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シンセサイザーの音色を強化する為の5つのテクニック

2022年7月30日

シンセサイザー

シンセサイザーの音色を強化する為の5つのテクニック

現在、DAW(作曲ソフト)で使用するデジタルシンセサイザーは進化を続けており、数えきれないほどの音色や、伝説的なクラシックシンセのアナログエミュレーションを可能にしたりと、テクノロジーの発展と共にどんどん便利になっています。

とはいえ、完全にデジタル化されたバーチャルインストゥルメントである為、ソフトシンセの音をアナログ感のある暖かみのあるサウンドにしたり、壮大な迫力のあるサウンドにするのには、いくつかのテクニックが必要になります。

今回は簡単に再現可能な、シンセサイザーサウンドを強化する為のいくつかのテクニックをご紹介します。

1. 歪みとノイズ

歪み

シンセサイザーの音を強化するために簡単で最も効果的な方法は、信号に「歪み」を付与することです。

多くのバーチャルシンセサイザーには、波形に歪み、またはノイズを加える効果を備えたものがあったり、追加でサチュレーションプラグインを使って倍音を付与することがよくあります。

単体で聴くと耳障りであっても、楽器の倍音の一部を強調することができ、アンサンブルに混ざっても埋もれないような強力なサウンドにすることができます。

その他にも、アナログ機器から発生するような微量な「ノイズ」を付与することで、冷たい印象のデジタルシンセサイザーのサウンドをアナログ特有のあたたかみのある音にすることもできます。

2. デチューン

デチューンとはシンセサイザーが持っている機能の一つで、複数のオシレーターのチューニングを微妙にずらす事でモジュレーション効果を生み出すものです。

デチューン

Super Sawのような強力で充実したサウンドの多くは、このデチューン効果によるものです。オールドスクールのハードウェアシンセでも、複数のオシレーターを使って、それぞれをわずかにデチューンさせることで分厚いサウンドを生み出しています。

シンセサイザーのデチューンノブを使わなくても、複数の楽器トラックのそれぞれのピッチを数セント単位で変化させることができれば、どんな楽器にもデチューン効果を適応することができます。

3. レイヤー

レイヤー

レイヤーとは音を重ね合わせることを意味し、シンセサイザーでは何重にも音を重ね合わせてサウンドを強化する方法は一般的なテクニックの一つです。

最も簡単に重ね合わせる方法は、シンセのMIDIノートをオクターブ単位で積み重ねることです。

シンセのMIDIノートをコピーして、オクターブ上またはオクターブ下にピッチングするだけでいいので、非常にシンプルな方法です。

その他にも、レイヤーさせるときに音質を変化させたり、まったく違う楽器を重ねたりすることも効果的なので、色々と実験してみましょう。

4. EQフィルター

フィルター

EQフィルターはシンセサイザーにも標準的に装備されているツールの一つで、シンセサイザーサウンドを特徴的なものにしたり、単純に強化することができます。

特定の領域をカットするとともに、カットしたエッジ部分をブーストすることによって、シンセサイザー独特の音響効果を発揮します。

オートメーションでフィルターを自動化することで、さまざまなサウンドを作成することができるので、早めに習得しておきたいテクニックの一つです。

5. コーラスエフェクトを使う

コーラスエフェクト

シンセサイザーのサウンドを強化する為の最後のテクニックは、コーラスエフェクトを追加することです。

コーラスエフェクトはフェイザーとフランジャーと同じように信号を複製し、元の信号よりも少し遅らせて位相を変化させることで、分厚いサウンドを作成することができます。

モジュレーション系エフェクト「コーラス」「フェイザー」「フランジャー」の違いについて

トラックにモジュレーション効果を付与するコーラスエフェクトは、LFOによって変調され、さらに動きを加えて使用されることも多いです。

最近だとベースにコーラスをかけてワイドに広げるといった使い方もされます。

まとめ

シンセサイザーの音色を強化する為の5つのテクニックをご紹介しました。

  1. 歪みとノイズ
  2. デチューン
  3. レイヤー
  4. EQフィルター
  5. コーラスエフェクトを使う

これらのテクニックも効果的ではありますが、元となるシンセサイザーの出音が一番重要なので、改善されない場合には高品質なシンセサイザーを導入することも検討してみてください。

今回の内容はシンセサイザーソフトにもともと備わっている機能であることも多いので、少しサウンドが弱弱しいなと感じた場合は実践してみてください。

以上、「シンセサイザーの音色を強化する為の5つのテクニック」でした。


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シンセコード作成時のテクニック【EDM】

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