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バッキングギターの音作りに役立つ7つのヒント

2020年12月31日

バッキングギターの音作りに役立つ7つのヒント

バッキングギターは、楽曲に伴奏音を加えるために使用されます。リードパートと一緒に演奏されることが多く、選ぶコードトーンによって楽曲全体の雰囲気を演出することもできます。

バッキングギターは、曲のテンポ、リズム、ハーモニーを支える役割を持ち、「リズムギター」とも呼ばれているように、楽曲の土台を支える重要なポジションの楽器です。

伴奏ポジションであっても、音作りをしっかりと行うことでミックスに厚みを加えて、よりパワフルなトラックに仕上げることができるようになります。

バッキングギター 5つのミキシングテクニック

逆に間違った音作りをしてしまうと、ミックス内の多くのスペースを消費して「マディー」なこもった音質にしてしまったり、ボーカルに悪影響を与えることもあるので、バッキングギターに適した正しい音作りをすることは重要です。

そこで、今回はバッキングギターの音作りに役立つ7つのヒントについて解説します。

1. アンプの設定

アンプ設定

最高のバッキングギターのトーンを手に入れるために最初にすべきことは、アンプの設定値にこだわるということです。

普段利用しているアンプのEQダイアルやゲインをすべて12時の方向にして、フラットな設定してから音作りの作業をスタートするようにしましょう。

ニュートラルな位置から音作りを始めることで、音の変化に敏感になることができます。実際にサウンドメイクをするときはTREBLE、MIDDLE、LOWのつまみを一度に変更するのではなく、一つずつ耳で変化を感じながら調節すると目的のサウンドに近づけることができます。

Marshall(マーシャル)アンプの音作り


ゲイン量を決める

ゲイン量とボリュームの設定を行います。

音楽ジャンルによって正しいゲイン量は異なりますが、比較的激しいメタル系の場合でも歪ませすぎないということに注意しながら調節します。

激しい歪みは音の芯を潰して、倍音が大きく膨れ上がることでコードの明瞭度を失ったり、耳障りなハイが飛んでしまいます。

クリーントーンの場合でもある程度ゲインを上げないと音のハリが無くなってしまうので、歪み始めるポイントを見極めて正しいゲイン量に設定しましょう。

トーンコントロール

トーンコントロール


ゲイン量と音量が決まったら次にトーンコントロールのつまみを使って目当ての音質に近づけます。

  • PRESENCE
    超高音 : 最終的な高音部分のニュアンス。エアー感や煌びやかさに影響。
  • TREBLE
    高音 : ジャキジャキとしたエッジ感。カットしすぎるとこもります。
  • MIDDLE
    中音 : 一番おいしい部分。ボーカルや他の楽器にとっても重要な周波数。
  • LOW
    低音 : コシのあるサウンドに。ブリッジミュートのズンズンした部分。
  • RESONANCE
    超低音 : ベースの領域と被るのでアンサンブルで使用することは少ない。


ロックのバッキングギターでは中音を広くカットすることで相対的にハイとローがブーストされた「ドンシャリ」と呼ばれるサウンドが好まれます。

ドンシャリを使うことで、ボーカルとの被りを回避して、伴奏に必要な周波数帯域が持ち上がってくるので便利です。

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2. ピックアップの選択

ピックアップの選択もトーンコントロールには欠かせない要素です。

  • リアピックアップ
    高音よりのシャープなサウンドになります。
  • フロントピックアップ
    低音よりの丸みのある柔らかいサウンドになります。

リアとフロント、または両方を組み合わせてサウンドの変化を確認します。

リードギターがいる場合にはフロントかフロント+リアの丸みのある音質を基準に音作りをすると、ギター同士の干渉が少なくなります。

3. エフェクターペダルを使う

エフェクター

アンプの音作りが整ったらエフェクターを使用することで、さらに洗練されたサウンドに仕上げます。

複雑になりすぎないように、まだ音作りに慣れてないうちは1つ2つのエフェクターペダルの使用から初めてみることをおすすめします。

最高のサウンドを得るためにはたくさんのエフェクターが必要だと考えているギタリストも多いですが、目的のサウンドを得るための正しいエフェクトのみを選択すれば、思ったよりも少ない数のエフェクターで済みます。

ここからはリズムギターに最適なエフェクターをいくつかご紹介します。

オーバードライブ、ディストーション

いわゆる歪みを加えるタイプのエフェクターで、最も人気のあるエフェクターの一つです。

  • オーバードライブ
    やや少ない歪み量なので、コードの解像度が失われることがなく、バッキングギターには最適です。ブースターとして使用されることもあります。
  • ディストーション
    オーバードライブよりも歪みます。パワーコードを使うような激しめのロックのバッキングギターとの相性が抜群です。

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リバーブ

リバーブを付加することで、大ホールでライブしているかのような壮大なサウンドが手に入ります。

バッキングで使用する場合は、耳で聴いて分からないぐらいうっすらかけて、ローカットをかけるとすっきりとした自然なリバーブ効果が得られます。

あまり深くかけると、こもったり他の楽器に干渉しやすくなるので注意しましょう。

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4. ローカット処理

ローカット

バッキングギターに対してローカット処理を行うことで、低音楽器との住み分けをします。

ローカットのついたエフェクターやDAWを使用する場合にはパラメトリックEQに備わっているハイパスフィルターを使って、100Hz以下ぐらいからごっそりカットします。

こうすることで無駄な低音が無くなり、ベースやキックとの音被りを避けることができるので、抜けの良いスッキリとしたバッキングトラックになります。

5. 音質を整える

バッキングギターはあくまで伴奏ポジションで鳴っていることが好ましいので、音が鮮明にはっきり聴こえる必要はありません。

特にボーカルのような、他にメインとなるパートが存在する場合は、邪魔にならないような音質を目指して正しくイコライジング(音質調整)することが重要になります。

例えば、ボーカル入りのバンドアンサンブルのような場合では、先述したローカット処理を施した後に、ボーカルの為に中音~中高音域をカットすることもあります。

イコライジングの一例

他の楽器に帯域を譲ってばかりだとエネルギーのない弱々しいバッキングトラックになるので、反対にギターにとっておいしい4kHz周辺をブーストしてみたりして、全体でバランスの取れたサウンドを目指すようにすることがポイントです。

6. コンプレッション

コンプレッション

コンプレッサーエフェクトを正しく使用して、ダイナミクスを安定させることで、ボーカルやリードギターよりも一歩後ろのポジションに配置します。

特にクリーンサウンドのギターは音量にばらつきが出やすく、奥に引っ込んだり、手前に出てきたりとミックス内での距離感がフラフラと動いてしまがちなので、正しく圧縮することで良い結果が得られやすいです。

※オーバードライブやディストーションのかかったギターサウンドはすでに圧縮がかかっている状態なので、コンプレッサーをかける場合にはかけすぎに注意しましょう。

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7. ボイシングアレンジ

コードボイシング

上記の内容を実行しても、退屈に感じてしまったり、上手くバッキングとして機能していないなと感じるときには、そもそものコードボイシングから作り直すことも考えてみましょう。

ボイシングとは、簡単にいうとコードの各音の積み上げ方のことで、トーンやどの帯域にコードを配置するのかを決定する重要な要素です。

例えば、激しいロックではルート音と5度を使ったパワーコードが好まれたり、ポップ系のような歪み量が少ない場合はレンジの広いオープンコードやバレーコードがよく使われます。

指板上のどのポジションで弾くか、トップノートを何の音にするかでコードトーンは変化するので、他の楽器や環境に合わせて、さらにトーンコントロールする必要性も出てきます。


バッキングギター攻略!伴奏に使える4つのコードボイシング

まとめ

バッキングギターの音作りに役立つ7つのヒントについて解説しました。

  1. アンプの設定
  2. ピックアップの選択
  3. エフェクターペダルを使う
  4. ローカット処理
  5. 音質を整える
  6. コンプレッション
  7. ボイシングアレンジ

リズムギターとも言われるように、ベースと似た重要なポジションを担っているパートとなるので、これら5つの項目をヒントにして最高のギタートーンに仕上げましょう

以上、「バッキングギターの音作りに役立つ7つのヒント」でした。


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