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プロフェッショナルなベースラインを書くための5つのテクニック

プロフェッショナルなベースラインを書くための5つのテクニック

ベースラインは、楽曲の土台となる重要な要素です。リズムやキーを確立し、他の楽器やボーカルをまとめる役割を果たします。効果的なベースラインを作るのは難しいですが、音楽制作初心者でも基本原則を理解すれば、プロフェッショナルのようなベースラインを作成することができます。

現代の音楽制作では、生演奏だけでなく、打ち込みによるベースサウンドも重要な役割を果たしています。その柔軟性と多様なサウンドから、多くのアーティストやプロデューサーが様々なテクニックを駆使して、打ち込みによるベーストラックが作成されています。

今回は、誰でもプロフェッショナルなベースラインを書くためのいくつかのテクニックをご紹介します。

ベースの役割を理解する

ベースギターは、音楽制作において「縁の下の力持ち」的なポジションで、楽曲全体を支える役割を持っています。主に低音域を担当し、楽曲の土台を支えるだけでなく、リズムやキーを確立することで、他の楽器やボーカルが調和する基盤を作ります。

ベースラインは、ドラムと同じようにリズム楽器としての役割も担っており、ドラムとベースが一体となることで「グルーヴ感」を生み出すことができます。最近では、ベースラインにサイドチェインコンプレッションをかけることで、ドラムとの一体感をさらに高めるテクニック等もよく用いられます。

一見するとシンプルで単調なベースラインであっても、楽曲全体を安定させ、他の楽器が自由に表現できる空間を提供する重要な役割を果たしています。ベースギターは、楽曲の屋台骨を支えるだけでなく、音楽全体のグルーヴを生み出す上で欠かせない存在なのです。

ベースラインを書くのに必要な機材

エレクトロニックミュージックのベースライン作成において、必須の機材はDAW(Digital Audio Workstation)とMIDIコントローラーです。DAWは、楽曲制作のプラットフォームとなり、MIDIコントローラーは、楽器の演奏情報をDAWに送信するための入力デバイスとなります。

ベースギターの経験があれば、ベースラインのリズムや役割を理解する上で役立ちますが、MIDIキーボードを使えば、鍵盤楽器の演奏スキルを活かしてベースラインを作成することもできます。基本的にはDAW内の「ピアノロール」と呼ばれる機能を使えば、音符を配置し編集することも可能です。

もちろん、ベースギターやアンプなどの機材があれば、よりリアルなベースサウンドを録音することも可能です。ロックやジャズのようなジャンルでは、打ち込みによるベースラインよりも、生のベースサウンドの方が魅力的なベースラインを作成できます。

それでは、ここからベースラインを書くためのテクニックをご紹介します。

1. ルート音を見つける

まず、安定したベースラインを作成するにあたって、楽曲全体の「キー」とコードの「ルート音」を把握することが重要となります。ほとんどの場合、ベースラインの最初の音は曲のキー音と同じであることが多いです。例えば、Bメジャーの曲であればベースラインはBからスタートし、Cメジャーの曲であればCからスタートすることで安定したベースラインを作成することが可能です。

ただし、常にルート音から始める必要はありません。その他にも5度音や3度音といった違った音階から始めることも一般的です。慣れてきたら、コード進行に合わせてコードに含まれている音を把握しながら、ルート音や5度音を中心に作ることで、より自然でなめらかなベースラインを作成することができます。

曲のキーの特定には色んな方法がありますが、Aメロの最初のコード、もしくは一番最後のコードがその楽曲のキーである可能性が高いです。もしキーの特定が難しい場合は「Vocal Remover」のようなオンラインツールを使って楽曲を分析し、キーを推定することも可能です。


2. コード進行を考慮する

ベースラインを作成する際は、常にコード進行を考慮することが大切です。ベースラインは、コードの主要構成音であるルート音、3度音、5度音のいずれかを演奏することが多いです。例えば、Cメジャーコードの楽曲で、リードギターがG(5度)を演奏して、キーボードがE(3度)を演奏しているような状況で、ベースがC(ルート音)を演奏することで全体でコードを完成させることができます。

もちろん、ベースが必ずしもルート音を担当する必要はなく、コードの他の音を演奏することも可能です。これはコードが転回している状態となり、「転回系」コードと呼ばれたりします。重要なのは、楽曲全体のバランスを考慮し、他の楽器やサウンドが何を鳴らしているかを意識しながら、ベースラインを決定することです。

3. リズムを変化させる

ベースラインで使用する音が決まったら、次はリズムを工夫してみましょう。4小節または8小節ごとに音符の長さを変えたり、4分音符と8分音符を組み合わせたりすることで、リズムに変化を加えることができます。それぞれの小節の最初の音をルート音にすると、楽曲のキーが明確になり、ベースラインの土台作りに役立ちます。

慣れてきたら、シンコペーションにも挑戦してみましょう。シンコペーションとは、簡単に言うと"拍の裏で音符を鳴らすテクニック"のことで、グルーヴィーなベースラインを作るのに効果的です。拍を少し外すだけでも、ベースラインに躍動感が生まれます。

さらに、曲の展開に合わせて、ベースラインの音、リズムパターン、ダイナミクス(音の強弱)などを変化させることも効果的です。4小節または8小節ごとに変化を加えるだけでも、リスナーを飽きさせない工夫となります。

4. キックとの関係性

キックドラム

ベースラインの作成において、常にキックドラムとの兼ね合いを考慮することは重要です。

キックとベースの両方で、リズムセクションの基盤を築き、グルーヴ感やリズミカルな要素を生み出します。特にローエンド成分がぶつかり合わないように、適切にバランスを調整し、低音域がクリアに響くように注意しましょう。

また、一部のジャンルでは、ベースとキックが競合しないようにサイドチェインと呼ばれるテクニックを使って住み分けを行います。→サイドチェインコンプレッションの重要性とテクニックについて

サイドチェイン
ダッキング効果

強調やアクセントの付け所によってリズムの特徴が生まれ、全体の一体感や緊張感を演出できますが、ジャンルやスタイルによってアプローチが異なります。

例えば、エレクトロニックダンスミュージックではキックドラムとの一体感を重視する傾向にありますが、ジャズやフュージョンでは2つの要素の絡み合いを追求します。キックドラムとベースの調和を考えながら、リズムセクション全体の力強さや変化を生み出しましょう。

キックとベースを綺麗にミックスする為の6つステップ

5. ベースのオクターブを変化させる

ベースのオクターブを変えることで、ベースパートの表情や役割を変化させることができます。

低いオクターブでは重厚感や迫力を出し、高いオクターブでは軽快さやメロディックな要素を加えることができます。さらに、曲の進行やセクションごとにオクターブを変えることで、ダイナミクスや構成の変化を演出することも可能です。

また、「5度アレンジ」を取り入れることで、重厚感を保ったままベースに動きをつけることができます。5度の音は、ロックギターのパワーコードにも使われているように、非常に力強く、ルートに似た性質をもっている音です。

安定感を損なうことなく、ベースに動きをつけることができるので、上に5度下に4度の音はベースアレンジにおいてよく使用されています。

惹きつけるベースラインを書く為の5つのヒント

まとめ

プロフェッショナルなベースラインを作成するには、楽曲の土台を支えるベースの役割を理解し、適切な機材を選ぶことが重要です。そして、ルート音の把握、コード進行の考慮、リズムの変化、キックとの関係性、オクターブの変化という5つのテクニックを駆使することで、効果的なベースラインを生み出すことができます。

これらのテクニックは、音楽理論の知識がなくても実践可能です。まずは、基本的な音楽理論を学び、色んな楽曲を聴きながらベースラインを分析してみましょう。

以上、「プロフェッショナルなベースラインを書くための5つのテクニック」でした。


グルーヴ感を劇的に向上させる!8つのベースライン打ち込みテクニック【DTM作曲】

【ワンランク上のベーストラック】打ち込みベースアレンジに必要な5つの要素

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