【簡単な曲の作り方】これから作曲を始める方へ
いざ作曲を始めようと思って色々調べてみても、専門用語が多かったり、コードやスケールについて細かく説明はしてくれているけど具体的に何から始めればいいか分からない、という人が多いと思います。
今回はこれから作曲を始めてみようと思っている方に向けてできるだけ簡単な作曲方法を説明していきます。
作りたい曲のイメージを探す
初めて作曲をする場合、初心者がゼロからオリジナル曲を作るというのは実はかなりハードルが高いです。
自力で頑張って時間をかけて1曲作ったとしても、なかなかそう簡単にプロみたいなかっこいい曲は作れないものです。
納得いく曲が作れなくて、最悪の場合
「もしかして自分には音楽の才能ないのかな・・・」
となって挫折してしまう可能性も。。。
そうならない為にも、まずは既存のプロの楽曲から作りたいと思うイメージに近い曲を探して、それを参考に曲を作るのが一番の近道です。
もちろんリズムからコード、メロディーまですべてを真似するのではなく、あくまで「参考」です。
この既存曲を参考にするというのは作曲だけじゃなく、ミックス&マスタリングの工程でも「リファレンス」といって頻繁に行われている行為です。
パクりではないですよ。
コード進行を決める
参考にする楽曲が見つかったら、次は「コード進行」を決めます。
自分の作りたい楽曲イメージにあったコード進行を選ぶのですが、これも数をこなさないと難しいです。
そのまま参考にする曲のコード進行をググってもいいし、作りたい楽曲イメージに似た曲のコード進行をいくつか調べて、どういった進行がよく使われているかを知ることも大切です。
有名な曲に使われているコード進行をまとめた記事もあるのでよかったら参考にしてみてください。
実はコード進行というのは世の中にほとんど出尽くしていて、「完全オリジナル」のコード進行は作れないと言っても過言ではありません。
いくら自分で考えても、必然的に世の中の既存の曲と被ってしまうのであまり深く考えず、既存の曲を参考にしてしまった方がはやいということです。
メロディをつける
コード進行が決まったら次はコードに対してメロディをつけていきましょう。
メロディにも一定の法則性はあるのですが、コード進行よりは自由度は高いです。
ギターやピアノ等の楽器を弾きながら鼻歌で付けていく方法や、DAW(作曲ソフト)のピアノロールを使ってメロディを打ち込んでいく方法もあります。
求めているクオリティや、制作のスタンスにもよりますが、現在は圧倒的にDAWを使うほうが便利です。
無料でハイスペックな作曲ソフトが各音楽メーカーからたくさん出ているので使わない手はないです。
→【DTM】初心者のための人気無料作曲ソフト(DAW)5選!
今後本格的に音楽活動を考えているのならこちらの有料のDAWをおすすめします。
→【最新版】これからDTM作曲を始める人の為の、人気DAW5選!
メロディに正解はなく、クリエイターのセンスが問われます。
海外の人気曲のコードとメロディの関係性が見れるサイトもあるので参考にしてみてください。
コード進行とメロディーが決まれば作曲はほぼ完成です。
速さを決める
曲の速さのことを「BPM」といいます。
作曲においてBPMは非常に重要で、同じコード進行、同じメロディでもBPMが違うだけで曲の印象はガラっと変わります。
実際にコードとメロディを演奏しながら、しっくりくる速さにしましょう。
既存曲を参考にする場合、クリック(メトロノーム)を使って好きな曲のBPMを測るのもいいですし
Get Song BPMというサイトで色んな曲のBPMを調べることもできます。
キーを決める
楽曲の「キー」を決めます。
カラオケで曲を高くしたり低くしたりする、あれです。
始めに決めてしまえれば楽なのですが、慣れてないうちは最後に決めたほうが縛りがなくなって作りやすいです。
キーの決め方は色々ありますが、ボーカルの音域に合わせるのが一般的で、実際に歌ってみてサビの一番高い部分で苦しくないか?全体的に「おいしい音域」を使えているか?が重要です。
例えば
C→G→Am→F
というコード進行を使っていた場合にサビのメロディが高いから1音下げたいと思ったら
A#→F→G→D#
となります。
コード名で見ると難しく見えますが
メロディを1音下げたから、コードも一緒に1音分下に下げるだけです。
この要領でボーカルが一番歌いやすいところに合わせて上下させます。
まとめ
作曲に最低限必要なことは以上となります。
いかがでしたか?
思ってたより作曲って簡単じゃないですか?
ギターを弾きながら鼻歌まじりにメロディを奏でるのも立派な作曲です。
「作曲」と聞くと敷居が高いイメージがありますが、意外とそうでもなくどちらかというと感覚的なものに近いです。
実際に知識と技術が必要になってくるのはその先の「編曲」と言われる部分で、初めて作曲にチャレンジする方は「シンガーソングライター」のようなほとんど編曲を必要としないスタイルがおすすめです。
まずは1曲。実際に作ってみましょう♪