DTMを始める方へ【作曲に必要な7つの機材をご紹介】
これから自宅のPC/MACを使って作曲をはじめようとしている方に向けて、制作に最低限必要な機材をいくつかご紹介します。
一昔前は個人で作曲の為の機材をすべて揃えようと思うと、膨大なコストがかかりました。
最近ではプロユースの機材もどんどん価格低下しており、もしPCをすでに持っているのなら3~5万円もあれば十分プロクオリティの楽曲は作れます。
とある海外トップアーティストの楽曲は3万円以下の機材で作られているという話もあります。
もちろん高価な機材は品質もいいですが、最初は無理のない予算ではじめてみることをオススメします。
これからご紹介する7つの製品はどれもほぼ必須のツールなので、1個にかたよりが出ないようになるべく均等に予算を注ぐことで、効率よく総合的なDTM品質を上げることができます。
1. コンピューター
現代の音楽プロダクションはPC/Macが中心です。
作曲ソフトやプラグインソフトウェアを使うのに必要で、数年前までの名器と言われた多くのハードウェア機材が現在はソフトウェアとして販売されており、数千円で購入できる製品も多いです。
Windows or Mac
WindowsでもMacでも同じように制作は出来ますが、例えばLogicと呼ばれるApple製の作曲ソフトはWindowsでは使用できないというソフトもあります。
最近ではほとんどの製品がWindowsとMac両方対応してきているので、そこまで神経質にならなくてもいいですが、もし目当ての製品があるのならあらかじめ調べておくと無難です。
Macは音楽的なブランド力が高く信頼性は高いですが、予算でいうとWindowsのBTO(自作PC)がコスパ最強です。
デスクトップ or ラップトップ
デスクトップタイプのPCかラップトップ(ノートPC)を選ぶかも重要な要素です。
トータルの性能だとデスクトップタイプが強いですが、最近はラップトップの性能がどんどん上がっていることと、業界でもリモートワーク化が進んできていて、特に海外のHiphop界隈ではどこでも制作にとりかかれるラップトップタイプのプロデューサーが多いイメージです。
自分の制作スタイルに合ったほうを選びましょう。
性能
DTMはコンピューターのリアルタイム処理能力が必要で、ハードドライブ容量やメモリ処理能力などの性能も重要となります。
ジャンルにもよりますが、EDM系のエレクトロ音楽はトラック数を多く使い、シンセサイザー等多くのソフトウェアを同時に立ち上げる必要があるので、性能が低いと音飛びやフリーズがひどくて制作どころじゃありません。
逆にロックやアコースティックギターのSSWのようなスタイルならそれほど多くのトラックを必要とせず、外部から録音した音源データを扱うことがほとんどなので、CPU能力が低くてもそれほど問題ではありません。
2. DAW
コンピューターが決まったらDAW(作曲ソフト)を選びましょう。
エレクトロ系に強いDAWや、アナログ楽器のレコーディングに強いDAWなど様々です。
・DTM用作曲ソフト(DAW)の特徴をわかりやすく解説
・これから作曲を始める人の為の人気DAW 5選【DTM】
・ギタリストにおすすめの最新DAW 5選 (2020年)
この辺りの記事を参考にDAW選びしてみてください。
ちなみに最近だと無料DAWでも有料級に使えるソフトもあったりします。
基本的にはどのDAWを選んでも作曲に必要な機能はすべて揃っているので、安心してください。
あくまでDAWも作曲のための一つのツールなので、あなたの作りたい音楽やスタイルを考慮して、なるべく最適なソフトを選ぶことです。
3. オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスはギター、マイク、モニタースピーカー等をPCと接続するために必要な機材です。
コンピューターから出力されるサウンドは、インターフェイスのデジタルアナログコンバーターの影響を受け、録音はインターフェイスのプリアンプの影響を大きく受けます。
最近だと1万円台の製品でも十分な品質なので、はじめから何十万円もするタイプのものは必要ないです。
ちなみにインターフェイスによってDAWの廉価版が付属していることがほとんどなので、目当てのDAWが決まっているのならそれに合わせて購入するのもアリです。
4. モニタースピーカー
他のツールよりも、モニタースピーカーが最終的な音源の仕上がりに影響を与えやすいです。
モニタリングが正確であればあるほど、プロフェッショナルなミックスを作成する時間が短縮されます。
モニター用のスピーカーと一般的なリスニングスピーカーの違いは原音を忠実に、装飾なくフラットに再生できる能力の違いです。
グレードの高い製品ほど音質は良いですが、あまり高価すぎるスピーカーは逆効果です。
理由としては一般のリスナーはそんなに高価なスピーカを使用せず、ほとんどがスマホや安価なイヤホンを使っているからです。
特に品質により低音再生能力に大きな差があり、制作中に十分に低音が出ていると思っても、安価なスピーカーで再生した場合に全然聴こえていなかったということもあります。
あえて安いスピーカーでミックス作業を行っているプロデューサーもいるほどなので、十分に考慮して選びましょう。
5. ヘッドホン
サウンドは部屋の構造に大きく影響をうけるため、スタジオのように音処理が施されていない部屋でミックス作業する場合はヘッドホンを使用しましょう。
もちろんそうでない場合もヘッドホンを使用してのミックスによるメリットもあるので、ミキシングやマスタリングでヘッドホンを使用する場合はなるべくオープンエアーの製品をオススメします。
ただし、オープンエアータイプは音漏れするのでレコーディング時のモニターには向いていません。
ボーカルやアコースティックのマイク録りをするときにはクローズドタイプのヘッドホンを使用するようにしましょう。
6. MIDIコントローラー
ピアノ演奏のためだけではなく、MIDIコントローラーはプラグインソフトを操作することも可能です。
基本的な打ち込み作業や、ピッチベンド、モジュレーション、ドラムパッドのオプションが付いている製品はそれらを操作することもできるので制作効率が向上します。
他の楽器を使用して、マウスで打ち込んでいくことも可能ではありますが、よりクリエイティビティを上げるに重要なツールの一つです。
7. 追加のプラグインソフト
DAWには多くの音楽ツールが付属していますが、場合によってはイメージ通りの音楽を作成するために、追加でプラグインソフトを購入する必要があります。
- 好きなアーティストが使っている
- より音質の高い音源ソフトが必要
- 今のプラグインだと欲しいサウンドが得られない
新たにプラグインを購入する理由は色々ありますが、目的にあったエフェクトを購入することでより良い結果をより早く得ることができるようになるので、多くのプロデューサーは新たにプラグインソフトを導入しています。
特に音源ソフト関連の更新はめまぐるしく、日々新しい製品が発売されているので、トレンドを追うという意味でも常にプラグイン製品情報はチェックしておいたほうがいいでしょう。
※海外のプラグイン大手販売サイト「Plugin Boutique」は頻繁にチェックしておきましょう。
セール品も多く、割引も80~90%OFFは当たり前で、たまに〇万円クラスのプラグインが無料配布されていたりします。
最近では無料で高品質なプラグインも各メーカーからリリースされているので、まずは色々と試してみるのもありです。
無料プラグイン
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有料プラグイン
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まとめ
DTMを始めるのに必要な7つの機材をご紹介しました。
- コンピューター
- DAW
- オーディオインターフェイス
- モニタースピーカー
- ヘッドホン
- MIDIコントローラー
- 追加プラグインソフト
以上の7つですが、一気にすべてを揃える必要はありません。
まずはオーディオインターフェイスを買ってしばらくは付属のDAWを利用したり、フリーのプラグインソフトを活用する等して上手に買い揃えて、徐々にデスク周りを豪華にしていくのも楽しみの一つです。
無理のないように効率よく制作活動を進めていきましょう。
それでは、素敵な音楽ライフを。