
【初心者必見】ボカロPになりたい人へ!ゼロから始めるボカロ曲制作ガイド(必要な機材と作曲手順)
「ボカロPになりたいけど、どんな機材が必要なの?」「ボカロ曲ってどうやって作るの?」と悩んでいませんか?
ボーカロイド(VOCALOID)に代表される歌声合成ソフトウェアは、今や音楽制作のスタンダードの一つです。これらを使用することで、歌に自信の無いクリエイターであっても、ボーカリストに歌入れを依頼することなく、クオリティの高いボーカルトラック入りの音楽制作を完結することができます。
自分の作ったメロディーと歌詞を、好きなキャラクターの歌声で即座に形にできる。これは非常にクリエイティブな体験です。ニコニコ動画やYouTubeといった動画サイトでは、毎日数多くのボカロ曲が投稿され、そこから新たなスターが生まれています。
今回は、これからボカロ制作を始めようと思っている「ボカロP」志望の方向けに、ボカロ曲を作り始めるときに必要な機材と、簡単な作曲の手順について詳しく解説します。
ボカロ曲とは?

ボカロこと"VOCALOID"(ボーカロイド)は、元々はYAMAHAが登録、開発した歌声合成技術およびその製品の名称です。しかし、その人気の高さから、現在ではクリプトン・フューチャー・メディアの「初音ミク」をはじめ、他社からリリースされている「Synthesizer V」や「CeVIO AI」といった異なる技術の歌声合成ソフトも含めて、それらすべてをひっくるめて「ボカロ」として呼ばれることが一般的になっています。
これらの歌声合成ソフトは、基本的にキャラクターや実在の人物の声データを収録したボイスライブラリ(歌声バンク)と、メロディーや歌詞を入力し、歌い方を細かく調整するためのエディターソフトの2つで構成されています。
ボイスライブラリには「初音ミク V4X」「IA」「巡音ルカ」といったVOCALOIDのものから、「可不(KAFU)」「星界(SEIKAI)」(CeVIO AI)、「重音テト」(Synthesizer V)など、様々な声の選択肢があります。エディターソフトには「Piapro Studio」「VOCALOID Editor For Cubase」「CeVIO AI トラック編集機能」「Synthesizer V Studio Pro」などがあり、それぞれ対応するボイスライブラリが異なります。
そして、これらの歌声合成ソフトを使用して制作・発表された楽曲を「ボカロ曲」と呼び、その制作者のことを敬意を込めて「ボカロP(プロデューサー)」と呼びます。
ボカロ曲を作るのに必要な機材
まずは、ボカロ曲をゼロから作るために必要な機材をご紹介します。
ボカロ曲と言っても、ロック、ポップス、EDM、バラードなどジャンルは様々です。ご自身の目指す作曲スタイルやジャンル、そしてもちろん予算も考慮しながら、必要な機材を買い揃えていきましょう。
1. コンピューター(PC)

ボカロ制作は、基本的にPCを使ったDTM(デスクトップミュージック)作業となります。そのため、DTM用のコンピューターが全ての土台となり、最も重要です。WindowsでもMacでも、お好みのものを選んで問題ありません。
音楽制作では、ソフトウェア音源の読み込みやオーディオデータの録音・編集など、数GB単位のデータをリアルタイムで処理しなくてはならないことも多々あります。快適に制作を進めるには、余裕のあるリソース(処理能力)が必要です。
DAWの使用に慣れてくると、動作が重い高音質な音源(ドラム、シンセ、オーケストラなど)を何種類も立ち上げながら作業を進めることが多くなってきます。そのため、高い負荷にも十分に耐えられるスペックのコンピューターを選ぶことが大切です。
具体的な目安としては、CPUはIntel Core i5 / Apple M1 / AMD Ryzen 5以上、メモリ(RAM)は最低8GB、できれば16GB以上を推奨します。また、音源の読み込み速度に直結するストレージは、HDDよりも高速なSSDが搭載されているモデルを選ぶと快適です。システム要求(必要なスペック)は使用するソフトウェアごとに異なるので、必ず公式サイトで確認してから、それらに見合うスペックのコンピューターを導入しましょう。
2. 作曲ソフト(DAW)

ボカロPとして活動を始めるには、土台となるコンピューターと、その上で音楽を組み立てるためのDAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれる作曲ソフトが必要になります。
「初音ミク」などの多くの歌声合成ソフトは、それ単体で曲のすべてを作るものではなく、DAW上で「プラグイン(拡張機能)」として起動させて利用します。そのため、DAWは必須となります。(一部の歌声合成ソフトは単体でも動作しますが、オケと合わせるためにはDAWがあった方が格段に便利です)。
DAWにはCubase、Logic Pro、Studio One、Ableton Liveなど多くの種類があります。ソフトによってはWindowsのみ、あるいはMacのみ対応といった製品もあるので、購入を検討している方は必ずご自身のPCでの動作環境を確認しておきましょう。
これから始める方には、「初音ミク V4X」のように、ソフト1つで基本的な音楽制作ができるようにDAW(Studio One Artist)とボカロエディターソフト(Piapro Studio)、豊富な音源ソフトがすべて付属(バンドル)している製品もあります。これ一つでボカロ曲制作をスタートできるので、特におすすめです。
3. 歌声合成ソフトウェア(VOCALOIDなど)

主役となる歌声を用意します。先述したように、ボカロ制作にはボイスライブラリとエディターソフトが必要です。
代表的な規格にはVOCALOID、Synthesizer V、Cevio AIなどがあり、それぞれに異なる特徴があります。
- VOCALOID (初音ミクなど): 伝統的で最も有名な規格。キャラクター性が強く、膨大なボイスライブラリの選択肢があります。
- Synthesizer V / CeVIO AI: 新世代の規格。AI技術により、非常に人間らしく滑らかな歌唱表現が得意で、調整(調声)も比較的簡単になってきています。
ボカロソフトウェアは、男性、女性、力強い声、甘い声、ささやく声など、製品ごとに異なる声質やキャラクターを持っています。ご自身の作りたいプロジェクトや楽曲ジャンルに合った声質を選ぶようにすることで、より曲のイメージに合った歌声を入手できます。
※購入するときにはボイスライブラリとエディターソフトの互換性に細心の注意を払いましょう。例えば、VOCALOID歌声ライブラリに同梱の「通常版 Piapro Studio」では、NT(New Type)歌声ライブラリは使用できません。また、Synthesizer Vの歌声はCeVIO AIのエディターでは使えません。このように製品や規格によって互換性のないものもあるので、購入前には必ず公式サイトで「どのエディターが必要か」「どの規格に対応しているか」をチェックするようにしましょう。
4. MIDIコントローラー(MIDIキーボード)

ボカロ曲の制作は、ボーカルメロディーはもちろん、ドラム、ベース、ピアノなどの楽器もPC上で打ち込んでいく作業が基本となります。そのため、MIDIコントローラーがあると非常に便利です。
音符(MIDIデータ)を打ち込んだり、リズムトラックを作成するのに使うツールで、理論上はマウスだけでも作曲は可能ですが、制作効率に天と地ほどの差が出ます。マウスで1音ずつクリックしていく作業(通称「ポチポチ打ち」)は時間もかかり、音楽的なインスピレーションも湧きにくいです。
MIDIをコントロールする機器の中でも、鍵盤の形をしたMIDIキーボードコントローラーが一般的に使用されている印象です。25鍵盤などのコンパクトなものから、88鍵盤の本格的なものまで様々です。ほかにも、リズムトラックの打ち込みに便利なMIDIパッドが付いている製品もあります。
まずは、机のスペースに合ったコンパクトなMIDIキーボードを1台導入することをおすすめします。
5. オーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスは、作曲時にギター、マイク、モニタースピーカー等をPCと接続するために必要な機材です。
これの重要な役割は大きく2つあります。1つは、PC内蔵のサウンド機能よりも高音質に音を入力(録音)・出力(再生)すること。もう1つは、「レイテンシー(音の遅れ)」を極限まで減らすことです。
PCでDTMをしていると、MIDIキーボードの鍵盤を押してから一瞬遅れて音が出る、という現象に悩まされがちです。オーディオインターフェイスを導入することで、この遅れを人間が知覚できないレベルまで短縮でき、ストレスなく演奏や打ち込みに集中できます。
ボカロPのように自宅ですべての楽器レコーディング(エレキギターや歌の録音など)や編集を行うクリエイターにとって、オーディオインターフェイスは必須の機材であり、制作品質や利便性を大きく向上させることができます。※最近だと1~2万円台の製品でも十分な品質なので、高性能で安いオーディオインターフェイスを1台導入しておきましょう。
6. モニターシステム(スピーカー / ヘッドホン)

モニターシステムは、音楽制作時の正しい音量バランスの確認や、ミックス品質の確認のために特化したツールです。
普段音楽を「楽しむ」ために使うリスニング用のイヤホンやスピーカーは、低音が強調されていたり、派手な音に聴こえるよう調整(味付け)されていることが多いです。それらで作曲やミックス作業を行うと、自分の環境では良く聴こえても、他の人のスマホやスピーカーで再生すると「ベースだけ大きい」「ボーカルが聴こえない」といったバランスの崩れた音になりがちです。
DTM用のモニターシステムは、音をフラット(原音に忠実)に再生することを目的に作られています。通常はモニター専用のスピーカーかヘッドホンのどちらか、または両方を選択します。
自宅であまり大きな音を出せない環境の方や、夜間に作業することが多い方には、まずはスタジオ用モニターヘッドホンをおすすめします。「とりあえずボカロPとして曲を作ってみたい!」といった最初の段階では必須の項目ではありませんが、リスニング用のイヤホンやPC純正スピーカーだと、意図した通りの正しいバランスを取ることは非常に難しくなります。良い作品を作るためには、いずれ必要になる投資です。
簡単なボカロ曲の作り方(作曲手順)
機材が揃ったら、いよいよ作曲です。ボカロ曲といっても特別なことはなく、基本的にはDAWを使った一般的な音楽制作の方法と同じです。
作り方に厳密なルールはありませんが、初心者の方が作りやすい基本的な流れは以下の通りです。
ドラムトラック(リズム)→ベース→伴奏楽器(コード)→メロディー(ボカロ)
これが楽曲制作における基本構成です。もちろんジャンルによって、楽器を追加したり、さらにシンプルなものもあるので、まずは自分の好きな既存のボカロ曲などを参考にしながら曲を作ってみましょう。
1. 参考にする楽曲(リファレンス)を見つける

ここから実際に作曲をする流れを解説していきます。
これからDTMを始めるという初心者の方は、いきなり完全なオリジナル曲を作ろうとせず、まずは人気の楽曲や自分の好きな曲を「お手本」として参考にし、真似をしながら作ることをオススメします。
「え?それってパクりじゃないの?」と思われるかもしれませんが、プロの作曲家の方達も「リファレンスをとる」といって、完成系のイメージ(曲の雰囲気、楽器編成、サウンドの質感など)に近い既存の楽曲を参考にしながら作曲することは日常的に行われています。
ニコニコ動画のランキングやYouTubeのボカロ系プレイリストなどで、自分の「好き」と思える曲を見つけ、それを分析することから始めましょう。
※あきらかに複製された作品だったり、メロディーや歌詞をそのまま真似して自分の作品としてリリースすることは、著作権違反にあたる可能性があるので絶対にやめましょう。あくまで「お手本」として構成や楽器の使い方を学ぶのが目的です。
2. コード進行を決める

参考にする楽曲が決まったら、その曲のコード進行を調べます。
邦楽ならU-FRETのようなコード譜サイトで調べれば、ほとんどの有名曲は出てくるのでオススメです。過去にコード進行の王道パターン5選【派生コードも紹介】という記事も書いたので、よく使われる「王道進行」などを参考に、オリジナルの進行を組んでみるのも良いでしょう。
もちろん参考曲の進行にアレンジを加えてもいいですが、もし分からなければ、Aメロ、Bメロ、サビのコード進行をそのまま真似してしまっても特に問題はありません。(※コード進行自体には著作権は発生しない、というのが一般的な見解です。)
コードの構成音(「C」ならド・ミ・ソ)が分からない場合は「〇〇コード 構成音」とかでググれば出てくるので、それを見ながらDAWのピアノロール画面に打ち込んでいきます。DAWによってはコード名を入力するだけで自動で打ち込んでくれる補助機能も搭載されているので、それらを活用しましょう。
打ち込みに使用する楽器ですが、どのDAWにもピアノ音源はもとから付属しているので、はじめはピアノを使って伴奏の土台を作ってみましょう。→ピアノ打ち込みをよりリアルに近づける方法【DTM】もちろん楽器が弾ける方は、ギターやキーボードをオーディオインターフェイスに接続し、ライン入力で録音する形でもOKです。
3. メロディーと歌詞を作る

コード(伴奏)の土台を作ったら、いよいよボカロを使って主役となるメロディーを作っていきましょう。音楽のどのパーツから作り始めるかはクリエイターによって様々ですが、始めての方は、コード→メロディーという流れが最も作りやすく、おすすめです。
メロディーの作り方【音を外さない方法】でも説明しましたが、はじめはコード進行で使われている音(構成音)をメインに使ってメロディーを打ち込んでいけば、コードとケンカしない、かなり安定したメロディーになります。
理論的に作るのもいいですが、出来ればDAWでコード進行をループ再生させながら、MIDIキーボードを弾いたり、鼻歌で歌ったりして感覚的に作っていく方法のほうがオリジナリティが出るのでおすすめです。
歌詞を作る

メロディーが完成したら、ボカロエディターを開いて歌詞を流しこんでいきます。ボカロエディターの多くはピアノロール形式になっており、作成したメロディーの音符に直接「あ」「い」「う」などの言葉を打ち込んでいけるので、直感的な歌詞作成が可能です。
歌詞の作り方は、言葉の引き出しやセンスによる部分が大きいので一概にはいえませんが、メロディーの流れ(音符の数)に合うように、言葉数や語呂が良い言葉をチョイスしながら作成するのがコツです。
歌声を「調声(ちょうせい)」する
ボカロ制作において、メロディーと歌詞を打ち込むだけでは、どうしても「ロボットっぽい」一本調子な歌声になりがちです。そこで重要になるのが「調声(ちょうせい)」という、ボカロP特有の作業です。
これは、ボカロエディターの機能を使って、歌声に人間らしい感情やニュアンスを加えていく、いわば「ボーカル・ディレクション」の作業です。
例えば、音程を滑らかにつなげる「ピッチベンド」、声の強弱をつける「ダイナミクス」や「ベロシティ」、息継ぎの音(ブレス)を入れる、声質を幼くしたり大人っぽくする「ジェンダーファクター」など、様々なパラメーターを細かく調整していきます。
この調声こそがボカロPの腕の見せ所であり、作品のクオリティを大きく左右する最も重要な工程の一つです。Synthesizer VやCeVIO AIなどのAI系ソフトは、この調声作業をAIが強力にアシストしてくれるため、初心者でも人間らしい歌声を作りやすいのが特徴です。
4. ベースを加える
ベースは、音楽を支える低音部分を担当する非常に重要な楽器です。コードとメロディーで楽曲のイメージが出来上がったら、コードの下にベースを加えて低音部分を強化しましょう。
リスニング中にあまりフォーカスされないこともあり、初心者の方はベーストラックを軽視しがちですが、ベースを加えるだけで楽曲全体の安定感と迫力が格段に向上するので、ベーストラックは非常に重要です。
作り方は色々ありますが、最も簡単なのは、先ほど打ち込んだコードの一番下の音(ルート音)をコピーして、そのままベース音源で鳴らす方法です。

慣れないうちはこの「ルート打ち」を意識するだけで、コード感がハッキリし、トラック全体の安定性が増します。
ベースに使用する楽器は、ロックならエレキベース音源、EDMやポップスならシンセベース音源がおすすめです。→打ち込みで使えるベースアレンジのコツ
5. リズムトラックを作る
最後に、ドラム音源を使ってリズムトラックを作っていきましょう。リズム作成に使用する音源は、一般的には音源サンプル(生ドラムの録音素材など)や、ドラムマシン(リズムマシン専用のソフト音源)を利用することが多いです。
リズムパターンにも一定のセオリーみたいなものがありますが、これもはじめは参考音源を注意深く聴きながら「どこでバスドラムが鳴っているか」「どこでスネアが鳴っているか」を分析し、同じように打ち込んでいく(コピーする)と良いでしょう。→【DTM】ドラムの打ち込みテクニック(初心者向けガイド)

基本的なリズムパターンはジャンルによって異なりますが、一般的にはキック(バスドラム)、スネア、タム、ハット(ハイハット)、シンバルで構成されています。特にキックとスネア、ハットの3点で基本的なビートは作られます。
なかなか始めのうちは、ドラムを耳で聴いてそっくりに打ち込んでいく(耳コピ)のは難しいかと思います。その場合は、音源サンプルに含まれるループ素材(プロが演奏した数小節のドラムパターン)を使うのも全くアリです。「Loopcloud」のようなループ素材に特化したサンプル販売サイトもありますので、打ち込む作業が大変だと感じたら、積極的に利用してみましょう。
6. ミックス & マスタリングをする

すべての楽器(ボーカル、伴奏、ベース、ドラム)の打ち込みや録音が終わったら、いよいよ曲の仕上げ作業に入ります。
ミキシング
音楽制作のプロセスでは、作曲から始まり、編曲、ミックス、マスタリングという流れが一般的です。ミックス工程は現在の音楽制作では必ず行われる、非常に重要な工程の一つです。
音楽制作におけるミキシングとは、ボーカル、ドラム、ギター、ベースなど、バラバラに作成した異なるオーディオトラックを最終的にステレオ(L/Rの2ch)の音源として一つにまとめる工程のことを指します。
単に音量をまとめるだけでなく、各楽器が聴こえやすいように「EQ(イコライザー)」で周波数帯(音の高さ)を整理したり、「コンプレッサー」で音量の粒を揃えたり、「リバーブ(残響)」で奥行きや空間を与えたりします。
ミキシングの目的は、楽曲を構成するさまざまな要素の音量、音質のバランスをとり、まとまりのあるダイナミックで聴きやすいサウンドを作り出すことです。
マスタリング
マスタリングは、ミキシング作業の後に行う、プロダクションにおける最終工程のことです。ミックスダウンして完成したステレオ音源に対して、最終的な調整を行います。
具体的には、イコライジング、コンプレッション、リミッティング等のマスタリング用プラグインを使ってオーディオバランスを最適化します。
最大の目的は、プロがリリースしている他の楽曲と並べて聴いたときに聴き劣りしないよう、音質や音圧(聴感上の音量)を調整することです。これにより、すべての再生機器(スマホ、イヤホン、カーステレオなど)やメディアフォーマットでなるべく同じようなバランスで再生されるようステレオミックスを最適化し、アーティストとリスナーとの音楽的なギャップを埋めます。
近年では、AIが自動でマスタリングを行ってくれるサブスクリプションサービス(LANDRなど)もあり、初心者の方でも手軽にプロレベルの音圧に仕上げることも可能になっています。
まとめ
ボカロ曲の制作は、難しそうに思えるかもしれませんが、実は「これだけあれば始められる」という機材のハードルは昔に比べて格段に下がっています。
好みの歌声の歌声合成ソフトウェアと、それを動かすPCやDAW、音を正確に聴くためのモニター環境を揃え、基本的な作曲手順に従ってまずは1曲作ってみましょう。ボーカロイドを活用すれば、ボーカリストを探す必要も、歌を録音するスタジオも必要なく、あなたのデスクトップ上ですべてのアイデアを実現することができるようになります。
最初は、リファレンスとなる楽曲を真似することから始めるのが上達の近道です。作曲と、ボカロP特有の「調声」を繰り返すことで、曲作りの「セオリー」や「コツ」が自然と身についていきます。初めは時間がかかるかもしれませんが、根気強く自分のオリジナルな音楽を制作し続けてみてください。
ボカロ曲の魅力を最大限に引き出し、自分の音楽を動画サイトなどを通じて世界に発信することができれば、多くの人に聴いてもらい、ボカロPとして注目されることも夢ではありません。
以上、「【初心者必見】ボカロPになりたい人へ!ゼロから始めるボカロ曲制作ガイド(必要な機材と作曲手順)」でした。