難しいギターコードを簡単コードに変える6つの方法【ギター初心者向け】
ギターで弾きたい曲があっても「難しいコードが出てきて先に進めない…」ということは初心者のときにはよくあることです。
しかし、心配しないでください。すぐには弾けないような難解ギターコードを超簡単なコードに変換する方法を今回ご紹介します。
独自のアレンジや指のポジションの変更など、初心者の方やテクニックに自信のない方でも、手軽に取り組めるテクニックばかりなので、日々の練習に取り入れて簡単にギター演奏を楽しみましょう。
1. キーをGにする
ギターは、キーを「G」に変更することでコードの難易度が格段に下がります。
以前に、ギターを始めた時に最初に覚えるべきコードでもご紹介しましたが、Cコードを軸に覚えていくと、初心者キラーとも言われているFコードにぶち当たることになるので、個人的にはあまりおすすめしません。
Gメジャーキーに含まれるコード群は押さえる難易度が低く、曲を演奏する為の特定のコードも非常にシンプルなものが多く含まれている為です。
どうですか?これなら全部弾けそうじゃありませんか?ちなみに3つ目のコードはBmなのですが、1~5弦のセーハが必要になるのでBm7に変更しています。
さらにこの中で一番難しいであろう「Fm7♭5」は、ほぼ登場することのないコードなので、無視してしまっても大丈夫です。
→Fコードは難しくない!ギター初心者でも簡単に押さえるコツ
2. カポタストを使う
難しいコードを簡単にする方法として最も効果的なのがカポタストを使うことです。有名なコードサイトでもよく紹介されてる方法なので、ご存じの方も多いと思います。
カポをフレットに装着することで、難しいバレーコードをシンプルなオープンコードに変換することができます。
例えばあいみょん - マリーゴールドのサビの部分
D→A/C#→Bm→A→G→D/F#→Bm→G→A
という流れが、カポを2フレットに装着することで
C→G/B→Am→G→F→C/E→Am→F→G
というシンプルな流れで演奏することができるようになります。
カポタストを使うことで、キーを変更せずにキーGやCで登場するような簡単な難易度のコード群で演奏することができるようになります。
3. 重複音を省略する
コードの中には同じ音が何個か含まれており、1~6弦までジャラーンと鳴らすコードでも、実際には3~4音しか使っていないことがほとんどです。
画像のように、難しいとされるFコードの場合でも、CとFの音が重複して登場しています。ルート音のF音なんて3回も登場していますね。
こういったコードの場合は重複している音を省略することができます。響きが多少寂しくなってしまいますが、Fコードとしてはしっかり機能してくれるので安心してください。
特にエレキギターのような歪みを加えた状態だと、倍音が豊富なのでむしろ音を重複させずに省略させたほうが良い場合もあります。
初心者の頃は「全部綺麗に鳴らさないといけない!」と思いがちですが、そこまでシビアに考えずに最初は省略した形で演奏するのも全然アリです。
例えば、こういった形でもしっかりFコードとして機能します。ある程度上手くなるまでは、難しいコードは省略して乗り切ってしまいましょう。
→難しいFコードを回避!Fコードの押さえ方10パターン
4. オンコードは無視してOK
D/F#→G→A→Bmのようなコード表記を見ると、少しドキっとしてしまいますよね?
オンコードとはコードボイシングの一種で、和音を転回させた形です。例えばC/EだとCコードの「C・E・G」を「E・G・C」と並び方を変えたコードの形で、分かりやすくいうとEの音を土台にしたCコードですよということです。
なので、D/F#→G→A→Bmのコード進行の場合はD/F#を無視して、そのままDコードで弾いてしまっても問題ないのです。特にバンドのようなアンサンブルの場合はベースが最低音を弾いてくれているので、オンコードの重要性は低くなります。
5. 7th、9th、add9、sus4とかは省略可能
◯M7とか◯m7とかのコードが出現したら、オンコードと同じように省略してしまいましょう。
多少響きは変わりますが、9thとかadd9とかsus4とかも難しい場合は全部取っ払っちゃいましょう。
- CM7→C
- Cm7→Cm
- C7→C
その他の6、aug、dim、m7(b5)とかも省略可能です。
記号系を全部省略できるわけではなく、#や♭、mとかは省略できないので注意しましょう。
- C#7→C#
- G♭7→G♭
- Cm9→Cm
- CmM7→Cm
- Em7(♭5)→Em
という具合で、コードの直後にある音程を決める#、♭とメジャーとマイナーを決めるmといった記号はそのままにします。
6. パワーコードを使う
コードを極限までシンプルな構成にしたのがこの「パワーコード」です。
歪ませたエレキギターを使用するロック系のジャンルで多用される「ルート音+5度」の音で構成されるコードで、非常に使い勝手がいいです。
アコースティックギターのようなクリーンな状態だと物足りない感じがしますが、オーバードライブやディストーションを加えた状態のエレキギターだと効果的です。
アコースティックの場合でも、パワーコード+ルート音の形で使っているアーティストの方もたまに見かけます。
メジャーマイナーを区別する3rdの音が無いので、ふわっとした印象を受けますが、どうしてもコードが難しくて押さえれない場合はパワーコードで乗り切りましょう。
まとめ
難しいギターコードを簡単コードに変える6つの方法についてご紹介しました。
- キーをGにする
- カポタストを使う
- 重複音を省略する
- オンコードは無視してOK
- 7th、9th、add9、sus4とかは省略可能
- パワーコードを使う
基本的にはカポタストを使って、簡単なオープンコードに変換する方法が一般的によく使われています。最後の7thや9thを省略するのは、音楽的には問題ないですが、曲の雰囲気に影響するので出来れば鳴らしたいところです。
とはいえ、難しいコードにこだわって挑戦するよりも、一曲弾けるようになって音楽を演奏することの楽しさを実感することの方が、特にギターを始めたての場合は重要です。
今回ご紹介した内容は、初心者やテクニックに自信のない方でも取り組みやすい方法ばかりなので、ギターの奏法を改善して、自分の好きな楽曲に挑戦してみましょう。
以上、「難しいギターコードを簡単コードに変える6つの方法【ギター初心者向け】」でした。