Line 6 Helixを半年間使い込んだ感想
Line 6 Helixを使用して半年ぐらい経ったのですが、結論から言いますと、購入して非常に満足しています。
購入する前はKEMPERやAxeのいわゆる「アンシミュ」はずっと気にはなっていました。
正直なところ、以前使用していた機材達「Myアンプヘッド&キャビと足元のエフェクター」が必要なくなるかもしれない・・・
という理由で購入をためらっていたのですが、実際に購入して使ってみると、はっきりいってガラケーからスマホに変えたぐらいの感動はあります。
主な使用環境
・自宅での練習
・YouTube動画配信
・リハーサルスタジオ
・ライブ
使用環境ごとに購入して良かった点をまとめます。
自宅での練習
以前は近隣住民への配慮でエレキギターの生音のみで練習していましたが、Helixはヘッドホン等でダイレクトモニタリングができるので、ライブで実際に出力される音を聴きながら練習できるようになりました。
単純に「良い音」で常に練習できるのでモチベーションはかなり上がります。
DAW(作曲ソフト)を立ち上げて、練習楽曲を取り込み、Helixからのギター音を軽くミックスした状態で練習とかもできるので、初心者の方にはおすすめの練習方法です。
Youtube動画配信
USB or オーディオインターフェイスで常にPCに繋ぎっぱなしにしています。
Guitar Cover動画や解説動画の撮影でPCにギターの音を取り込むときは
DAWソフト立ち上げるだけで即レコーディングが可能な環境なので非常に便利です。
おっくうなセッティングが必要ないので、PC上でのギター音の取り扱いがすごく簡単になりました。
リハーサルスタジオ
バンド練習で使用しています。
・自分のモニター用にアンプのリターン挿し。
・全体用にミキサーへのライン出力。
で分けています。
初めは「スタジオ内全体からギターの音が聴こえる」というのに違和感を感じますが、すぐに慣れます。
対面に聴こえるように、無駄にボリュームを上げる必要もなくなり、サウンドメイク面でもメリットは多いです。
ライブ
以前は機材車にMarshal JVMとORANGE PPC412(46.5kgで恐らくキャビ界で一番重いです。)を積んで、メンバーとヒーヒー言いながら機材搬入していたので、
それがHelix一台でこと足りるようになりました。
サウンドに関しては、スタジオで作り込んだ音をそのままライブでライン出力できるようになります。
個人的にはこれがアンプシミュレーターにして一番良かったと思えるポイントです。
具体的なライブ会場での接続方法や、音作りに関しては過去の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
Helix攻略!ライブで使用する場合の簡単な設定方法
セッティング & サウンド面
初期設定
正直、できることがかなり多いので、完璧に使いこなすにはそれなりの知識と経験が必要です。
筆者も購入してから3日間ぐらいはネットやYouTubeを見ながら、初期設定やプリセット作成でひきこもっていました。
(性格上、完璧に使いこなしたいという欲があるので。)
そこまで作り込む必要がない方は、ファクトリープリセット(初めからLine 6が用意してくれている音)も膨大な数あるので、そこから気に入ったサウンドをチョイスすることも可能です。
音質クオリティ
やはり一番気になるのが音質ですよね。
個人的には生のアンプに比べるとデジタル臭さみたいなものは多少感じますが、ジャンルによっては、そのデジタル臭さい音がトレンドみたいになっているので、なんとも言えないところです。
そうなると結局好みじゃん?とかっていう話になるので、YouTubeだったり、実際に耳で聴いてみて判断することをおすすめします。
このサイト内でも有名楽曲の「Helixの音作り動画」がいくつかあるので参考にして頂ければ。
・ ELLEGARDEN – Supernova ギターの音作り
・ ONE OK ROCK – 完全感覚Dreamer ギターの音作り
・ ONE OK ROCK – The Beginning ギターの音作り
まとめ
エフェクターを足元にずらっと並べていたり、大掛かりな機材を組んでいる人ほどなかなか乗り換えは難しいとは思いますが、断捨離じゃないですけど意外とスッキリしました。
今思えばコレクター魂だったり、大掛かりな機材でライブ会場でちょっとドヤりたいっていう、一種の自己満に近いものがあったんだと思います。
(300人キャパのライブハウスにヘッドとキャビ持ち込みはコスパ悪すぎました。)
逆にこれから本格的にギターを始めようと考えている方や、機材を買い揃えようと思っている方には、必ずHelix!とは言いませんがとにかく「アンシミュ」推しです。
約8年前の「アンシミュ」発売当時は30万以上していましたが、現在Helix LTを始め、同等の性能でありながらも価格は驚くほど低下しているので、コンパクトエフェクターを色々買い揃える前に一度検討してみることをオススメします。