最もシンプルで効率良くギター練習する為の5つのヒント
これからギターを始める方にとって、ギター上達のための効率的で最良の練習方法を早い段階で学んでおくことは重要です。
「どうすればできるだけ早く上手くなれますか?」という質問をよく目にしますが、最も簡単な答えとして自分に合った効率的なギター練習方法を見つけることが挙がります。
自分のスタイルにあった練習する内容、場所、タイミング、そして目標を達成するためのゴール設定を作成するも含まれます。
今回は最短時間で、できるだけ早く上達する為のシンプルで効率的なギター練習方法をご紹介します。
ギター練習する時に気を付けること
本編の前にギター練習する際に気を付けることがいくつかあります。
- こまめにチューニング
音感を養う目的もあるので、練習中は常に正しくチューニングされた状態で演奏しましょう。 - メトロノームを使う
演奏で最も重要なのはリズム感です。メトロノームは鳴らしながら練習しましょう。 - ミスしないテンポまで落とす
弾けないときは一度正確に弾ける速度にまで落として、徐々にテンポを上げていくようにします。 - コード練習を重点的に
華やかなギターソロを弾きたい気持ちは分かりますが、この先の長いギターライフの8割はコード弾きです。 - 録音して聴き返す
演奏中はリズムのずれや細かいミスに気付けません。録音して聴き返すと自分の弱点に気付くことができます。
練習するときは常にこの5つを守りながら演奏するようにすれば、より早く上達することができます。
それではここからは、実際のギター練習方法をいくつかご紹介します。
1. ウォーミングアップ
ギターの練習を始める前に、地味なウォームアップ運動から始めることをおすすめします。クロマチックスケールの上昇フレーズ&下降フレーズです。
→エレキギター初心者の頃に必ずやっておくべき5つの練習項目
人差し指、中指、薬指、小指の順に押弦して、右手は必ずオルタネイトピッキング(ダウンとアップを交互)で弾くようにします。
70BPMくらいの遅いテンポから始めて、弾けるようになったら5BPMずつ上げていきましょう。速く弾くことよりも、1音1音キレイに同じ音量感で鳴らせるように意識しながら弾くのがコツです。
2. コード練習
先述したように、ギター演奏はリードやギターソロよりもコードバッキングを弾く割合が圧倒的に多いので、コード弾きを上達させることは最も効果的な練習方法といえます。
クロマチックと同じように最初はゆっくりと演奏し、すべての音を完璧に鳴らせるようにすることが重要です。そこから徐々にスピードを上げていき、コードチェンジでもたつかないように各小節の1拍目がはっきりと鳴るようにします。
→ギターコードの押さえ方と綺麗に鳴らすコツ
→ギターのコードストロークのやり方 | 正しい右手の振り方
コードを増やす
次のステップは、演奏できるコードの種類を増やして、どんなコードでもスムーズなコードチェンジを行えるように反復練習しましょう。コードチェンジをスムーズに行うことはギター上達の為の最良の方法の1つです。
いきなりすべてのコードを覚える必要はありませんが、
- メジャー&マイナートライアド
- メジャー&マイナーセブンス
- ドミナントセブンス
これらのコードの5弦ルートと6弦ルートの押さえ方を覚えておけば、かなり対応できる幅が広がるのでおすすめです。
基本的なコードが弾けるようになったら、お気に入りのアーティストの楽曲を演奏してみてください。プロの楽曲をたくさんカバーすることで、ジャンルごとのコード進行パターンや、楽曲構成、アレンジテクニック等、理論的なことをギター演奏を楽しみながら自然と身に付けることができるのでおすすめです。
3. スケール練習
※スケールについての詳細はスケールとモードについて【作曲に役立つ音楽理論】で紹介しているので、あわせてご覧ください。
スケールは一度覚えてしまったらそれで終わり。なんて人もいるかと思いますが、スケール練習は毎日欠かさず行うギタートレーニングの1つです。
決まった音階で音を出すスケールは、ギターの基本テクニックです。中でも5つの音で構成されるマイナーペンタトニックスケールはロックギタリストなら真っ先に覚えておきたいスケールです。
ギタースケールを指板上の好きなポジションで弾けるようになれば、将来的にはセッション時のアドリブ奏法や作曲時のギターアレンジにも使うことができます。
4. 作曲をはじめてみる
ギターの練習とは関係ないように思えますが、とある音楽雑誌でトップギタリストに「初心者の頃からやっておけばよかったこと」とアンケートを取ったところ、1位が「作曲・音楽制作」だったという結果があります。
ギターを始めたころは「お気に入りのアーティストのようにカッコ良くギターを弾きたい」といった憧れの気持ちが強いですが、ある程度スキルが付いてくると、アーティストとして自分の作品を世に出したいと思うようになってくる人も多いはずです。
自分でゼロからフレーズを作ることは、音楽理論を学ぶきっかけにもなり、モチベーションの維持にも繋がるので、コードやスケールをある程度覚えたら作曲に挑戦してみましょう。
→作曲初心者の為の音楽理論ガイド
5. 練習するタイミング
もちろん練習量は多ければ多いほど良いですが、しかし、実際には学校や仕事等、常に練習の時間を確保できるわけではないので、スケジュールを組んで、練習を習慣化することが重要です。
練習スケジュールの組み方のコツは、無理のない程度になるべく毎日続けれるような練習メニューにすることです。1日に長い時間の練習を詰め込むよりも、短い時間でもいいので毎日継続して続けることで、長い目で見ればかなりの進歩となります。
→ギターの練習方法【効率的に上達する為にやるべき事】
ギターに限らず何かを学んだり達成する為には規律良く、一貫した練習を継続することを忘れないでください。
まとめ
それぞれの項目は簡単そうに見えて1番目のウォーミングアップだけでも、綺麗に弾けるようになるには長い時間がかかります。
いくら効率が良いとはいえエクササイズフレーズ、コード、スケール練習だけをひたすら弾き続けることは楽しくもないし、音楽的だとはいえません。
たまには好きな楽曲を弾いたり、バンドを組んでみたりもして本質的な「音楽を楽しむ」という気持ちは忘れずに、コツコツと継続的に練習に励んでみてください。
以上、「最もシンプルで効率良くギター練習する為の5つのヒント」でした。