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DTM

EQ(イコライザー)の種類とその使い方について【DTM】

2020年8月15日

EQ(イコライザー)


EQ(イコライザー)の種類とその使い方について【DTM】


EQ(イコライザー)は主に音質の調節に使われ、入力された音源の特定の周波数をブーストしたり、カットしたりすることのできるエフェクトです。

他の楽器との関係性など、様々な要素を考慮しながらイコライジングを行う必要があります。

詳しい使い方はこちらの記事をご覧ください。


EQ(イコライザー)を使って不要な音をカットしよう


パラメトリックEQ

パラメトリックEQ


ミキシングに最も使用することになるのがこちらの「パラメトリックEQ」呼ばれるタイプのイコライザー。

ほとんどのDAWに標準搭載されていることもあり、現在もっとも広く使われており、かつ人気があります。


自由度の高さ

パラメトリックEQ


パラメトリックEQの売りは、なんといってもその自由度の高さです。

周波数帯域を調整できる「バンド」という概念があり、機種ごとにその数に差がありますが、大体4~10バンドぐらいの幅があります。

数字のついた「トークン」と呼ばれるポイントを中心にQ幅やブースト、カット量を調節することが可能なので、修正したい部分をピンポイントで調節できます。

さらにEQカーブと呼ばれるブースト、カットに便利な機能もついており、用途に応じて最適な形状を選ぶと、より効果的に修正可能です。

一般的には

  • ピーク
  • ハイシェルフ
  • ローシェルフ
  • ハイパスフィルター
  • ローパスフィルター
  • バンドパスフィルター

の6つがあり、これらを用途に合わせて選択します。

フィルター


これらのフィルターシェイプでは減衰角度を選択することができます。

減衰角度
Q幅


対象となる周波数をさらにピンポイントに絞っていったり、より自然にブースト、カット作業を行うことができます。



リニアフェイズEQ

リニアフェイズEQ


通常、イコライジングを行った周波数の付近ではわずかに位相ズレが発生します。(音が進んだり遅れたりする現象)

特にQ幅や減衰幅の急な処理をしたときに発生しやすく、サウンドを濁らせる原因にもなります。

この「リニアフェイズEQ」ではイコライジングによる位相ズレが発生しない仕組みになっており、EQ処理した後でも原音のクリアさを保ちます


操作方法やパラメーターは通常のパラメトリックEQと同じで、特別な操作はいりません。

ただ、多少CPU負荷が重いのと、あまりに極端な設定にすると音像をぼやけさせてしまい、アタックが鈍ったりする原因にもなりえるので注意しましょう。


リニアフェイズは各トラックに挿していくよりも、いくつかの楽器をまとめたバストラックやマスタートラックに挿して使用するのが最適です。


ダイナミックEQ

ダイナミックEQ


通常のEQのイコライジングは設定した値に対してのみ効果が適応されますが、「ダイナミックEQ」では入力信号の大きさに応じて効果が変動します。

同じような働きをするエフェクトとしてマルチバンドコンプレッサーがあります。
動作原理は厳密には少し違うのですが、トラックに与える効果はほとんど同じと考えて問題ないです。


パラメーターに関しても一般的なコンプレッサーと同じようにスレッショルド、レシオ、アタック、リリースが付いており、それらを調節することで動作量をコントロールします。

トラック全体の飛び出した箇所だけにピンポイントで使用したい場合に非常に便利です。


まだ所持していない方は、無料のダイナミックEQとして人気の高い、「NOVA」がおすすめです。

TDR Nova


4バンドEQなので、やや自由度は低いですが、DTMを始めたばかりの入門者用としては十分な能力を発揮してくれます。


グラフィックEQ


グラフィックEQは帯域を分割し、各バンドのスライダーノブを操作することでブースト、カットを行うタイプのEQです。

目で見て直感的に操作できるので、iTunesなどの音楽再生プレイヤーにも搭載されており、ミキシングに無縁の一般ユーザーにも分かりやすい作りになっています。


パラメトリックEQとは違い、Q幅の調節や修正したい箇所をピンポイントで狙うことはできませんが、実際のライブ現場のPAのようなそこまで細かい設定は必要なく、よりスピーディーに全体の周波数補正をかけたい場合に役立ちます。

グラフィックEQ


実機のEQに採用されることが多いことから、制作現場のような繊細な作業が必要な場所よりも、ライブ現場での使用率が非常に高いです。



以上、EQ(イコライザー)の種類とその使い方についてでした。


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