裏コードの使い方【作曲に役立つ音楽理論】
今回はドミナントコードの代理にあたる、「裏コード」について解説します。
裏コードとは?
裏コードはダイアトニックコードの「♭Ⅱ7」コードのことを指し、ドミナントコードであるⅤ7の代理コードとして使用することができます。
ダイアトニックコードの詳細はこちら。
響きとしてはかなり不安定で、ドミナントコードの特徴であるトライトーンの構成音を持ち、トニックに解決したいという性質を持っています。
主にジャズやクラシック系のジャンルでドミナントセブンスの代わりに使われることがあります。
こちらの「五度圏」の図を参考にすると、裏コードも見つけやすいです。
ちょうど対角線上の真反対のコードが、それぞれの裏コードになります。
裏コードの取り入れ方
実際にⅠ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰのケーデンスを例に裏コードを取り入れてみます。
※ケーデンスについてわからない方はこちらを合わせてご覧ください。
・ コード進行の基礎、ケーデンス(カデンツ)について【作曲に役立つ音楽理論】
・キーCメジャーの場合
C→F→G7→C
この進行のドミナントセブンスである「G7」を裏コードのD♭7に変えます。
C→F→D♭7→C
ノンダイアトニックコードで半音進行になるので独特な不安感があります。
これだけでも一気にジャズっぽくなりますね。
代理コード+裏コード
サブドミナントのⅣを代理コードのⅡmに変えることで更に裏コードの特徴である半音進行を強調する形となります。
※代理コードについてはこちらの記事をご覧ください。
C→Dm7→D♭7→C
ルートの音が半音づつ下降しているので、ウッドベースで弾くとかなりそれっぽい雰囲気になります。
まとめ
ドミナントセブンスの響きに飽きたら「裏コード」を取り入れてみることで、サウンドに意外性を加えることができます。
更にここにツー・ファイブを組み込むことも可能なので、色々アレンジしてコード進行にオリジナリティを加えましょう。
・ ツー・ファイブを使ったリハーモナイズについて【作曲に役立つ音楽理論】
・ キーの正しい決め方【作曲に役立つ音楽理論】