ボカロを使って作曲をはじめよう!【ボカロPへの道】
ボカロソングが好きで、毎日聴いていると
「自分も有名なボカロPみたいに作曲してみたいな~。」
と、考える方もいらっしゃるかと思います。
とはいえ、「作曲ってなんだかハードルが高そうだし、クオリティの高い作品にしようと思うと結構お金がかかりそう。。。」
こういう音楽に対するイメージで、作曲にチャレンジせずに終わってしまっていませんか?
たしかに一昔前は作曲はハードルが高く、必要な機材も高価なものが多かったのですが、最近ではDAW(作曲ソフト)も非常に進化しており、作曲経験のない方でも簡単に音楽が作れてしまうのです。
そこで今回は作曲やDTMの経験がゼロの方に向けて、ボカロPになる為に必要なことと作り方についてまとめました。
音楽の知識や楽器経験も無いけど大丈夫なの?
これから始めようと思っている方にとって、一番気になるのがやはり音楽の知識や技術が無くてもボカロ曲は作れるのか?ということだと思います。
冒頭にも述べましたが、結論からいうと「YES」です。
音楽理論は学ばなくてOKです。
現代の音楽機材のテクノロジーの進化は凄まじく、作曲ソフトにはもとから優れた作曲補助機能が搭載されており、さらにプラグイン(スマホでいうアプリのように後からソフトを追加できる機能)を使えばさらに様々な種類の作曲支援ソフトが入手できます。
有名所でいうと「Scaler 2」や「Ozone 9」のような作曲からミックスマスタリングまでをAIが最適化してくれる技術も生まれています。
もちろんコード理論ぐらいは学んでおくと有利であることは間違いないですが、知らないから音楽を作れないということはまず無いので安心してください。
楽器はむしろ弾かない方がクオリティが高くなる?
ボカロをはじめとする、DTM(デスクトップミュージック)のようなデジタルの世界では、ドラムやピアノをマイクを使って録音するようなことはせずに、優れた楽器サウンドが収録された音源ソフトや音源サンプルを使うのが今は主流です。
最高の録音環境の中、その道のプロが演奏したサウンドを録音しているような製品がほとんどなので、むしろ自分で弾くよりクオリティの高い音源が簡単に入手できます。
その種類も様々で、
- ドラム
- ベース
- ギター
- ピアノ
- シンセサイザー
作曲に使われる主要な楽器はもちろん、ほぼすべての楽器のプラグイン音源ソフトは入手できると思って頂いていいです。
しかもDAW(作曲ソフト)にもいくつかの音源ソフトが付属しており、あとから追加購入しなくても、付属のソフトだけで第一線で十分に戦えるクオリティの音源が収録されていることがほとんど。
ボカロを始めるには何が必要?
実際にボカロをはじめるのに必要な機材なのですが。
- PC or Mac
- DAW(作曲ソフト)→【無料】フリー作曲ソフト(DAW)おすすめ 5選【DTM】
- お好きなVOCALOIDソフト
最低限これだけあればOKです。
特に『初音ミク V4X』には、これ1つで基本的な音楽制作ができるようにDAWと音源ソフトも付属しているのでおすすめです。
本格的にはじめる方はこちらへ
→DTMを始める方へ【作曲に必要な7つの機材をご紹介】
ボカロソングの作り方
ここからは実際にボカロを使って作曲していく基本的な方法を解説していきます。
作曲に必要な要素は次の3つです。
- リズム
- 伴奏
- メロディー
リズム
リズムの基盤となる楽器を打ち込んでいきます。
多くの場合「ドラム」ですが、バラード調の弾き語りっぽい雰囲気の場合には、ピアノやギターでリズムと伴奏を担当することもあるので、一概には言えません。
ドラムで作る場合にはこちらの記事を参考に打ち込んでいってください。
→【DTM】ドラムの打ち込みテクニック(初心者向けガイド)
リズムは音楽にとってもっとも重要なパートなので、プロの楽曲や好きなボカロPの楽曲をたくさん聴いて、フレーズや音色など、色々勉強しておきましょう。
伴奏
伴奏はメロディーであるボカロの声を後ろで支える「コード」と呼ばれる和音のことです。
コードの低音部分を支える「ベース」も伴奏に入ります。
伴奏をゼロから作るにはある程度の音楽理論が必要ですが、DAWにコード機能がついているのでそれを利用したり、人気楽曲のコード進行を真似するとかでも十分対応可能です。
→これを使えば名曲に!人気のコード進行 5選
基本的にはピアノ等の音源ソフトを使ってDAW内の「ピアノロール」と呼ばれる場所に打ち込んでいきます。
もしコードの作り方について興味がある場合はこちらの記事をあわせてご覧ください。
→ダイアトニックコードとは?【作曲に役立つ音楽理論】
→コード進行の基礎、ケーデンス(カデンツ)について【作曲に役立つ音楽理論】
メロディー
ここでいよいよVOCALOIDの登場です。
伴奏と同じようにVOCALOID Editorのピアノロールを使ってメロディーを打ち込んでいきます。
DAW側でリズム・伴奏・メロディを作ってしまってから、メロディのMIDIデータをVOCALOID Editorに流し込むというやり方がスムーズです。
ちなみに「VOCALOID Editor for Cubase」を使えば特定のDAW内でボカロの声を直接扱うこともできるようになります。
ボーカルメロディの詳しい作り方についてはこちらをご覧ください。
まとめ
作曲と言うと難しく聞こえますが、鼻歌でボーカルメロディを作るだけでも実は立派な作曲です。
コンピュータや楽器がなくても始められるので「メロディを鼻歌でスマホに録音する」というやり方でアイデアを溜めておくいいでしょう。
もちろん、パソコンを持っていれば、鼻歌を歌う代わりにパソコンにメロディを記録したり、ボーカロイドに歌ってもらうという方法もあるので、本気でボカロPを目指している方はDTMをおすすめします。