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ギターアンプの代表的な3つの種類について【チューブ・ソリッドステート・モデリング】

2020年7月30日

ギターの種類


ギターアンプの代表的な3つの種類について【チューブ・ソリッドステート・モデリング】


ギターアンプの購入を考えている場合に、様々な種類のアンプがショップで販売されていて、自分にとってベストなアンプを見つけることは難しいです。

ギターアンプにはブランド、形状、サイズ、機能性の違いがあり、それぞれに得意なジャンルや演奏スタイルがあり今回の記事を参考にして最適なアンプモデルをチョイスしましょう。


アンプのタイプごとに、異なるタイプの増音テクノロジーやスピーカー構成を使用してトーンを生成しています。

ギターアンプの種類とその特性についての記事でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。


今回は代表的な3つのタイプ、チューブ、ソリッドステート(トランジスタ)、モデリング、について詳しく解説します。


チューブタイプ(真空管タイプ)

真空管アンプ


チューブタイプは最もよく知られているアンプの種類のひとつです。
スタジオやライブハウスにもよく設置されているMarshall(マーシャル)アンプが有名。


Marshall(マーシャル)アンプの音作り


チューブタイプはアンプテクノロジーの頂点に君臨し、非常に優れたサウンドを鳴らすと言われていますが、非常に主観的な意見であることが多いので注意してください。


真空管に信号を流して加熱することで、電子の動きを活性化させて増幅させます。
温かみのあるサウンドが特徴で、過大増幅させるとなめらかで自然なオーバードライブを得ることができます。

真空管


ロックとの相性が非常によく、大きい音が出せる環境であれば他のアンプには出せないような素晴らしいトーンを鳴らすことが可能です。

他のタイプのギターアンプと比較して、チューブアンプは古いテクノロジーを使用しています
一部のギタリストはヴィンテージのギアにこだわりを感じ、好み、それを「本物」と考えています。

他の一部のギタリストは現代のテクノロジーの素晴しさを受け入れ、チューブアンプにはない「良さ」も客観的に判断しています。


チューブアンプが素晴らしいアンプであることは間違いありませんが、多くのギタリストが先代の言葉だけで「チューブアンプは最高の音色を生み出す」と感じていることは事実です。

しっかり自分の求めているサウンドを考慮して、耳で聴いて判断することをオススメします。


ソリッドステートタイプ(トランジスタ)

ソリッドステート


トランジスタが発明されたあとに登場したのがこの「ソリッドステート」タイプのギターアンプ。
こちらはRoland「JC-120」が代表的なソリッドステートアンプとして有名です。


ソリッドステートギターアンプは、基板上のガラス製真空管をトランジスタに置き換えます。

トランジスタは非常に耐久性があり、軽く、信頼性があります。
ガラス製である真空管は、時間の経過とともに破損または焼ける可能性がありますが、トランジスタは真空管のように燃え尽きることがありません。

トランジスタ


多くのギタリストにとって、大幅な重量と価格の低下は、真空管アンプよりもソリッドステートギターアンプを選択する大きな理由の一つとなっています。


サウンドの特徴としては真空管に比べると、冷たく硬質なサウンドを鳴らします。


ソリッドステートタイプのアンプがはじめて登場した時には、真空管アンプの特徴であった暖かさと自然なドライブ感が突然なくなり、ロックギタリストにはあまり受け入れられませんでした。

しかし煌びやかでクリーンなトーンが欲しいジャズスタイルのギタリストにとっては、ソリッドステートアンプは理想的なサウンドを提供してくれます。


モデリングタイプ

モデリングアンプ


モデリングアンプ(デジタルアンプ)は、ソリッドステートギターアンプを進化させたものです。

モデリングアンプは、幅広いテクノロジーとエフェクトを生み出すために最新のデジタル技術が組み込まれています。

別のタイプのアンプを再現することが可能で、いわゆるアンプシミュレーターとほぼ同じです。

たとえば、モデリングアンプは真空管を使用せずにマーシャルのチューブアンプのトーンを再現することや、その他のVOXやMesa Boogieといった他のモデルを呼び出すこともできます。


モデリングアンプの大きな特徴は、その柔軟性にあります。
何百もの異なるアンプモデルや複数のエフェクト、プリセットにアクセスが可能で、登録してしまえばワンタップで呼び出すことも可能。


サウンドについては今でも、「本物」志向であるギタリスト達からは悪い評判を聞きますが、どちらが「本物」でどちらが「モデリング」であるかを考えることは重要ではありません。

たしかにサウンドの違いは多少ありますが、両方のアンプが生成するサウンドが好きかどうかが重要であり、現物のマーシャルよりもモデリングされたマーシャルのほうが良いと思ったなら、それを受け入れるべきです。

「本物じゃないから。」という理由は最高のトーンを得るための判断を鈍らせます。


Kemper Profiling Amplifier ( ケンパープロファイリングアンプリファイヤー )

Kemper


現在モデリングアンプの最高峰でいうと「Kemper」が有名です。

正式には「プロファイリングアンプ」になるのですが、デジタルアンプ同様にギター界に革命を起こしました。


レコーディングはもちろんライブにも対応可能で。ギターアンプだけでなく、ベースアンプのプロファイリングも可能。

コレ1台に世界中の名機と呼ばれる機材達が組み込まれており、いつでも変わらず極上のサウンドを再現してくれます。



まとめ


これら3タイプがギターアンプの最も代表的な種類となります。


最高のギタートーンを手に入れるためには、自分の普段演奏している音楽ジャンルや用途(部屋での練習なのかライブ運搬が多いのか等)に合わせて最適なアンプを選択する必要があります。


購入を考えている場合には、なるべく客観的に判断して、しっかりと自分の耳で実際に音を聴いて判断することが重要です。

友人や楽器屋の店員さんの言葉も参考程度に聞き入れて、最終的な判断はなるべく自分で行いましょう。


以上、ギターアンプの代表的な3つのタイプについてでした。


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