【初心者向け】カッコいいギターフレーズを作るための7つのコツ
オリジナルのカッコいいギターリフを作りたいけど、"どうやって作ればいいか分からない"、"フレーズを作ったけど楽曲に合ってない感じがする・・・"といった悩みを持っていませんか?
「もしかしたら自分にはセンスが無いのかな…」と思ってしまいそうですが、そんなことはありません。ギターを始めたら誰もが通る道なのです。
今回はギター初心者の方でも、簡単に楽曲にマッチしたカッコいいギターリフを作れるようになる方法についていくつかご紹介します。
1. キーを把握する
ギターリフを作るためにまずは楽曲のキーと使用するスケールを選択してみましょう。キーの見つけ方はキーの正しい決め方【作曲に役立つ音楽理論】を参考にしてみてください。
ポップやロック楽曲の場合、Aメロの最初のコード、もしくは一番最後のコードがその楽曲のキーである可能性が高いです。もちろんすべてに当てはまるわけではないですが、キーを探すときの参考にしてみてください。
キーが分かったらギターを手に取り、頭の中に思い浮かんだイメージを再現するのが良いですが、それが難しい場合はスケールを限定することで、使う音を絞ることができます。
ロックやメタルのギターリフは、ナチュラルマイナー、マイナーペンタトニック、またはハーモニックマイナースケールを使用して作られることが多いです。
2. モチーフとなるフレーズを作る
キーがわかったらギターフレーズのモチーフとなる短いフレーズを考えてみましょう。基本的に「3小節+1小節」ほどの短いギターフレーズを繰り返して、最後の+1小節部分に変化を加えることで飽きがこないバリエーション豊かなフレーズが作れます。
同じ譜面のギターフレーズでも、ハンマリング、チョーキング、ブリッジミュート等のギター奏法テクニックを組み合わせることで、まったく違う雰囲気のリフに変化するので、色々と試してみてください。
3. コードトーンを中心に鳴らす
「ギターフレーズを作ったけど、あんまり楽曲にマッチしている感じがしない…」という悩みは、コードトーンを意識しながらフレーズを作ることで解消されるはずです。
特にフレーズの中の、拍の最初の音や長く伸ばす音をコードトーンにするだけで、楽曲の流れに合ったカッコいいギターフレーズを作ることができます。
コードに合わせたフレーズ作りはメロディーの作り方【音を外さない方法】の記事が参考になるので、合わせてご覧ください。
4. ルート音や5度の音で作る
キーのルート音や5度音を中心にフレーズを作ると安定度が増します。例えばCコードであれば、Cの音がルート音、Gの音が5度の音になります。※度数についてはこちら→ギターで役立つ音楽理論【わかりやすく解説】
ボーカルが歌っているセクションのような、他のパートの邪魔をしたくないような場面で、シンプルでかつ伴奏的なポジションでリフを鳴らしたい場合におすすめのアレンジ方法です。
ルートと5度の音は、安心感のある力強い響きが特徴ですが、使い過ぎると退屈な印象を持たれてしまうかもしれません。
5. スケールを活用する
少し難易度は上がりますがスケールとモードの概念を活用することで、コードごとの音の役割への理解が深まります。スケールは音楽の基本的な構成要素であり、特定の音楽ジャンルや曲調に合わせて異なるスケールを選択することで、ギターフレーズをより一貫性のあるものに仕上げることができます。
楽曲に合わせて自在にスケールを操ることが出来るようになると、即興的なソロや、より魅力的なフレーズを作り出すことができるようになるので、安定感のあるフレーズが作れるようになったら挑戦してみてください。
モードの概念では、Dmでドリアン、G7でミクソリディアンやオルタード等の音階の選択肢が増えるので、ジャズで使われるようなより複雑なフレーズを構築できるようになります。
【ギターに役立つ音楽理論】スケールとコードの関係性を理解する為の5つのヒント
6. リズムを意識する
カッコいいフレーズにしたときには"リズム"を意識しながら作るようにすることで、ダイナミックなノリのあるギターフレーズを作成できます。世界中の耳に残るような印象的なギターリフは、リズムの変化や音の強弱が意識的に取り入れられて作成されている傾向があります。
極端に言うと、シンプルなフレーズでもリズムがしっかりしていれば、カッコいいと思ってもらえるギターフレーズになりやすいです。休符をどこに入れるのかを考えたり、ゴーストノートを活用することが出来ればグルーヴ感のあるカッコいいギターフレーズを作ることができます。
特に邦楽は表拍にアクセントを置いたリズム感のものが多いので、裏拍にアクセントを置くことでもまったく違った印象のフレーズになるかと思います。
7. フレーズに合ったサウンドにする
最後は、アレンジテクニックではないかもしれませんが、ギターフレーズをカッコよく聞かせる為にはジャンルや演奏スタイルに適したサウンドメイクをするというのも非常に重要なことです。
例えば、カッティングを多用したファンクなギターなのに、歪み量が多すぎて歯切れが悪くなったり、ハイフレットの単音弾きだと歪みを加えたほうが太いサウンドになります。
サウンドメイクスキルもギタリストの実力のうちと言われるぐらい、ギタリストにとって音作りは切り離せないスキルのひとつです。また、右手のピッキングによる音の質と音色にもこだわり、適切な強さのピッキングやタッチで弦を弾くことで、豊かで魅力的なフレーズを鳴らすことができます。
リードギターの音作りに役立つ7つのヒント
まとめ
カッコいいギターフレーズの作り方についてお話しました。
- キーを把握する
- モチーフとなるフレーズを作る
- コードトーンを中心に鳴らす
- ルート音や5度の音で作る
- スケールを活用する
- リズムを意識する
- フレーズに合ったサウンドにする
自分の作りたいと思うジャンルをたくさん聴きこんだり、お気に入りのギタリストのギターフレーズの音使いを研究するのも効果的です。
慣れてきたらまずは感覚で作ってみて、理論的に当てはめておかしくないかを確認する、といった応用も効くので、よりワンランク上のギターフレーズを作ることができるようになります。
以上、「カッコいいギターフレーズを作るための7つのコツ」でした。