ギターを始めた時に最初に覚えるべきコード
ギターを始めた時にはコード弾きから覚えるのが一般的ですが、あまりのコードの多さにどれから覚えればいいのか分からなかったり、こんなにたくさん覚えられないと圧倒されてしまう初心者の方も多いと思います。
ネットや多くの教則本では「Cコード」から覚え始めるのが定番となっていますが、Cメジャーキーを軸に覚えていくと、初心者キラーとも言われているFコードにぶち当たることになるので、個人的にはあまりおすすめしません。
※挫折せずに絶対に乗り越えてやる!という強い意志をお持ちの方はFコードは難しくない!ギター初心者でも簡単に押さえるコツを参考に挑戦してみてください。
Fコードが弾けずに挫折する人が多い
Fコードが初心者にとって難しい理由は、セーハと呼ばれる人差し指ですべての弦を押さえるテクニックが必要になることです。
初心者にとっては指のストレッチングと筋力が必要なため、慣れるまでは苦労するコードの一つではありますが、Fコードに固執してギターを弾かなくなるのは非常にもったいないです。
特にこれからギターを始める方は、基本的な簡単なコードからスタートし、段階的に難易度を上げる練習を行うことがおすすめです。
難しいFコードを回避!Fコードの押さえ方10パターン
Gコードから始める
いつかはFコードのようなセーハ(人差し指で1弦から6弦をすべて押さえる方法)も習得する必要が出てきますが、ある程度ギターに慣れてからでも遅くはありません。
コード習得の為の最も近道となる方法は、キーを選び、そのキーで使えるコード群を覚えることです。中でもGメジャーキーに含まれるコード群は押さえる難易度が低く、曲を演奏する為の特定のコードも非常にシンプルなものが多く含まれている為です。
最初に学ぶべき7つのコードがこちらです。
どうですか?これなら全部弾けそうじゃありませんか?ちなみに3つ目のコードはBmなのですが、1~5弦のセーハが必要になるのでBm7に変更しています。
さらにこの中で一番難しいであろうFm7♭5は、ほぼ登場することのないコードなので、無視してしまっても大丈夫です。
ちなみに、この7つのコード群のことをダイアトニックコードというのですが、理論的な話になってしまうので今回は飛ばします。
※詳しく学びたい方は別記事のダイアトニックコードとは?【作曲に役立つ音楽理論】をあわせてご覧ください。
Cメジャーキーだとうと、Gメジャーキーだろうと、基本的にはそれぞれのコードが持つ役割はすべて同じなので、簡単なコードが多く含まれたキーで覚えてしまった方が有利です。
自分の好きな曲を弾く場合でも、カポタストと呼ばれるキーを変更するアイテムを使うことで、異なるキーであってもGメジャーダイアトニックと同じコードフォームで弾くことが可能になります。
重要な3つのコード
先ほどの7つのコード群の中で、さらに重要度の高いコードがG、C、D7の3つのコードです。この3つが弾ければ自分だけのオリジナル楽曲が作れるようになるので、試しにG→C→D7→Gと繰り返し弾いてみてください。
これらは主要三和音(【主要三和音】ケーデンスについて | 作曲に役立つ音楽理論)と呼ばれ、ポピュラー音楽ではコード進行の基盤となる重要な要素です。
重要度が高いわりには押さえる難易度がかなり低いので、初心者の方でも少し練習すればクリアできるはずなので、是非挑戦してみてください。(ちなみにCで始めた場合C→F→G7となり、Fコードが出現します。)
3つをクリアしたらEmを追加してみる
EマイナーはトニックのGの代理コードとして使えるうえ、2本の指しか使わずに開放弦もすべて鳴らして大丈夫なので、簡単に押さえることができます。
G、C、D7の3つだけでも十分作曲は可能ですが、Gから数えて6番目のEmを使えるようになるだけでコード進行の幅が広がるので、余裕が出てきたら是非習得しておきましょう。
これらG、C、D7、Emの4つの順番を適当に入れ替えて弾くだけで何通りものコード進行を生み出すことができるうえに、世界中のヒットソングにも使われている人気のあるコード進行も多く含まれています。
まとめ
ギターを始めた時に最初に学ぶべきコードの種類についてご紹介しました。
友達に「何か弾いてよ」と言われたときも「G、C、D7、Em」の4つを適当にジャラーンと弾くだけでも、曲として成り立つので、是非使ってみましょう。
難しいコードにチャレンジするのもいいですが、まずは簡単なコードからはじめて、音楽を奏でる楽しさを体験してみるのもいいのではないでしょうか。
以上、「 ギターを始めた時に最初に覚えるべきコード 」でした。