マスターボリュームという流れで進んでいきます。

マイク信号の流れ

つまり「ゲイン」は音質調整する前の音量、「ボリューム」は音質調整した後の音量、「マスターボリューム」はすべてのチャンネルの最終的な音量を調節する役割があります。

音質調整のやり方

ボリューム関係以外の細かいつまみは、主にマイクの音質調整のために使います。

コンプレッサー

コンプレッサーは音を圧縮することによりダイナミックレンジ(音量の大小の幅)をコントロールする為のエフェクトです。

イコライザー

イコライザーはある特定の周波数の音の出力を調整する機器のことです。 高音、中音、低音の量をコントロールします。

エフェクト量

エコー等のエフェクトのかかる量をコントロールします。

パンニング

パンニングはステレオ環境の右と左の配置バランスをコントロールします。


これらのパラメーターでボーカルの声質を調整することで、より馴染みの良いサウンドに仕上げることができます。

エコーのかけ方

ボーカルエフェクト

エフェクトセクションを調節することで、カラオケのときに使う「エコー」のような残響音をつけることもできます。

各チャンネルに2つまでエフェクトを付与することができるので、リバーブとディレイを組み合わせてより本格的な残響効果をつけることもできますが、手っ取り早くエコーをつけたい方はEFFECT1のつまみを「6.Vocal Echo」に合わせます。

続いて、「エフェクト量」のつまみのEFF1側を右に回していくほど徐々にエフェクトがかかっていきます。

まとめ

スタジオでの基本的なマイクの使い方は以上になります。

マスターとゲインを上げてから、各チャンネルのボリュームフェーダーで細かい音量をコントロールするといったイメージです。

たまにマスターフェーダーで音量感を調節する方もいますが、ほかのチャンネルに楽器などを接続している場合に、すべての音量が変化してしまうので注意しましょう。

おかしいと思ったり、何か分からないことがあればすぐにスタッフの方に確認しましょう。

以上、「音楽スタジオのマイクの正しいセッティング方法」でした。


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