ギターでコード進行を作る方法【簡単作曲】
コードをいくつか覚えたら、それらのコードを使って自分で作曲をしてみたいというギタリストの方も多いのではないでしょうか?
コード進行には様々な組み合わせがあり、自分で作るのは難しいイメージがありますが、基本的な作り方を覚えてしまえば、それらを応用することで簡単にコード進行を作ることができます。
今回はギターでコード進行を簡単に作る方法について解説します。
1. コードの作り方
自分でコード進行を書くには、まずコードの基礎であるスケールについて学ぶ必要があります。
コードというのはスケールを積み上げた和音なので、スケールを理解するだけでコード進行についての理解も深まります。
→スケールとモードについて【作曲に役立つ音楽理論】
実際に作りたい楽曲のキーに合わせてスケールを選択するのですが、例えばCメジャースケールを使う場合、「C・D・E・F・G・A・B」の7つの音を使用します。
これらの音から1度(ルート)・3度・5度の音を順番に積み上げていきます。
例えば最初のCコードの場合C・E・Gの3つの音でCコード、次のDコードはD・F・Aの3つでDマイナーコードといった具合です。
このように作られたコード群のことをダイアトニックコードいうので、必ず覚えておきましょう。
2. ダイアトニックコード
同じようなことをC音からB音まで続けると7つのコードができあがります。
ポップスやロックなどのメジャーなジャンルでは、1曲を通してほとんどがこのダイアトニックコードを使って組み立てられています。(もちろん例外もたくさんあります)
ちなみに、7つのダイアトニックコード(Ⅰ・Ⅱm・Ⅲm・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵm・Ⅶdim)はどのキーを使ったメジャースケールでも同じです。
例えばDメジャーキーで曲を作りたい場合の7つのコード群は「Dメジャー・Eマイナー・F#マイナー・Gメジャー・Aメジャー・Bマイナー・C#ディミニッシュ」となります。
コード進行を覚える時は英語表記のディグリーネームで覚えるようにすれば、キーが変わったとしてもダイアトニックコードを簡単に当てはめることができるので、覚えておきましょう。
これらをギターコードに置き換えるとこんな感じ。
2. コード進行の作り方
コードの仕組みと、Cメジャースケールを使用したCメジャーダイアトニックコードを作成する方法について解説しました。
ここからいよいよコード進行を書き始めるのですが、コード進行の基礎であるケーデンスの形から作り始めます。
主要三和音とも呼ばれる、すべてのコード進行の基盤となる進行で、それぞれのコードの役割は下記の通り。
・Tonic(トニック):Ⅰコード
安定
・Subdominant(サブドミナント):Ⅳコード
一時不安定
・Dominant(ドミナント):Ⅴコード
不安定
これらの役割をもったコードをCメジャーキーに置き換えると
・トニック→ドミナント→トニック
C→G→C
・トニック→サブドミナント→トニック
C→F→C
・トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック
C→F→G→C
この3つの進行がケーデンスとなり、コード進行の基盤となります。
実際に楽曲のキーを判別する際にも、こういったケーデンスの形を見つけることで簡単にキーを見つけ出すことが可能です。
3. コード進行をアレンジ
ケーデンスの形だとシンプル過ぎてちょっと物足りないですよね?
実際に世の中に出回っている楽曲は、これらのケーデンスの形に「代理コード」や「ツーファイブによるリハーモナイズ」といったアレンジを加えた進行になっていることがほとんどです。
例えばF→G→Cの形のトニックCを代理コードのAmに変えてF→G→Amにしたり、C→G→CをリハーモナイズしてC→Dm7→G7→Cにしたりと、様々なアレンジが加えられています。
ツーファイブでアレンジするとこうなります。
実際にアレンジする方法はツー・ファイブを使ったリハーモナイズについて【作曲に役立つ音楽理論】をご覧ください。
まとめ
ギターを使ってコード進行を作る方法について解説しました。
今回の内容を使えば、色んなキーでコード進行を書くことができるようになります。
マイナースケールの場合はナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードを近いする必要がありますが、基本的な仕組みは同じなので簡単です。
慣れないうちはプロの楽曲を参考にしながら、ただコードを鳴らすだけじゃなく、コードのディグリーネームを考えながら弾くことで、コードの役割が感覚的に理解できるようになるのでオススメです。
以上、「ギターでコード進行を作る方法【簡単作曲】」でした。