ハーモニックマイナースケール攻略【スケールの使い方も解説】
ハーモニックマイナースケールはメタル、ネオクラシック、ジャズ等の音楽ジャンルでよく使われるマイナースケールの一種です。
ロックギタリスト達はマイナーペンタトニックやナチュラルマイナーのシンプルなサウンドに、少し中東的な要素を取り入れたい時に使用します。
今回はハーモニックマイナースケールに焦点を当ててお話します。
ハーモニックマイナースケールの構成音
ハーモニックマイナースケールは「1-2-3♭-4-5-6♭-7」の7つのノートが含まれていて、Cメジャースケールに置き換えると「C-D-E♭-F-G-A♭-B」となります。
ナチュラルマイナースケールと比べると7度の音が半音上がっていることによって、A♭~Bの1度半音程差が生まれていることが特徴です。
1度半音程を取り入れることで、ネオクラシック感が演出できます。
有名所だとマーティーフリードマンのような速弾き系ギタリストがソロに取り入れたことで、メタルの速弾き=ハーモニックマイナースケールといった印象を持っている方も多いと思います。
ハーモニックマイナーのダイアトニックコード
メジャースケールと同じようにハーモニックマイナースケールからもダイアトニックコードを作ることができます。
スケールの各ノートの上に3度と5度の音を積み上げることで、ソロのバッキングに使用できるコードとして活用できます。
3和音のハーモニックマイナーコード
「Ⅰm-Ⅱdim-Ⅲaug-Ⅳm-Ⅴ-Ⅵ-Ⅶ#dim」
Aマイナーキーの場合
「Am-Bdim-Caug-Dm-E-F-G#dim」の7つのコード。
4和音のハーモニックマイナーコード
「ⅠmM7-Ⅱm7♭5-ⅢM7#5-Ⅳm7-Ⅴ7-ⅥM7-Ⅶ#dim7」
Aマイナーキーのトライアドコードに7thノートを追加した4和音コード。
「AmM7-Bm7♭5-CM7#5-Dm7-E7-FM7-G#dim7」
一般的なメインストリームのポップスやロックで使用されることは少ないですが、Am-Dm-E7のような進行で登場することもあります。
ジャズではBm7♭5-E7-Amとして使用されます。
ハーモニックマイナースケールの使い方
ハーモニックマイナースケールは基本的にはマイナーコード上で使うことができるので、Aマイナーキーの場合はAハーモニックマイナースケールが、Eマイナーキーの場合はEハーモニックマイナースケールを使用することができます。
ドミナントセブンス
ケーデンスにおけるドミナントセブンス(Ⅴ7)でもハーモニックマイナースケールを使うことができます。
Aマイナーキーの場合は5番目の7thコードなので、E7コードです。
逆にコードに対してスケールを考える場合、例えばG7上でハーモニックマイナースケールを使いたい場合には、Cハーモニックマイナースケールを適用できることになります。(Cから数えてG7は5番目の7thコード)
難しい場合は感覚的にコードが終わりに向かう部分に使えると考えると分かりやすいです。
以上、「ハーモニックマイナースケールとは?スケールの使い方も解説」でした。