おしゃれなコード進行パターン5選
作曲に置いてコード進行は重要な役割を担っており、主役のトニック、不安なサブドミナント、トニックに向かいたくなるドミナントの流れを理解することで、自由自在にコード進行が作れるようになります。
コード進行の王道パターン5選【派生コードも紹介】で紹介したような、ポピュラーな進行から抜け出して、少し「お!」っと思わせるようなコード進行にしてみたくありませんか?
そこで今回は作曲に使えるおしゃれなコード進行を5パターンご紹介します。
コード進行をおしゃれにするには?
音楽のコード進行をおしゃれにするには、さまざまな方法があります。
1. 構成を工夫する
使用する和音や音階、そしてコード進行の構成を工夫することでも、音楽のコード進行をよりおしゃれにすることができます。例えば、トニックから展開する単純なコード進行ではなく、多彩な和音を組み合わせたり、サブドミナントから始まるコード進行を用いたりすることで、音楽のコード進行をよりおしゃれにすることができます。
2. テンションノートを組み合わせる
コードに含まれないテンションノート(非和声音)を組み合わせたりすることが挙げられます。非和声音を取り入れることによって聞き手に緊張感を感じさせることができ、また、和声的な音階を用いたり、半音階を組み合わせたりすることでも、音楽のコード進行をよりおしゃれにすることができます。
3. 変化理論を用いる
変化理論とは、音楽の基本的な構成要素である和音を組み合わせることで、よりおしゃれな音楽を作るための方法論のことです。変化理論を用いることで、単純なコード進行からより多彩な音楽を作ることができます。
※DAWを使って作曲しているのなら「Scaler 2」のようなコード進行生成プラグインを導入することで、素早くコード進行を作成することができるのでおすすめです。
おしゃれに聴こえるコードは何が違うの?
一般的に「おしゃれ」と感じるコードには、トライアドと呼ばれる三和音を基本に、さらに7thやテンションの音を加えた四和音の形で使用することが多いです。
→コード進行とは?誰でも分かるコード理論講座
1オクターブ上の9th、11th、13thの音を足してコードに対して緊張感を加えることで、独特の浮遊感のあるおしゃれコードに昇華させることができます。
それでは、実際にいくつかコード進行パターンをご紹介します。
1. FM7→E7/G#→Am7→Gm7→C7
都会感の漂うおしゃれなコード進行です。
途中ツーファイブ進行を使うことでアクセントを付けています。
ポップス、スムーズジャズ、R&Bのようなジャンルと相性が良い進行です。
2. DM7→C#m7→F#m7→A7sus
80年代のクラシックな雰囲気が漂うおしゃれなコード進行です。
先ほどの進行と機能的にはよく似ていて、シティポップ系によく合う雰囲気です。
→コード進行がおしゃれな洋楽ヒットソング10選
3. AM7→Dm7→G7sus→CM7→FM7→Bm7→D/E→A→Dm
スローテンポのポップバラードに合いそうな、独特な空気感のコード進行。
クラシックな大人な雰囲気を漂わせたいときに。
4. A→D#7♭5→DM7→C#7#5→F#m9→B13#11→E7sus→E7sus
浮遊感の漂よわせつつも、何処となく切なさの溢れるコード進行。
ジャズやR&Bで使われる、おしゃれな進行です。
5. AM7→Em6/G→F#7sus→F#7→Bm7→Dm6/F→E7sus→E7
ソウル、ファンク系のクールなコード進行。
ベースラインの下降する動きがおしゃれです。
まとめ
おしゃれなコード進行パターンを5つご紹介しました。
コードネームだけで見ると難しそうに見えますが、ダイアトニックの概念やスケールとコードの関係性を理解することで自分でもオリジナルのおしゃれコードが簡単に作れるようになるので、是非挑戦してみてください。
以上、「おしゃれなコード進行パターン5選」でした。