
リバーブVSTプラグインおすすめ7選【DTM】
音楽プロダクションにおいて、必須のエフェクトである「リバーブ」
ミキシングエフェクトの中でも非常に奥が深く、デジタル音楽の制作において重要な役割を担っているエフェクトプラグインの一つです。
今回はリバーブプラグインのおすすめを5つに絞ってご紹介します。
もくじ(クリックでジャンプ)
音楽制作におけるリバーブの役割

リバーブとは簡単に言うと空間で音が発生したときに発生する残響音のことです。
通常音波が発生すると全方向に送信され、壁や地面、天井で反射し、音が減衰して最終的に消滅するまで反射を繰り返します。
もちろんDAW等のようなデジタル環境の場合は音の反響がない為、そのままだと非常に不自然なサウンドに聴こえてしまう場合があります。
それを回避する為にもリバーブプラグインを使って現実空間の反響音をシミュレートすることで、違和感のないリアルなサウンドを再現することが可能になります。
リバーブエフェクトの種類

現代のプロダクションでは通常、デジタルリバーブ(ハードウェアユニット、またはソフトウェアプラグイン)を使用しています。
主にアルゴリズムタイプとコンボリューションタイプ、またはその両方を兼ね備えたハイブリッドタイプが一般的です。
アルゴリズムリバーブ
アルゴリズムリバーブは、テクノロジーを駆使した一連の計算(アルゴリズム)を通じてリバーブをシミュレートします。
数学的に反射を作成することにより、実空間の音を模倣することが可能で、他の方法では作成できない新しい音響環境を設計したりできます。
現実ではありえないような宇宙空間のようなサウンドや異次元のような特殊な空間も再現可能です。
コンボリューションリバーブ
コンボリューションリバーブは、IR(インパルスレスポンス)またはサンプリングリバーブとも呼ばれ、インパルス応答を処理することによってリバーブを作成します。
アンプシミュレーター等でも使用される技術で、実際の部屋で再生された音、または機材を通して再生された音を録音したものです。
空間の完全な音響特性をトリガーするため実際の空間にいるかのようなリアルな音質が特徴です。
→リバーブの種類とその効果について
おすすめリバーブプラグインソフト
ここから、リバーブVSTプラグインおすすめ製品を7つご紹介します。
製品詳細からはプラグイン販売サイト「Plugin Boutique」の販売ページに飛びます。
Fabfilter Pro-R

- リアルタイムのスペクトラムアナライザー表示
- 6バンドEQ搭載
- 精密な空間モデル
プロデューサーやサウンドエンジニアから絶大なる支持を得ているFabfilter社製のリバーブエフェクトです。
機能、ビジュアル共に非常に優れており、リバーブの仕組みがいまいち良く分からないという初心者の方でも、直感的に操作できるのでオススメです。
精密なノブ、MIDIラーン機能、作業のアンドゥ/リドゥ、A/Bスイッチ、スムースなパラメーター変更、サンプルの正確なオートメーション、その他多くの革新的な機能を搭載。
Fabfilter Pro-R
Tverb

- リアルな空間表現
- 3つのマイクを設置
- CPU負荷が軽い
「Tverb」 (ティーバーブ) は、トニー・ヴィスコンティのプロデュースによってデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」のサウンド・メイキングを復元をしたルーム・シミュレート・リバーブ・プラグインです。
3つのリバーブと、マイクの指向性の選択とコンプレッサーでの圧縮を備えたマイク1と、調整可能なゲートを備えたマイク2と3があります。
象徴的なエフェクトをリクリエイトするだけでなく、新たなサウンドエフェクトを制作を可能とする機能も追加されています。
ステレオマイクロフォンを使い空間表現の幅を広げ、 まるでマイクを持ってホール内を歩き回っているかのような音作りを可能にします。
Tverb
Adaptiverb

- AIデジタル技術
- 原音が濁らない
- ミックス、マスタリングに最適
こちらのAdaptiverbは、反響音に依存しない革新的なリバーブ・プラグインです。
従来の反響に基づく音響空間モデリングとは異なり、原音を不明瞭にすることなく、音の深さ、倍音の豊かさ、滑らかなテイルを付加します。
ミックスの解像度とダイレクトさを保ち、サイズ、まとまり、ボデュを与えるので、ミキシングやマスタリングなどの用途に最適です。
Adaptiverb
Eventide ShimmerVerb

- リバーブテールにパラレルピッチシフター
- 4オクターブのピッチシフト
- パラメーターのリアルタイム操作
ShimmerVerbは、非常に煌びやかなリバーブとパラレルピッチシフターを組み合わせて、エーテル層を追加し、信号をクリアにします。
プロデューサーは、H910、H949、H3000などのイベンティドピッチシフトハードウェアまたは他のラックマウントユニットをリバーブと組み合わせて使用することで、効果を実現します。
ギター、キーボード、シンセ、音源サンプル、ボーカルに夢のような幻想的な雰囲気を加えるのに最適であり、モダンで統一されたインターフェイスで直感的な操作も可能です。
Eventide ShimmerVerb
Eventide Blackhole Reverb

- 特殊な音色
- つまみ設定を保存、呼び出し可能
- 残響音を持続させる「Freeze」機能
同じくEventide社のBlackholeは、ウルトラハーモナイザー空間系エフェクターの定番機種のDSP4000からH8000に搭載されていたエフェクトで、近年Stompboxシリーズの「SPACE」に含まれているBlackholeと名付けられたモジュレーションリバーブをプラグイン化したリバーブプラグインです。
少し操作方法が特殊ではありますが、 下段の「KILL」スイッチではインプットの音をミュートしたり、「HOT SWITCH」でそれぞれのパラメーターの値を保存して瞬時に呼び出すことができ、「FREEZE」でリバーブサウンドを鳴らし続けることができたりと、基本的な操作以外にも便利な機能が搭載されています。
Eventide Blackhole Reverb
sonible smart:reverb

- 数秒でカスタム仕立てのリバーブ
- 幅広いスタイルのリバーブマトリックス
- 多彩な調整オプション
smart:reverbはAI搭載のリバーブプラグインであり、ワンクリックでソースマテリアルをすばやく分析し、すべてのリバーブをゼロから作成します。
リバーブを入力信号のスペクトルおよび時間特性にカスタムフィットすることにより、マスキングや濁りの原因であるリバーブテールなどの典型的なリバーブの問題が最初から回避されます。
リバーブの構造が分かりやすいインターフェイスにより、周波数とディケイの減衰率、およびリバーブの広がりまたは密度のエンベロープを変更することで、リバーブの深い構造を簡単に操作できます。
sonible smart:reverb
SP2016 Reverb

- シンプルな操作性
- 奥深い残響音
- 近代音楽に合う
SP2016 Reverbは1983年にリリースした、ハードウェア・ユニットを再現したリバーブ・プラグインです。
Room、Stereo Room、Plateの3種のリバーブアルゴリズムに加え、それぞれのサウンド特徴をモダンにアレンジしたモードも3パターン搭載。
非常にシンプルなインターフェイスで、直感的な操作を実現しています。
シンプルでありながらも空間の奥行き感の表現に定評があり、特に現代のHiphopのような音数の少ない音源に対して、力を発揮します。
SP2016 Reverb
まとめ
リバーブプラグインのおすすめを7つご紹介しました。
- Fabfilter Pro-R
- Tverb
- Adaptiverb
- Eventide ShimmerVerb
- Eventide Blackhole Reverb
- sonible smart:reverb
- SP2016 Reverb
どんなジャンルにも対応できて、万能な性能を求める方にはFabfilter Pro-Rをおすすめします。
初心者にも扱いやすく、海外の人気プロデューサーやエンジニアも多く使用していることから、信頼度も十分です。
以上、リバーブプラグインおすすめ7選でした。
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