ギターが上手い人の演奏に共通する3つの特徴
ミスすることなく譜面通りに演奏できているのに、録音して聴いてみると迫力が無かったり、ライブや動画配信してもいまいちオーディエンスの受けが悪かったりすることってありませんか?
プロギタリストのような安定感があって、人を惹きつける演奏をすぐに手に入れることは難しいですが、上手い演奏にはどのような音楽的要素が含まれているのかを理解しておくことは重要です。
弾けているだけの状態から人の心に感動を与えることが演奏に昇華させる為にも、今回は「ギターが上手い人の演奏に共通する3つの特徴」と題してお話していきます。
1. リズム
多くのプロギタリストや教則本でも紹介されているように、上手い演奏における最も重要な要素は「リズム」という認識を持っている方も非常に多いです。
はじめのうちは拍の揃ったジャストな演奏を心がけることも重要ですが、さらに上手い人達は音価の長さやフレーズが持つリズムを意識して演奏しているように思います。
音の出だしが揃えれるようになったら次は音を切るタイミングを意識して音価の長さを調節することで、同じリズムでも聴き手側はノリが変わったように感じます。
分かりやすいように極端にやりましたが、音を切るタイミングが違うだけで全体のリズムも違ったように聴こえませんか?
このように拍頭以外の部分のリズムを意識することも上手い演奏には欠かせません。
さらにリズムをフレーズ単位で覚えることで、さらに上手く聴かせることができるようになります。
例えばジャズのようなジャンルでは短いギターフレーズを「リック」といったりするのですが、リックごとに譜面では表せないような独特なリズム感が含まれていたりします。
リックごとにもたついて聴こえたり、突っ込んだように聴こえる部分があると思います。
少し抽象的になってしまいますが、演奏が上手いと言われる人は1拍ごとにリズムを意識するというよりも、フレーズ全体を波のように捉えて弾いています。
フレーズごとのリズムの波の捉え方はギタリストの感性にもよりますが、この辺りのリズムセンスが抜群にずば抜けている印象があります。
2. ピッチ感
ギターのピッチ=音程が正しく鳴っているということも上手く聴かせるための重要な要素です。
プロギタリストの場合「ギターテクニシャン」と呼ばれるメンテナンスのプロが付き添っており、プレイヤーや周りの楽器との調和も考慮しながら非常に精密なチューニングを施します。
一般の場合ここまでするのはハードルが高いので、単純にチューナーを使ってこまめにチューニングするということでも解決するのですが、そもそも音程がずれていることに気付けていないというギタリストの方も多いように感じます。
絶対音感を持っていない限り、始めの頃はピッチ感に鈍感なのは当然のことです。
キャリアを積んで音楽歴が長くなるにつれ、耳もどんどん鍛えられていき、これまで気づけなかったような微妙な音程のずれも気になるようになってきます。
耳が鍛えられることでチューニングの頻度も自然と増えるので、結果的に安定したピッチが手に入ります。
初心者のうちは「もしかしたらチューニングがズレていることに気付けていないかもしれない・・・」という意識を持って、こまめにチューニングするようにしましょう。
→ギターチューニングの正しいやり方
3. 音作り
ギター演奏が下手に聞こえてしまう人の3つの特徴でもお話しましたが、ギターの音作りの良し悪しがそのまま演奏の上手い下手に直結することもあります。
例えばですが、カッティングのような歯切れの良いエッジ感のあるサウンドが必要な場合に、歪み量が多く、低音の膨らんだサウンドをチョイスしてしまっていると、どんなに上手い弾き手であっても上手く聴かせることは難しいです。
逆をいえば、ジャンルや演奏スタイルに合ったサウンドメイクをすることが出来れば、実力以上に上手く聴かせることも可能です。
→ギターの音作りでやってはいけない!5つのこと
まとめ
ギターが上手い人の演奏に共通する3つの特徴についてお話しました。
- リズム
- ピッチ感
- 音作り
特にリズムは音楽に不可欠な要素です。リズム感を鍛えることが上手い演奏の為の最も近道といえます。
さらにリズム感に加えて、ピッチ、ハーモニー、メロディーの感覚を養うとギタリストにとって大きな武器となるので、是非練習メニューに取り入れてみてください。
以上、「ギターが上手い人の演奏に共通する3つの特徴」でした。