ギターのコード進行を簡単に覚える3つの方法
プロのギタリストはライブのセットリストによっては何十曲と演奏する場合がありますが、どうやって覚えているのでしょうか?
実際にはコード進行を丸暗記で覚えているわけではなく、簡単に覚える為のいくつかのコツがあります。
今回はギターのコード進行を簡単に覚える方法についてお話します。
1. 指板で覚える
ギターを使っている場合にはコード進行を丸暗記するのではなく、指板上でルート音の移動の形をイメージして覚えると楽です。
下の画像はCメジャースケールの「C→G→Am→F」の進行のルート音のみを指板に表した図です。
コード名は無視してまずは移動する形をイメージすることで、簡単に暗記できるようになります。
慣れてきたら、さらにディグリーネームに変換して「1→5→6→4」と数字で覚えてしまうと、キーが変わったとしてもすぐに移動の形がイメージできるので便利です。
トップチャートに載るようなメジャー楽曲の場合は、ダイアトニックスケールにのっとって進行しているので、楽曲の練習に入る前にダイアトニックスケールの流れを指板に置き換えてイメージするようにすると、コードネームを丸暗記しなくてもよくなるのでオススメです。
2. 覚えやすい楽譜に書き直す
コード進行を覚える際に自分で覚えやすい楽譜や簡単なメモを作ることは重要です。
ほどんどの場合は楽譜を購入したり、ネットでダウンロードすることが多いと思いますが、五線譜とTAB譜で表記された形で数ページに渡って書き起こされています。
それを自分が見てわかりやすいように、小節数やコードのみを記載した簡単な形に作り直します。
メモの取り方に特に決まりはないので、自分が分かりやすいようにまとめると良いです。
楽曲の全体像が把握しやすいような簡単な情報のみをメモして、なるべく1ページに収まるようにすれば、スクロールしたりページをめくる必要もないので演奏中のカンペとしても使えます。
さらに先ほどの「ギター指板でイメージする」と組み合わせることで、効率的にコード進行を覚えることができます。
3. コードの機能を理解する
最後は少し難しいですが、ダイアトニックコードにおけるコード機能を理解することで、さらに簡単にコード進行を把握することができるようになります。
ダイアトニックコードのそれぞれのコードには「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」という機能があります。
→コード進行の基礎、ケーデンス(カデンツ)について【作曲に役立つ音楽理論】
さらにそれぞれのコードに対して代理コードやツーファイブを使ったリハーモナイズでコード進行はアレンジされています。
それぞれのコード機能は「トニック→サブドミナント」や「ドミナント→トニック」というように、ある程度の音楽セオリーに沿って進行しているので、このセオリー覚えることでをコード進行パターンを予測できるようになります。
少し理論的な話にはなってしまいますが、コード進行の仕組みを理解することで、コード進行が覚えやすくなること以外にもメリットはたくさんあるので興味がある方は是非学んでみてください。
まとめ
ギターのコード進行を簡単に覚える方法についてお話しました。
- 指板で覚える
- 覚えやすい楽譜に書き直す
- コードの機能を理解する
特にロックで使用されることの多いパワーコードのようなシンプルな構成のコードの場合は、流れを覚えるだけの作業になりやすいので、今回の内容を用いることで簡単に覚えることができます。
何曲も繰り返し演奏していることで、自然とコード進行のセオリーが身についてくるので、だんだんと覚えは早くなってくるので、はじめはたくさんの楽曲をコピーすることも大切です。
以上、「ギターのコード進行を簡単に覚える3つの方法」でした。