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【プロが教える作曲法】曲作りに必要な要素とおすすめの3つのスタート方法

作曲方法

【プロが教える作曲法】曲作りに必要な要素とおすすめの3つのスタート方法

作曲に必要な機材を揃えて、いざこれから作曲をはじめようと思っても「何をどこから作り始めていいのか分からない…」という方も多いのではないでしょうか?

慣れてくれば鼻歌感覚で舞い降りてきたメロディーをもとに作り始めたり、楽器を使ってより高度な音楽を作ることもできます。

作曲のやり方に正解はなく、クリエイターによって様々な作曲方法があります。今回は作曲初心者の方にむけて、作曲の手順や簡単に作るコツなどをご紹介します。

作曲の基本を理解しよう

作曲

メロディー、ハーモニー、リズムは音楽の三大要素と呼ばれており、音楽の構造や表現において重要な役割を果たします。それぞれの役割と相互関係については以下の通りです。

メロディー

メロディーは音楽の主旋律となる部分です。一連の音の順序であり、聴覚的には楽曲のメインを形成する要素となるので、主にボーカルが担当し、歌の歌詞や楽器のフレーズとして表現されることもあります

  • アイデンティティと覚えやすさ: メロディーは楽曲に個性を与えることができます。メロディーを聴くと「あの曲だ!」と楽曲を特定することができ、親しみを感じることができます。
  • 感情の表現: メロディーは感情を表現する手段です。高音や低音、音程の変化などが感情やムードを伝えるのに効果的です。

ハーモニー

ハーモニーは複数の音が同時に鳴ることで、メロディーを補完したり、深みを加える要素です。主に「コード」として表現され、楽曲全体の響きや雰囲気をより豊かにします。

  • 深みと豊かさ: ハーモニーは楽曲に深みを与え、音楽全体の雰囲気を決める役割があります。コードの組み合わせや進行によって楽曲のキャラクターが大きく左右されます。
  • 音の対比: ハーモニーは、2つ以上の異なる音程の音符が同時に演奏されると発生します。2つの音の距離感によって響きが異なります。

リズム

リズムは音楽の時間的なパターンを示す要素であり、楽曲のテンポやグルーヴを制御します。リズムは音符の長さや強さ、音の間隔などで表現され、楽曲の魅力を高めます。

  • 動きとエネルギー: リズムは楽曲に動きやエネルギーを与えます。リズミカルなパターンや変化が楽曲を活気づけ、オーディエンスを引き込みます。
  • パターンと構造: リズムは楽曲のパターンや構造を形成します。リズミカルな反復や変化が楽曲のセクションや部分の区別をつけ、楽曲の全体像を形作ります。

メロディ、ハーモニー、リズムは相互に影響し合い、音楽の魅力や感情的な効果を創り出す重要な要素です。作曲するときにはこれらの要素をバランスよく組み合わせることで、魅力的な楽曲を創り上げることができます。

アイディアの発想方法

作曲アイディア

インスピレーションは創造的な活動を推進する力であり、作曲家やアーティストにとって重要な要素です。インスピレーションを見つけるための方法やアプローチはさまざまですが、以下にいくつかの方法を紹介します。

ジャムセッション

ジャムセッション

個人のクリエイターでも、バンドメンバーやアンサンブル演奏者であろうと、楽器を手に取り、感覚に身を委ねて即興で演奏を続けることで、素晴らしいアイディアが浮かぶことがあります。

バックトラックに合わせて即興演奏することは、誰にでも簡単に行えることではないかもしれませんが、非常に効果的なアイディア発想法の一つとして挙げられます。

自分の得意な楽器以外でも、普段とは異なる楽器で演奏することで、まったく新しい音楽アイディアが浮かぶこともあります。特定の楽器を習得したら、いろいろな楽器に触れてみることもおすすめです。

個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【作曲アイディア編】

演奏が得意でない場合は、シーケンサーを使用してアルペジエイターや打ちこんだMIDIランダムマイズ(自動化)を使うことでも同じような効果が期待できるので、試してみてください。

ランダマイズ

もちろんジャム中はすべてを録音して、必要なポイントのみをコンピングすることで自分の楽曲にあった要素のみをピックアップすることができます。

ループサンプル素材を使う

作曲のクリエイティビティを活性化させる方法の一つとして、特定のループ素材をベースにして、そこから派生させて、さまざまなトラック要素を組み立てていくというアプローチがあります。

アイディアを一から生み出すのは難しいこともありますが、LoopcloudSpliceのようなサンプルライブラリを利用して、既存の音楽素材をスタート地点とすることで、アイディアがよりスムーズに湧いてくるので特に初心者の方にはおすすめです。

これらの音楽素材はそのまま利用することもできますし(ロイヤリティーフリーであれば)、ピッチやBPMを変更してリサンプリングすることもできます。

海外では既存曲のサンプリングも積極的に行われています。権利関係のクリアリングが大変ですが、可能であれば最高のインスピレーションを得るきっかけになります。


他のプロジェクトを参考にする

主要となるDAWであればプロが制作したデモプロジェクトが開けたり、ネット上を探せばプロジェクトファイルを公開しているクリエイターもたくさんいます。

そういった既存楽曲のプロジェクトファイルはいわば「アイディアの宝庫」です。特に人気アーティストのプロジェクトファイルは貴重なアイディアがたくさん詰まっているので、是非ともチェックしておきたいところです。

3つの作曲スタート方法

1. コード進行から作り始める

初心者におすすめなのは、コード進行から作り始めるパターンです。

感覚的に「メロディーから作った方が簡単じゃないの?」と思う方も多いとは思いますが、メロディーから作り始めると自由度が高すぎてそのあとの編曲の難易度が上がります。

初心者の方にとってはコードに対してメロディーを付けるよりも、メロディーに対してコードを付ける作業のほうが遥かに難しいので、あまりオススメしません。

コード進行を先に決めておくことで、楽曲全体のイメージをある程度把握することができるので、Aメロ、Bメロ、サビといった展開も作りやすくなります。

2. サビから作り始める

サビから作り始める

曲作りを始める際に、イントロから順番に進めていく方法を採用している方も多いかと思います。ただし、キャッチーで印象に残るメロディーや魅力的なボーカルメロディーを最初にアイディアとして書き出し、そこからアイディアを展開するという手法もとても有効です。

音楽のジャンルによって異なりますが、多くのジャンルでは耳に残るボーカルメロディーに重点が置かれています。サビのボーカルメロディーが良ければ、その曲全体が良い評価を得ることもよくある為、このアプローチは幅広い作曲スタイルに適用できます。

通常の進行(イントロ→Aメロ→Bメロ)では、サビに到達する段階でメロディーが制約されてしまい、印象的なサビメロディーが作れないことがあるので、サビから作り始めるというクリエイターも多いです。

より印象的なメロディーを書くための7つのヒント

3. リズムから作り始める

リズムトラック

ここまでメロディー重視な曲作りの始め方についてご紹介してきましたが、もちろんジャンルによってはリズムが最重要となるジャンルも多く存在します。

最近のトレンドとして、ヒップホップ、トラップ、EDMのような「踊る」ことや「ノリ」に重点を置いた音楽が注目されていることもあり、リズムトラックから作り始めるのも効果的です。

まずはBPM(テンポ)を決めて、そこからメインセクションのリズムパターンを練って展開させていく形や、エレクトロ系の場合はずっとループさせるパターンも非常に多いです。

単調なリズムトラックに変化を加える為の5つのヒント【DTM】

まとめ

作曲の始め方には様々なアプローチがあり、どの方法を選ぶかはクリエイターの好みや制作スタイルにもよります。コード進行やサビから始めることで、メロディーやボーカルに重点を置いた楽曲を創り上げることができます。また、リズムからスタートすることで、ダンスやエレクトロなどのジャンルに適した魅力的なトラックを構築することができます。

作曲を始めるにあたって大切なのは、自分に合った作曲方法を見つけて、アイディアを枯渇させないように、常にインスピレーションが湧くような環境に身を置くことです。

メロディー、ハーモニー、リズムといった音楽の要素を上手に組み合わせ、クリエイティブなプロセスを楽しんでください。常にアイディアをメモして、アイディアが溢れる瞬間を逃さないように心掛けましょう。

以上、「【プロが教える作曲法】曲作りに必要な要素とおすすめの3つのスタート方法」でした。


自作曲をプロクオリティに仕上げる為に必要な7つの要素

作曲をはじめるときに揃えておきたい5つのツール

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