【脱初心者!】ギターは「コード」と「スケール」を理解するだけで一気に上達する
ギター初心者の時は「音楽理論を知ってたらもっと表現力豊かな音楽を作ることができるんだろーな」とは思いつつも、勉強するのが嫌で避けたんですけど、実際に学んでみると音楽への理解が深まって、アレンジしたり、作曲するのがより楽しくなりました。
簡単に説明すると、コード理論は音と音を組み合わせて、表現力豊かな音楽を作るためのテクニックです。スケールは、コードを含めた音楽を構成する基本的な要素で、作曲やアレンジ、コード進行を考えるときに役立ちます。
今回は、このコード理論とスケールについて詳しく解説していきます。
1. コードってなに?
コードとは、2つ以上の音を同時に鳴らしてできる「和音」のことです。例えば、一番最初に覚えるであろうCコードは「ド、ミ、ソ」の3つの音を同時に鳴らした和音になります。
コード理論を覚えていれば、単純な音を組み合わせるだけでなく、より複雑な音の組み合わせでもすぐに押さえることができるようになるので、音楽表現も大幅に向上します。
メジャーコード、マイナーコード、セブンス、アドナインス等、どの音を組み合わせたかによってコードの呼び方が変わり、組み合わせる音はこの後に出てくる「スケール」の中から選ばれることがほとんどです。
2. コードの読み方
ギターでコード理論を使うためには、最初に覚えておく必要があるのが、コードの読み方です。
ギターのコードを表す方法として、「ルート音」の文字と「コードの種類」を表す文字から構成されています。例えば、「Cmaj7」は、ルート音が「C」で、コードの種類が「maj7」であることを表しています。
まずは、どんなコードを作るかを考えるために、コードの種類による音の響きの違いを理解しておくと便利です。最初は「暗い」「明るい」といった直感的なニュアンスだけでも十分です。
その次に、コードの響きはコードに含まれている音の「音程」によって決定するということだけ頭の片隅に置いておきましょう。例えば、「Cmaj7」は、C、E、G、Bの音程から構成されています。
3. 音程について
音程は、コードだけじゃない音楽の基本的な要素の一つで、メロディーやハーモニーを構成する基本的な単位として覚えとくといいです。カラオケで「音程がズレている!」とか言うので、感覚的に理解している人も多いと思いますが、具体的には音と音の間隔のことになります。
ギターの場合はフレット差で音と音の距離が決まります。1フレット差が半音、2フレット差で全音(1音)の距離があるということになります。
4. 音程の間隔によって音色が決まる?
基本的なコードは「トライアド」と呼ばれる3つの音程からなります。そして、それぞれの音程の音色は、「半音」と呼ばれる音程の小節で決まっています。
コードの中の音程間隔を変更すると、コードの音色が変化します。例えば3度の音をメジャー3rdからマイナー3rdにして「Cmaj7」から「Cm7」に変更すると、EとBの音程が変更されることで、より暗い音色になります。
こんな風にコード内の音程を変えることで、コードの雰囲気がガラっと変わります。これらを組み合わせてより表現力豊かな音楽を作ることができるようになります。
5. スケールについて
音階(スケール)は、音楽の最も基本的な構成要素の1つで、1オクターブ内の音を特定の音程間隔で組み合わせることで決まります。スケールは、音楽のコードやメロディーを表現するために使われます。
例えば、学校で習う「ドレミファソラシド」はCメジャースケールに当てはまるので「C、D、E、F、G、A、B、C」という7つの音を「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」の音程間隔で並べるとできます。
音楽ジャンルによって、さまざまな異なるスケールが使われています。例えば、ポップスではメジャースケール、ブルースやロックにはペンタトニックスケールがよく使われていて、ジャズでは、オルタードやドリアン、ミクソリディアンのようなスケールがよく使われます。
どのスケールを使うかによって、特定の音楽ジャンルを特徴付けるサウンドを作ることができるので、スケールを知っているだけで、音楽に独特なサウンドを生み出すことができるようになります。
6. スケールとコードは親子関係
ギタリストの中にはスケールとコードを分けて考えている方も多いと思いますが、実は切っても切り離せない親子のような強い関係性で結ばれています。
現代のキーのある調性音楽においてはダイアトニックコードに対応するスケールというのが決められているので、スケールを無視してコードだけが単体で存在するということはないです。
コードというのはあるスケールからいくつかの響きの良い音を抜き出して重ねた音の塊なのです。
仮に「ド・ミ・ソ」のCコードが単体であったとしても、どのスケールから抜き出された「ド・ミ・ソ」なのかということが判断できないです。通常はF、G、Amのいくつかのコードから判断することで、これはCメジャースケール上に成り立つCコードだということが分かります。
Cメジャースケールから生まれたCコードだということが分かってはじめて、そこから発展させてコード進行を作ったり、曲に合ったアレンジやギターソロを作ったりすることができるようになります。
つまり、母体となるスケールが分からないとコードだけでは音楽として成り立たないということです。
7. スケールから「音を引く」という考え方
作曲やアレンジをする場合は、スケールを常に意識するということが大切になるのですが、ここで役立つのがスケールから引き算するという考え方です。
例えば、CM7というコード名を見ると「Cコードのトライアドに長7度を足した4和音」と解釈する方がほとんどだと思いますが、Cメジャースケールの音から9度と11度と13度を引いた音という考え方を持つことで理解がさらに深まります。
つまり、Cコードというのは元々はCM7(9.11.13)であり、そこから7.9.11.13を引くという考え方です。
慣れないうちは逆に少しややこしい考え方にも思えますが、この考え方を使って親となるスケールを導き出す癖を付けていれば、ソロのような場面でコードに対して使える音も瞬時に見えるようになってくるのでおすすめです。
8. 実践にコードを作ってみよう
ここまできたら、もうコードに付けれるテンションコードで悩んだり、コード上で使えるスケールに悩むことも無くなるかと思います。
Cメジャースケール上で作られるC→G→F→Amというコード進行があったとして、Amで使えるスケールは?と聞かれたらエオニアンスケール(ナチュラルマイナー)が親となり、さらにそこから音数を減らしたマイナーペンタなども含まれます。
もちろんジャズやロックでは意図的にアウトさせたりすることも頻繁にあるので、そういうのは理論で説明は不可能です。他にも、ブルースのような調性感のない音楽もあるので、無理に頭で理解しようとせずに「そういうもの」だと割り切ることも大切です。
まとめ
今回は、ギターに役立つコード理論について解説しました。
コード理論を使うことで、音楽を構成する音程や和音、スケールなどを決めて、表現力豊かな音楽を作ることができます。また、音程の間隔やスケールの種類を知っていることで、特定のサウンドを作ることも可能になります。
コード理論やスケールの概念は音楽を作成する上で非常に重要な要素です。コード理論の要素を理解することで、音楽を作成するために必要な技術や知識を得ることができます。
以上、「【ギターに役立つ音楽理論】コード理論について」でした。