ビートメイクに必要な7つの機材とソフトウェア【DTM】
本格的なビートメイクを始めるには多くの機材と、高い予算が必要なのかと思うかもしれませんが、安価な機器とソフトウェアでも前線で戦えるようなクオリティのビートを生み出すことは可能です。
高価で品質の良い機材があれば強みになることは間違いないですが、それよりも作曲に対する情熱とスキルを磨くことが最も重要です。
今回はビートメイクを始める為に最低限必要な機材と、持っていれば作業効率がUPする製品をご紹介します。
→ヒップホップビートの作り方【Beat Making】
ビートメイクをする為に準備するもの
ビートを作るには、いくつかの機材が必要です。まず、DAWと呼ばれる作曲ソフトは必須となるので、PC、Macまたはタブレットが必要となります。
FL Studio、Ableton Liveは、海外のビートメイカー達にも人気のあるソフトウェアですが、予算を抑えたい場合には無料DAWでも制作することは可能です。
セットアップが完了したら、ビートメイクに役立つ基本的なツールを揃えておくことで、制作効率を大幅に向上させることができるのでおすすめです。
それでは、具体的な内容についてご紹介します。
1. コンピューター
ラップトップでもデスクトップでもどちらでも構いませんが、先ほども紹介したDAWと呼ばれる作曲ソフトを利用する為にコンピューターは必須です。
最近だとスマホだけで制作するプロデューサーもいるようですが、プロクオリティのトラックを作りたい場合はDAWを使用する方がいいでしょう。
マシンスペックに関してもEDMのような多くのトラック数とVSTプラグインを起動させる場合には、ある程度の性能が無いとカクカクして作業に支障が出ますが、ヒップホップビートは5~10トラックで作れて、立ち上げるプラグインも少ないので、そこまでハイスペックである必要はありません。
実際に出先で打ち込めるサブ機として、Lenovoの¥37,000のノートPCを持っていますが、いまのところストレス無く作業に打ち込めています。
2. DAW(作曲ソフト)
DAW(作曲ソフト)を使用することでビートを作るために必要なすべてのツールを簡単に手に入れることができます。
ビートの打ち込みやバーチャルインストゥルメンタル(仮想楽器)、楽器の録音、ラップボーカルの録音、ミックス&マスタリングまでのすべての機能が備わっているので、1つのプロジェクトをPC内で完結させることが可能です。
DAWにも様々な種類があり、基本的にはどのDAWでもビートメイクすることは可能ですが、海外の本場のビートメイカー達はほとんど「FL Studio」を使用している印象があります。
ビートメイクにFL Studioが向いている理由は多くあるのですが、作曲初心者の方でも圧倒的な価格の安さと、無償で永久アップグレードできるメリットもあるので、個人的にもオススメできます。
→人気DAW(作曲ソフト)おすすめ 5選【DTM】
3. ヘッドホンorスピーカー
ミックスする時にはモニター用のヘッドホンorスピーカーが必要になります。
モニター用の機器は一般的なリスニング用の製品よりも変化や歪みが少なく、鮮明でクリーンに聞こえるという特徴があるので、トラックのサウンドクオリティを上げる為にもスタジオ品質のヘッドフォンかスピーカーは必須のツールです。
プロデューサーの中には安い機器を使用してモニターしている方もいますが、あれは一般的なリスニング用で聴いたときにどのように聴こえているかを確認する為なので、はじめから安い製品を使うと正しいサウンドが分からなくなるのでやめておきましょう。
実際に制作しているときはモニターとヘッドホンの両方で確認するのが理想ですが、マンション住まいや同居人がいる環境だと、ヘッドホンを使用することが多いと思います。
ヘッドホンだけでミックスする場合の注意点【DTM】でも説明しましたが、最適な音のバランス感覚が身についていない時期に、一つのモニターだけに絞って作業するのはデメリットも多いので注意しましょう。
4. MIDIコントローラー
ここからはビートメイクする際に持っていれば有利な機材になります。制作に必ず必要という訳ではないので、自分の制作環境と予算と相談しながら購入を検討しましょう。
MIDIキーボードやMIDIパッドをUSBでコンピューターに接続することで、ビートを再生したり編集するための便利な操作性と機能が手に入ります。
プロデューサーに人気の「Akai Professional MPK Mini」コンパクトなサイズの25キーで、バックパックに入れて簡単に持ち運びができるので、どこでもビートメイクができます。
無料のDAWソフトも付属してくるので、これからビートメイクを始める方には特におすすめです。
5. オーディオインターフェイス
オーディオの入力と出力を制御するために使用するデバイスで、楽器を録音したり、ボーカルレコーディングをするのに必要な機材です。
もし楽器を弾ける方ならオーディオインターフェイスを使って生楽器の音を取り込むことで、かなり有利にビート制作ができるようになります。
サウンドの品質向上やレイテンシーと呼ばれる音の遅延も解消できるので、これから本格的に制作活動を行う予定なら一台は持っておきたい機材のひとつです。
→【2021年最新】高性能で安いオーディオインターフェイスおすすめ5選
サンプルライブラリ
サンプルライブラリは、ビートの作成に使用できるキックやスネア、808ベース、コードループ等のサウンドコレクションのことです。
サンプル音源の取得するにはさまざまな方法がありますが、初心者の方は個別でサンプルパックを調達するよりも、LoopmastersやSpliceといったサブスクリプションサービスを利用するのがおすすめです。
何百万ものサンプルにアクセスできるほか、ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデ、リル・ナズ・X、デュア・リパ、バッド・バニー等の人気アーティストが実際に使用したサンプルも多数収録されています。
ビートシーケンサー
ビートシーケンサーは、ビートを手軽に作成、編集、配置できる便利ツールです。
ハードウェア、ソフトウェア、シンプルなものから複雑で洗練されたものまで、さまざまな種類のビートシーケンサーがリリースされていますが、選ぶべきビートシーケンサーの種類はは、ニーズと好みによります。
また、ほとんどのDAWにビートシーケンサーが組み込まれていることが多いので、まずはそれらを試してみてから、デザインとフィーリングが違うと感じた場合に、新しいビートシーケンサーを試してみてください。
ビートを作成するためにビートシーケンサーは必須ではありませんが、あらゆる種類のビートパターンを直感的な操作で作成できるので、初心者の方は検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ビートメイクに必要な7つの機材についてお話しました。
- コンピューター
- DAW(作曲ソフト)
- ヘッドホンorスピーカー
- MIDIコントローラー
- オーディオインターフェイス
- サンプルライブラリ
- ビートシーケンサー
これらがあれば、あとはセンスと技術次第でプロクオリティのビートメイクは可能です。
もし予算に余裕がないよって方は、最低限コンピューターとDAWとヘッドホンがあればビートメイクは可能なので、MIDIコントローラーとオーディオインターフェイスは必要性を感じてからでもいいと思います。
以上、「ビートメイクに必要な7つの機材【DTM】」でした。