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【DTM】最高のハイハットサウンドを手に入れる為の7つテクニック

【DTM】最高のハイハットサウンドを手に入れる為の7つテクニック

ハイハットはDTMのような打ち込みで制作する場合は、リズムにおけるグルーヴ感を決定する重要な要素となります。

ドラマーであればハイハットの重要性は十分に把握しているはずですが、そうでない場合はキックやスネアに集中してしまいがちなので、トラック全体が機械的な抑揚のないグルーヴになってしまっている可能性があります。

今回は、打ち込みのハイハットにアレンジを加えて、人間味のあるプロフェッショナルなハイハットを手に入れる為のいくつかのテクニックをご紹介します。

ハイハットの重要性

ハイハットの重要性

ハイハットは他の楽器に比べると軽視されがちな楽器の一つです。多くのプロデューサーはリズムパーツの中でいえば、キック、スネア、クラップなどのメインとなる要素に集中する傾向があります。

しかし、ハイハットやシェイカーといった要素は、トラックにグルーヴを与える役割を持ち、ベタ打ちのままにしていると機械的なドラムトラックに聞こえてしまいます。

機械的なハイハット

人間味のあるハイハット

ハイハットはトラックの中で繰り返しループされて使われることが多いので、実際にはトラック全体の中で最も多く再生されているサウンドになっているかもしれません。

音楽全体の中でハイハットを意識的に聴くことはあまりないかもしれませんが、感覚的にグルーヴ感に影響を与えており、リズムが持つ心地良さを演出する重要な楽器です。

1. 良いサンプルを入手する

サンプル

ハイハットだけに限らず、音源サンプル自体のクオリティは非常に重要です。サンプル自体の音が微妙な場合は、いくらミキシング処理をしても改善されることはありません。

主流なLoopmastersSpliceといった音源サンプルのサブスクサービスもあるので、ここから最高のサウンドを探すことからスタートしてみてください。

音色に関しては、特にハイハットが重要視されているHip-hopやTrap系のジャンルでは「今はこのサンプルを使っておけ」というような流行的なものがあります。

音の良し悪しよりも、サウンドキャラクターが重要で、感覚的にはファッションに近くダサくてもトレンドの音を使っていればOK!みたいな空気感があります。

この辺りは海外のサイトや、プロデューサーが集まる掲示板をチェックして情報収集しましょう。

2. 独自のサウンドを作る

サンプルをアレンジして自分独自のものにすることも大切です。16小節のハイハットループを単にプロジェクトにドラッグするだけではなく、必要な要素を切り抜いたりしてアレンジを加えることもできます。

通常のドラムループ

ここから単一のハイハットを切り取ります。

好みに合わせて波形を加工します。今回はノーマライズ、カット、テール除去を行いました。

このようにサンプルを元に、好みに合わせて独自のハイハットサウンドを作ることができます。

3. 音量の強弱をつける

音の強弱はベロシティと呼ばれるパラメーターで設定することができます。デジタルの世界では0~128段階に分けられ、0が無音127が最大の大きさです。


主要なDAWであれば必ずベロシティの設定は搭載されているはずなので、DAWごとのベロシティ設定方法に従って、音の強弱をつけてリズム全体にグルーヴ感を演出します。

作業のわりに変化が少ないので、ベロシティ設定はスルーしてる人も多いかと思いますが、必ずやったほうがいいです。具体的には 「頭拍>表拍>裏拍」を意識して強弱をつけるようにすると、心地よいグルーヴになります。

ベロシティの値を変化させたとき、サンプルだと単純な音量の変化になりますが、ドラムマシンドラムキットを使うことで音の強弱に合わせた質感も同時に変化するので、よりリアルなドラムサウンドを演出することができます。

ドラム打ち込みでリアルな演奏感を出す6つのテクニック

4. タイミングをずらす

ピアノロールを使用して打ち込んでいく場合、グリッドにジャストなタイミングで4小節分を打ち込んで、コピペすることで簡単に完了します。しかし、この方法ではノリやグルーヴが損なわれる可能性があります。

当然ですが、すべてのドラムヒットを完璧なタイミングで叩けるドラマーは存在しません。

ジャンルによって求められるタイミングは異なりますが、スウィングパラメーターや手動でグリッドからわずかにずらすことで、よりリアルなハットサウンドを得ることができます。

「よれた」ハイハット

Lo-Fiヒップホップやロック、ジャズのようなジャンルで効果的なテクニックです。

打ち込みドラムに「生っぽいリアルさ」を追加する5つのコツ

5. パターンを変える

ハイハットのパターンを変えることは、一般的によく使用されるテクニックです。同じパターンを繰り返す場合は、小節の終わりや途中のアクセントとして「ロール」を入れると効果的です。

特にヒップホップではよく頻繁に使用されているテクニックで、ピッチを上下させたりしてさらにアレンジを加えることも可能です。

人が叩く場合には再現不可能なデジタルならではの高速連打も可能なので、アイディア次第では幅広い上限が可能になります。

まとめ

最高のハイハットサウンドを手に入れる為の7つテクニックは以下の通りです。

  1. 良いサンプルを入手する
  2. 独自のサウンドを作る
  3. 音量の強弱をつける
  4. タイミングをずらす
  5. パターンを変える

キック、スネアに比べると少し脇役的なポジションのハイハットですが、リズムの骨格とも言える重要な存在です。

正しい打ち込み方法やアレンジ処理によって、トラックにノリやグルーヴを追加することができます。さらに、ハイハットの音色やパターンのバリエーションを活用することで、個性的なサウンドを生み出すことも可能です。

以上、「【DTM】最高のハイハットサウンドを手に入れる為の7つテクニック」でした。


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